世界の日本人ジョーク集
 という本を読んでみたんですけども、ジョーク集と言うにはジョークの数があまりに少ないような。いや、似たようなジョークが大量に載ってるよりはいいのか。えーと、タイトル通り、日本人をネタにした海外のジョークを載せた本なんですが、ジョークの数は多くなく、その分解説が充実している感じ。読みやすく、軽い読み物としてはかなり優れている方かと思われまふ。いくつか面白かったジョークを載せておきます。

 技術者の違い
日本人とロシア人の技術者が、クルマの気密性について話し合っていた。
日本人技術者の話。
「我が国では気密性を試すためには、猫を一晩クルマの中に入れておきます。そして次の日に、猫が窒息死していたら、気密性は十分だと判断します」
ロシア人技術者の話。
「我が国でも、気密性を試すために猫を一晩クルマの中に入れておきます。そして次の日に、猫がクルマの中にいれば、気密性は十分だと判断します」

 四段階
新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。
まず、アメリカの企業が新製品の開発をする。
次にロシア人が、「自分たちは同じ物を、もうすでに三十年前に考え出していた」と主張する。
そして、日本人がアメリカ製以上のクオリティのものを造り、輸出し始める。
最後に、中国人が日本製のものに似せた偽物を造る。

 上司の反応
トウキョウのとある会社に勤めるジョージだが、彼の上司は時間に厳しいことで有名だった。
ある日、出勤時間になってもジョージは会社にやって来なかった。上司はイライラしながら彼を待っていたが、ジョージが姿を見せたのはそれから一時間も後のことだった。ジョージは唇の端から血を流し、歯は欠け、足を引き摺っている有り様であった。
ジョージは苦しそうな顔をしながら言った。
「すいません。階段から足を滑らせて落ちてしまったのです」
それを聞いた日本人上司は顔色一つ変えずにこう聞いた。
「一時間もか?」

 わかるように
あるアメリカ人が、日本人にこう言った。
「日本人を題材にした、とっておきのジョークがあるんですがね。言いましょうか?」
日本人は無表情のまま答えた。
「しかし、私がその日本人なのですが」
アメリカ人は言った。
「わかってますよ。だから、わかりやすいようにゆっくり話しますから」

 鯨の代わり
アメリカ人が日本人に言った。
「鯨を食べるなんてことは絶対に認められない」
日本人が聞いた。
「なぜですか?」
「鯨は高い知能を持ち、豊かな感情を持つ生き物だ。かわいらしく愛嬌もあるじゃないか。そんな高等な生物を食べることなど許されることではない!」
それを聞いた日本人はこう言った。
「なるほど、では、これからはアメリカ人を食べることにしよう」

 日本を怒らせる方法
各国の政治家が集まって、「どうしたら日本を怒らせることができるか」について話し合った。
中国の政治家が言った。
「我が国は潜水艦で日本の領海を侵犯した。それでも日本は潜水艦を攻撃してこなかった」
韓国の政治家が言った。
「我が国は竹島を占領した。それでも日本は攻撃してこない」
ロシアの政治家が言った。
「我が国はもう長きにわたって北方の島々を占拠している。それでも日本は攻撃してこない」
それらの話を黙って聞いていた北朝鮮の政治家が、笑いながら言った。
「そんなこと簡単ですよ。我々が核兵器を日本に使いましょう。そうすれば、さすがの日本も怒るでしょう」
すると、アメリカの政治家が首を横に振りながらこう言った。
「無駄だね。それ、もうやったもの」

 あるアメリカ人の憂鬱
トムが子供たちを連れてウォルト・ディズニー・ワールドへと行った。子供たちは、「夢のテーマパーク」で遊ぶのを前から楽しみにしており、前日は興奮で夜も眠れないほどだったのである。
しかし当日、子供たちの顔に笑顔はなかった。何故なら、子供たちが最も会いたがっていた「ポケモン」の姿が、いくら探しても見当たらなかったからである。

 あるアメリカの子供の幸福な休日
待ちに待った日曜日。今日は学校も休みだ。
いつもより遅く起きた僕は、まずソニー製のテレビのスイッチを入れる。毎週楽しみにしている日本のアニメを観るためだ。
それが終わるとマンガを読む。でも、今日はゆっくり読んでいられない。パパとハロウィンの衣装を買いに行くのだ。
パパ自慢のトヨタに乗り、ショッピングセンターへと向かう。カーラジオからはイチローがまたヒットを打って新記録を作ったというニュース。いったい何度目の新記録?
買ってもらったのはポケモンの着ぐるみ。これで人気者間違いなしだ。それにクリスマスに欲しい新しいニンテンドーのソフトもしっかりチェックしておいた。でも、プリンセス・テンコーのフィギュアも欲しいんだけれど。
ランチにおいしいスシを食べてから家に帰った。僕はまたマンガの続きを読む。
パパはトヨタを洗いだした。これから、前から観たいと言っていた「ラスト・サムライ」を観るためにママと一緒に映画館に行くらしい。
お兄ちゃんは、ホンダのバイクでガールフレンドの家にでも向かったようだ。夕方にあるカラテの練習まではデートでもするのだろう。
僕は思う。
アメリカとはなんて豊かな、いい国だろうって。僕はアメリカに生まれて本当に良かった。
僕はアメリカを心から愛している。そしてアメリカの文化を誇りに思っている。
2006.12.13 01:00 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 日記 | com.gif コメント (0)
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