どる・あがーん・うこーつ
 国産ゲームブックの名作(あるいは傑作)と聞いて思い浮かべる作品というのは人それぞれだろうが、鈴木直人氏の「ドルアーガ三部作」をあげる人は少なくないだろう。では私の場合はどうかと言うと、実は国産GBにあまり馴染みがなかったりする。特に理由があってのことではなく、ただ単に手に取る機会に恵まれなかったというだけだ。しかし、似非とはいえ一応私もゲームブッカーの端くれではあるから、名作だの傑作だのと言われている作品に興味がないわけもなく、数年前から探してはいたのである。ところが、GBを探して古本屋めぐりをした経験がある人ならわかるだろうが、GBというのは古本屋でも扱いに困るらしく、ゲーム攻略本コーナに置かれていたりするし、そもそも見かけること自体が少なく探すのに苦労させられるし、見かけたとしても大抵は不揃いのソーサリーと初期FFシリーズが数冊、といった具合である。それでもなんとか二巻と三巻は入手したが、一巻は結局入手できず、長らくプレイできずにいた。いや、二巻や三巻から始めることももちろん可能なのだが、やはり一巻からプレイしたいという気持ちがあり、手をつけられなかったのだ。
 ところが、つい先日なにげなくアマゾンで検索してみたところ、普通にヒットするではないか。もちろん新品ではないが、Amazonマーケットプレイスという古本等の出品を扱っているサービスがあるのだ。出品者によってやはり値段はまちまちであるが、幸い500円程度で購入することが出来た。ついでに以前から探していたGBを検索してみると、出るわ出るわ、今まで探していたのは何だったのかというぐらいに出品されている。「死のワナの地下迷宮」などは57円という冗談のような値段で出品されているが、「迷宮探険競技」は1600円という、逆の意味で冗談のような値段で出品されている。FFシリーズはかなり初期のもの以外はかなり少ない部数しか出ていないとかいう話なので、やはり高くなってしまうのだろう。まあそのわりには時折後期作品が古本屋の100円均一コーナに置いてあったりもするが、その辺りは価値のわかる者とそうでない者の差であろう。っつーか高い。運よく古本屋で見かけるのを期待するのが得策か。
 まあそんなわけで、無事ドルアーガが三冊揃い、これでようやくプレイ出来る状態になったわけだが……今のところまだ手をつけていない。というより気が乗らない。GBは、テキトーにプレイしたとしても、一冊プレイするのには結構気力が必要なのだ。十分に時間があって、そしてプレイする気力も十分にあるときに、落ち着いてプレイしたいと思う。……そう言って、未プレイのままになっているGBがもう何冊あることやら。こうして、また一冊本棚の肥やしが増えたと、まあそういう話。
2005.07.05 01:00 | pmlink.png 固定リンク | folder.png ゲーム | com.gif コメント (0)
コメント一覧
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeLog -