ドラキュラ紀元
 カーミラも読み終えたので、ようやく「ドラキュラ紀元」を読み始めた。まだほんのちょいと読んだだけだが、なかなか面白そうに思える。今のところ話自体が面白いかどうかはまだわからないが、「吸血鬼ドラキュラ」で登場した人物がしょっぱなからナイスな役どころで登場するし、レストレイド警部なんかも登場したりしてなかなかよろしい。まあよく知らないキャラがわんさか出てくるので、度が過ぎて耐えきれなくなる恐れもあるが。
 とりあえずさわりだけ話しておくと、ヘルシング教授が破れ、ドラキュラは世界の(あるいはイギリスの)支配者となった。支配者層に位置する(あるいはかなりの敬意を払われる存在たる)吸血鬼の長生者(エルダー)と、新しく吸血鬼へと転化した新生者(ニューボーン)と、そして純然たる人類である温血者(ウォーム)とが奇妙に共存する世界(なんとなく、エイリアンとの抗争を描いた「V」を思い出してしまった)で、新生者の娼婦ばかりを狙う殺人事件が発生した。銀メッキをほどこした刃物を用いていることから「銀ナイフ」と呼称されるこの殺人者の調査のため、ドラキュラとは異なる血統の吸血鬼と、腕利き諜報員が調査に乗り出した、という感じ。
 さて、これからどうなるやら、もったいないのでじっくり楽しむことにしよう。なお、これから読もうかと考えている人に現段階で言えることは、「吸血鬼ドラキュラ」を読んだ直後に読んだ方が面白く読めるだろうということだ。
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