塩釜神社
 「初詣行こうぜって言うかむしろ行くぞコラ。こねえなら家から出て行けこの無駄メシ喰らいが!」という暖かい父親の言葉で、二人して塩釜神社へ。さすがにピークは過ぎているものの、それでも結構人がいてビックリ。会社始めの厄払いだかなんだかで来てる人たち以外にも、結構チラホラと。制服姿の高校生がいたのは謎。ってか、学校はまだ休みか? まあどうでもいい。
 普段はおみくじなんぞはひかないのだが、去年散々だったから、今年の運勢試してみろやと父親に言われたので(っていうか、おみくじ代父親持ちだったから)ひいてみる。「小吉」だって。え~と、凶だのは入ってないんだろうけども、そうなると、小吉って一番下? 下に吉とか半吉とか末吉とかもあんのかしら。おみくじは松だか杉だかわかんないけどとりあえず結んできたんで内容よく覚えとらんのですが、頑張りすぎて空周りしちまうから力抜けよとか、そんなことが書いてました。イヤミかよ。失踪中の前の会社の社長が見つかって、未払い給料の立て替え払い手続きが出来るとか、そういうことは書いてませんでした。ああチクショウ、そこらに百万とか落ちてねえかなクソッ。
 塩釜神社博物館で、現代名刀展なんてのやってたんで見てきたんですが、刀がずらずら並んでるばっかでちょっとつまらないかも。いや、刀見てすげえなあうへらうへらって面白さはあるんですけども、もちっとこう、解説みたいなのを増やして欲しかった。重要文化財の「来国光」と「金梨地菊」とかいうのも置いてありましたけども、他のと何が違うんだろ。時代が違うだけかしらん。つか、他の刀と飾り方が変わらないんですよ。あんまし大袈裟でなくてもいいけど、もちっと偉そうに飾ってあげてくださいな。そういや、博物館の二階には、多分常設の塩関係のもんが展示されてまして、塩田の云々とか、塩の結晶がどうたらとか、そういうもんが飾ってありました。現在使われている加工された塩の例みたいな感じで、スーパーで売ってるような袋に入った塩だの、食卓塩だのもガラスケース内に飾ってあったのはちょっと笑えたなあ。意図はわかるけども、やっぱマヌケですよ。っていうか、なんでいきなり塩なんですか。日本刀見にきたら塩かよ。何の関係があるんだよ! と思っていたら、解説用ビデオの開始ボタンがあったのでポチっとなと押してみたところ、塩の釜(塩を作る釜?)がどうたらとか、それを神事として云々とかやってて、塩釜ってのはそもそもそういう意味だったようで。同じく知らなかった父親としょぼーん。いや、だってさ、宮城県人にとっちゃ、塩釜なんてなもう地名として定着しちゃってるから、気がつかないんだって!! いや、言い訳してもしょうがないんだけど。
 あと、帰り道にラジオ「純喫茶・谷村新司」が流れてたんですが、エロ系通販の誇大広告と言うかなんつうか、まあ騙しの類の話題が出てまして。無修正の言葉に騙されてビデオを買ったら、ただのノーカット版だったとか、拡大ヌード写真! とかいうのを買ったら、特にどうってことのないヌード写真に虫眼鏡がセットで送られてきたとか、そういう話題だったんですわ。完全な嘘じゃないっつうとこがミソなんでしょうな。まあ誰しも多かれ少なかれ騙された経験があると思います。いや、ないとか言うなよ。あるって絶対! 嘘つくなよ! 俺なんてなあ、俺なんてなあ! ……まあそれはさておき。父親に聞いてみたところ、やはり以前似たような手口で騙されたことがあるそうで、「美少女軍団! 完全無修正ヌード写真!」とかいうのを買ったんだそうです。届いてみたら、裸の幼稚園児がズラっと並んでいる写真だったとか。は、裸の幼稚園児……ハァハァそりゃ泣けるわなあ。まあそんな馬鹿な手口で騙されたことなんてありませんが、今後も気をつけなくちゃなあと、偉大なる父親から教訓を得た日でありましたって、塩釜神社関係ねえし。
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