三日坊主日記【酔生夢死】

　私がやったことのあるバイトというのは、引越しの荷物運びとか試験監督で、レジ打ちというのはやったことがない。レジ打ちというのは、荷物運びだのと違って、ある程度説明、あるいは指導を受けなければ出来ないものなのだと思うのだが、その際に、客に伝わるように喋れとは言われないのだろうか。よく行くコンビニにいるバイト学生の一人が、やけにもそもそと喋るので、何を言っているのかさっぱり聞き取れないのだ。まあ聞き取れずとも、大体は「暖めますか？」「箸は何膳おつけしますか？」「サービスライターをお付けしますか？」といった類であろうと予想はつくのだが、そのもそもそと喋る様子がどうにも気になる。
　以前コンビニのバイトをしていた友人が同種のもそもそ喋りをしていて、「もっとはっきり喋った方がいいんでないかえ？」と言ってみたのだが、バイトだからいいんだよと言われた。そりゃまあバイト君にはどうでもいいのかもしれないが、客としては非常に気になる。頼むからもうちょいわかるように喋って欲しいものだ。退職後の仕事としてバイトをしていると思われる六十歳くらいのじいさんの方がよっぽどはっきりしていて、親しみが持てる。