グリーン家殺人事件
 ヴァン・ダインの推理小説「グリーン家殺人事件」読了。
 探偵ファイロ・ヴァンスが出てくるのだが、どうもパっとしない印象がある。事件は連続殺人事件であるので、探偵がぐずぐずしているうちにどんどん人が殺されていく。もちろん最後には事件の解説をしてくれるのだが、人がばかすか殺された後になるので、どうしても間の抜けた印象を受けるのも当然だろう。事件の起こった背景であるとか、関係者の動きであるとか、そういった部分はもちろん面白いし、事件自体もまあドキドキしながら読めるのだが、やはり探偵の活躍がパっとしない、という部分がどうしても気にかかる作品であった。
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