三日坊主日記【酔生夢死】

　Pearl Softとかいうメーカ（だかブランド名だかはよく知らないけど）のサイバーイリュージョンっつう98のエロゲをプレイ。ネット上に構築された仮想空間にジャックイン（ゲーム中ではネットイン）出来るっつー世界で、その仮想空間内で行われる犯罪に対応するための警察官みたいなのが主人公。高度な技術を持つ謎のハッカー（この場合はクラッカーの意か）が出現し、主人公らは被害を防ぐために動くっつー感じのお話。俺としては、仮想空間上でハッカーの攻撃から市民を守りつつ正体を探っていき、同時に現実世界でも捜査を進め、そしてなんか意外な真相があったりなんかしちゃって完結、みたいなのを期待していたわけですよ。しかし、やることと言えばただダラダラと仮想空間内をうろついて、現実世界に戻ったら捜査報告をして睡眠をとって、また仮想空間にダイヴして、というのを繰り返すだけ。一応何人かの市民がハッカーのトラップに引っかかってどーのこーのとかもあるけど、その場その場で対応するだけで深く調査したりはせず、ただただ流されるように進んでいくだけ。タイトルもメーカ名も聞いたことねえなあと思って事前に調べたら、やはりネット上でも情報が少なかったのだが、隠れた名作（あるいは良作）といわれているようであるし、また、サイバーパンク物っつうことなので期待してプレイしたのだが……ダメだろ、これ。いや、まあ死ぬほどクソというわけでもないんだけども、パっとしねえっつうかなんつーか。さすがにSNATCHER並みの内容は期待してなかったけどもさあ、設定が甘いし、肝心のお話がダラけてるし、ハッカーの正体もバレバレだし、真相も意外ってえか、大した伏線もなしで最後の最後に語られてもなあって感じ。ああ、真相といえば、このゲームはエンディングが複数あるんだけども、一つの真相への関わり方が違うとかじゃあなくて、真相が異なるのね。しかも、最後の直前まで同じ展開で、真相だけ違うっつータイプで、もうダメダメ。エンディング分岐のフラグも、真相と関係ないからプレイ中にはわからないし。エンディング後にヒントは表示されるけど、なんだかなあ。エロシーンはまあ普通かなあ。必然性がほとんどないけども、まあそれはこの手のエロゲじゃしょうがないんだろうし。
　今から98のゲームをやる機会なんてあんまないとは思うけども、もし機会があってもこのゲームはやらなくてもいいと思うなあ。昔のゲームだから甘く評価したいところだけども、古くたってJESUSとかSNATCHERみたいな名作と言われるAVGがあるわけだしね。エロゲに限ったって……えーと、古めのアダルトAVGで名作や良作っつーと……やべえ、思い当たらねえ。ま、まあDEJAとかYU-NOとか遺作とかあるじゃんって、全部エルフじゃねえか。……まあ、なんだ、とりあえずサイバーパンク好き（というよりブレードランナー好きか）なら、SNATCHERはやっとけよと、そういうようなことが言いたい年頃なわけですYO！