ユッキー再び
 2004/06/26の日記で扱ったyukimasa 特集の続きを読んでいる。
 ちはる、じゅんとの脳内恋愛を終え、ネトゲ上での脳内恋愛相手(Kちゃん)にも避けられ出したユッキーは、出会い系サイトに手を出し始めました。膨大なメールから、数人の相手に絞りこみ、電話連絡をオッケーしてくれた一人である「さおり」と直接会うことに成功します。そして、幾度も会わないうちに半同棲生活をすることになり、念願の性交渉もこなします。彼はこれまで、清い体で通してきました。風俗には行っても、中出しをしなければ清いまま、初体験にはならないし、浮気にもならない、という独自の、あまりに都合の良い解釈により、念願の初性交渉ということになります。彼にとっての初体験ということはつまり、いきなりの中出しです。子供が出来たらどうするという質問に彼は当然こう答えます。「真剣に結婚を考えてるんだからそれはそれでいーじゃん」と。数回会っただけの、素性の知れない女性であっても、彼にとっては彼女は天使であり女神であり運命の人なのです。それがたとえ、ウン十万の浄水器や空気清浄機を売りつけてくる相手であっても。……そう、彼はデート商法にひっかかったのです。かなりのカモと思われたようで、一般に言うデート商法の粋を越えているようですが(それとも、場合によっては半同棲までするのがデート商法では普通なのかしらん)、とにもかくにも、彼は浄水器等を五十万から六十万円分契約し、さらに高価なバッグを買い与えるなどして、結局百万円ほど貢いでしまいました。当然、求職中の彼のことですから、そんな金など持っているわけもないしローンも組めるはずもなく、実家から、父親が大切にしていた時計や母親が結婚記念に(父親に)買ってもらったというネックレスを勝手に持ち出し、質に入れて金を作ったのです。しかも、それを自慢気にバラして、これほどまでにクズなユッキーをもなんとか更正させようと心を砕き、自分たちの生活を犠牲にしてまで援助してくれていた家族(両親と兄)にも、本当に心を入れ替えてやり直す気になるまでという条件付きながら、縁を切られてしまいます。そして、売りつけるネタが尽きたのか、もしくはあまりのキモさに耐えられなくなったのか、「さおり」から罵倒され、以後連絡が取れなくなってしまいました。


----普通の神経してたら1日に10何通もメールしたり、10分おきくらいに電話したりしないよ。
----どっかおかしいと思ってたけど、ここまでおかしいと呆れる通り越してマジでうざい。
----いつも変な服着てるけど、それいつ買ったの? 一緒に歩くとすごい恥ずかしいんですけど。
----誰意識してるかわからないけど、その髭は犯罪者スレスレでやばいでしょ。
----キモイの通り越す人が見れて勉強になったよ。
----あんたと一緒にいると、マジでゲロるんですけど。
----あんたのセックス、マジ最低、ゲロるの我慢してたんだよね。


 これがごく一般の人に向けて言われた言葉なのであれば同情し、憤慨しそうですが、ユッキーに言った言葉なので、デート商法女の言うことにも関わらず、正直同意してしまいそうです。当然、我らがユッキーは、そんな読み手の思いの斜め上を爆走し、「もちろん、この言葉はさおりの本心ではないだろう。多分、組織に言わされてる言葉だと思う」などとかましてくれます。ここで言う組織というのは、前回謎の集団と表記した、ユッキーの妄想上の敵対集団のことです。彼にとっては、派遣先の"無能で自分に頼ってくるくせに偉そうにしている上司"(ただの妄想)や、"ブスのくせに勘違いして自分に言い寄ってくる女子社員"(これも妄想)も組織に洗脳されているのです。派遣先といえば、ユッキーは結局、三回ほど派遣会社から派遣されたものの、自分の無能さをわきまえずに大口を叩き、暴言を吐き、ろくに仕事も出来ないくせに早退や無断欠勤を繰り返すためにすべてクビになっています。派遣会社の担当の人とのやりとりですが、爆笑した部分をちょいと紹介。


----今度はどういう仕事がしたいか聞かれたので
「システム系WEBデザイナーを目指してます」と答えると、
「システム系WEBデザイナーって具体的にどんなお仕事でしょうか?」
と聞きかえされる始末……。
こいつは、職種もようわからんで、担当になってるんかと思うと、
もう急に帰りたくなった。
要は、WEBデザイナーです、後はネットワークとかそういうのが
できたらいいなと思ったんで、と答えると、
「ネットワークの構築できるんですか?」とまたもや質問攻め……。
ネットワークの構築くらいできるわい!!!
おまえ、相当俺のことなめてるな……。(ため息)
自慢じゃないが、うちのインターネットの接続は、俺が自分でやった。
ネットに加入して、インターネットに接続できるようにして、
プリンタとかも使えるようにした。
普通こういうのは、パソコンショップの店員さんに頼む人が多い。
でも、俺は初めてだったけどすぐにできたんだよね。(照)

だから、今こうしてインターネットとかできるわけで。


 俺 を 笑 い 殺 す 気 か
 「自慢じゃないが」って、ホントに自慢になんねーし。いや、初心者が頑張ってやったんだよという話なら、おお、それは頑張ったねえと言ってあげられるんだが、これがシステム系の仕事を出来るスキルはあるんだという人間の、しかも「ネットワークの構築が出来るのか」と聞かれたことに対する返答としての発言だと思うと、もう爆笑ですよ奥さん。派遣先でも常時こんな感じで、何も知らないくせに大口を叩いたがために期待されるも実際何も出来ず、指導されても何もわかっちゃいねえままにミスをして、ミスを指摘されると指導の仕方が悪いとくってかかり、そして無能ぶりを暗に指摘されてもまったく気が付かず、相手の言っていることが理解出来ないので逆に相手を無能と決め付け暴言を吐くといった具合であります。派遣っつーか、アルバイトだってこんなヤツ普通は使いたくないでしょうよ。
 そんな感じで、今度こそ出会えたと思った運命の人に裏切られ、結局仕事も決まらず、挙句に借金まで抱え込んだ彼は、現実の女性やネットの女性に見切りをつけたのか(いや、ネトゲ上の脳内恋愛相手であるKちゃんをまた探し始めたりしてますが)、今度はハムスターにギャルゲーのキャラの名前をつけ、自分の妹として飼おうとします。しかし、ああ、なんということか。そんなささやかな彼の行動も、サイトの日記を読んで動向を把握している兄が突然訪れ、「おまえに生物を飼う資格はない!」と切って捨てられてしまうのでありました。
 二月後半の日記までの内容は大体こんな感じです。疲れたので一旦中断し、対応する2chスレのログを読んだりしつつ、また読む気力が沸いたら続きを読もうと思います。「こいつに出来る仕事はこれくらいだろう」と派遣会社から紹介された営業アシスタント(ビラ配り?)の仕事はどうなるのか。恐らくはキモイから逃げ回っているネトゲ上での脳内恋愛相手のKちゃんとはどうなるのか。ハムスターを飼うことは出来るのか。そして、家族とは和解出来るのか。いやもうホントに、家族の心労を考えると、いたたまれない気持ちになるので、せめて家族とは和解して欲しいです。少しは折れて欲しいです。多分無理だけど。もうね、痛いとかキモイっつーよか、マジで真性って感じなんで、笑って読んでることに罪悪感すら覚えるくらいですが、もしかしたら「実は全部ネタでしたプゲラ」というオチが待っているかもしれないので、とりあえず読み続けるつもりです。つか、これが創作だったら、それはそれでホントに天才かもしれん。ヘタな小説よりよっぽど面白いZE? (特に精神的に)読みにくいのが欠点ですが。

追記
 浄水器に空気清浄機に洗剤……って、あれか、アムウェイか? 悪徳商法については、とりあえず悪徳商法?マニアックスをどうぞ。

さらに追記
 ユッキーが会社の面接に行った際、「Webデザイナを目指してます。こんな素材を作ってます」といって見せたのがこんなん。面接担当者が顔を引きつらせつつ、「フォトショップやイラストレータで作ったものはないの?(注:ユッキーは、これらを使えると自己申告している)」と聞くと、「いえ、ペイントで充分なんで」と答えるその男らしさよ! ユッキー萌え~。
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