秋意(しゅうい)海岸の殺人
Fine Sectionの高原&沢村シリーズの最新作(つっても出てから大分経つが)を3000円にて購入してプレイ。えーと、システム面はかなり良くなってますな。特に、「会話」「調査」といったコマンドボタンの上にマウスを持っていくだけでその次の会話対象やら調査対象の一覧が表示されるのは、従来のコマンド総当り型のAVGをマウスで遊ぶ際にネックになりがちなクリック回数を減らすことに成功しているという点で素晴らしい。グラフィックや音楽も、これまで通りに派手なものではないが、ごく一部の人たち向けではなく広く受け入れられるであろう出来になっているので安心出来る。
さて、肝心の内容ですが、今回は無差別殺人の上に爆弾野郎な一種の愉快犯との対決っつー感じに(一応)なってます。六年前に高原が初めて着手した事件と絡め、挑戦的な犯人とのやりとりでそれなりに盛り上がっていくんですが、最後の最後でやっちゃいました。実は事件を影で操っていた真犯人がっつーオチが待っておりまして、それなりに解説もあるっちゃーあるんですが、いくらなんでもそりゃねえだろセニョリータ! と叫びたくなるような感じで、オチで大失敗した推理小説みたいになっちゃってます。存在する意味のまったくわからない登場人物も多々いるし、もうネタが尽きて限界なのかにゃーてな感じであります。フリーだとか1000円ぐらいのシェアだったらまあ納得しないでもないですが、個人的には3000円の価値はないと言いたい。やっぱ胎山町が特別だったのか。何故だか公開終了しちまってるのがもったいない。XPだと動かないのか、それともパスが流出してしまったのが気になっているのか。今作はシステム面では高く評価しているので、同じシステムで胎山を作り直してくれたら、また買うのにな。1000円くらいまでなら。
世間での評判は知りませんが、Fine Sectionが会社になってから出した作品ってどうもいまいちなのよね。胎山のときはまだ会社じゃなかったはず。やっぱ趣味で作ってるうちが華っつーことなのかしらねん。今後何か別のシリーズ物か何かを作るのかどうかはさっぱり知りませんけども、もし何か出したとしても、買うかどうかはかなり怪しいところです。3000円も出してあれじゃあ、次に期待しろっつー方が無理だわなあ……。
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