ダークエルフ物語 ドロウの遺産
 ちょっと奥さん、聞きました? アスキーメディアワークスからドロウの遺産が初邦訳されて発売されたんですってよ! これはR.A.サルバトーレの名作D&D小説アイスウィンドサーガの続編ですね。アイスウィンドはだーいぶ以前に富士見ドラゴンノベルズから全六巻で出てたんですが絶版になり、その後ストーリー的にはアイスウィンドの前に当たるダークエルフ物語全三巻がアスキーエンターブレインから出され(これもすでに絶版らしい)、その勢いで富士見版アイスウィンド二巻までの内容がアスキーエンターブレインから三冊で発売されたものの、ハリポタ以降の海外ファンタジー乱発の影響か子供向けの文体になっていて人気が出ず(多分)、そこで打ち切り状態になっていたわけですよ。ついでに、アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮(アスキーメディアワークス)ってのも出てまして、これは富士見版アイスウィンドの三、四巻に当たるそーです。文章は普通(大人向け)になっていて五、六巻分も出そうなことが書いてありましたが、一、二巻はどーしたコラ。まあ富士見版持ってるからいらねーっちゃいらねーんですが、全部出るのならファンとしては買いますよ。たとえ一冊二千円ちょいしようとも! 現状では全部出すのかどうかわからんから怖くて手ぇ出せません。もちろんドロウの遺産は買いますともさ。って言うかもう注文したけどナ!
 そういや内容の紹介してなかったけども、えーと、ダークエルフなのに善の心を持った二刀使いの主人公が愉快な仲間たちと頑張ったり頑張らなかったりします。終わり。……うん、いつもながら酷い説明だ。ダークエルフ物語は、裏切りこそが是とされるような地下世界のダークエルフの都市に生まれた善の心を持つ主人公が、葛藤しつつ自分の種族に馴染もうと頑張ってみたり自分の生き方を貫こうとしてみたりして、そのうち故郷の地下世界を捨てて地上に出てもダークエルフゆえに迫害され、さ迷ううちに安住とまでは言わないまでも腰を落ち着けられる場所を見出すお話。アイスウィンドサーガは、腰を落ち着けた土地を襲う魔物の軍勢と戦って、ドワーフの友人のミスリルホール探しを手伝い、そしてさらわれたハーフリングの友人(自業自得なんだけども)を救出したりします。ドロウの遺産はまだ読んでないんですが、かつて捨てた故郷のダークエルフたちが襲ってくるとかなんとか。うん、これだとただのあらすじだわな。まあいいや。アイスウィンドもまあ面白いんですが、ダークエルフ物語がめたくそ面白すぎまして、二作目だけに(ストーリー的には最初ですが、書かれた順としては二番目)作者の力量が上がったせいかなーとか思ってるんで、ドロウの遺産には期待大ですよ。外れたら泣きます。
 そういや、ドラゴンランスはどうも肌に合わないんですがなんでなんでしょうね。どっかの記事だかで、ドラゴンランスはウェットだが、アイスウィンドはドライだみたいなことが書いてあった気がするんですが、確かにそんな感じ。ドラゴンランスは人間(亜人間でもいいけど)の書き方がなんかねっとりしてて合わないんだよなあ。そんなわけで、ドラゴンランスはあまり好きじゃねえっつー人も、試しに読んでみるといーかもしんない。もちろん両方好きっつー人もいるでしょうけども。でも、ダークエルフ物語は絶版なんだよなあ。もったいない。
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