ああ言えばこう言う
(ああいえばこういう)
愛縁奇縁
(あいえんきえん)
逢縁機縁
(あいえんきえん)
合縁奇縁
(あいえんきえん)
相縁奇縁
(あいえんきえん)
愛及屋烏
(あいきゅうおくう)
哀鴻遍野
(あいこうへんや)
相碁井目
(あいごせいもく)
挨拶は時の氏神
(あいさつはときのうじがみ)
愛執染着
(あいしゅうぜんちゃく)
愛想も小想も尽き果てる
(あいそもこそもつきはてる)
開いた口には戸はたたぬ
(あいたくちにはとはたたぬ)
愛多憎生
(あいたぞうせい)
相手変われど主変わらず
(あいてかわれどぬしかわらず)
相手のない喧嘩はできぬ
(あいてのないけんかはできぬ)
愛別離苦
(あいべつりく)
曖昧模糊
(あいまいもこ)
会うは別れの始め
(あうはわかれのはじめ)
阿吽二字
(あうんにじ)
阿吽の呼吸
(あうんのこきゅう)
仰いで天に愧じず
(あおいでてんにはじず)
青い鳥
(あおいとり)
青柿が熟柿弔う
(あおがきがじゅくしとむらう)
青菜に塩
(あおなにしお)
青は藍より出でて藍より青し
(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
明るけりゃ月夜だと思う
(あかるけりゃつきよだとおもう)
秋風が立つ
(あきかぜがたつ)
空樽は音が高い
(あきだるはおとがたかい)
商い三年
(あきないさんねん)
商いは数でこなせ
(あきないはかずでこなせ)
秋茄子は嫁に食わすな
(あきなすはよめにくわすな)
秋の扇
(あきのおうぎ)
秋の鹿は笛に寄る
(あきのしかはふえによる)
秋の日は釣瓶落とし
(あきのひはつるべおとし)
秋葉山から火事
(あきばさんからかじ)
諦めは心の養生
(あきらめはこころのようじょう)
商人の空誓文
(あきんどのそらせいもん)
悪縁契り深し
(あくえんちぎりふかし)
悪逆無道
(あくぎゃくむどう)
悪妻は百年の不作
(あくさいはひゃくねんのふさく)
悪事千里
(あくじせんり)
悪事千里を走る
(あくじせんりをはしる)
悪女の深情け
(あくじょのふかなさけ)
悪戦苦闘
(あくせんくとう)
悪銭身につかず
(あくせんみにつかず)
悪人正機
(あくにんしょうき)
悪の報いは針の先
(あくのむくいははりのさき)
握髪吐哺
(あくはつとほ)
悪婦破家
(あくふはか)
悪木盗泉
(あくぼくとうせん)
揚句の果て
(あげくのはて)
開けて悔しい玉手箱
(あけてくやしいたまてばこ)
阿衡の佐
(あこうのさ)
阿漕が浦に引く網
(あこぎがうらにひくあみ)
朝雨女の腕まくり
(あさあめおんなのうでまくり)
浅い川も深く渡れ
(あさいかわもふかくわたれ)
朝起きは三文の得
(あさおきはさんもんのとく)
朝顔の花一時
(あさがおのはなひととき)
浅瀬に仇波
(あさせにあだなみ)
朝題目に宵念仏
(あさだいもくによいねんぶつ)
麻の中の蓬
(あさのなかのよもぎ)
朝腹に茶漬け
(あさばらにちゃづけ)
薊の花も一盛り
(あざみのはなもひとさかり)
朝飯前
(あさめしまえ)
足が地に着かない
(あしがちにつかない)
足が付く
(あしがつく)
足が出る
(あしがでる)
足が早い
(あしがはやい)
朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
(あしたにこうがんありてゆうべにはっこつとなる)
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)
明日は明日の風が吹く
(あしたはあしたのかぜがふく)
足の便が悪い
(あしのべんがわるい)
足元から鳥が飛び立つ
(あしもとからとりがとびたつ)
足元に火がつく
(あしもとにひがつく)
足元を見る
(あしもとをみる)
阿修羅道
(あしゅらどう)
足を洗う
(あしをあらう)
足を奪う
(あしをうばう)
足を抜く
(あしをぬく)
足を引っ張る
(あしをひっぱる)
足を向ける
(あしをむける)
明日ありと思う心の仇桜
(あすありとおもうこころのあだざくら)
飛鳥川の淵瀬
(あすかがわのふちせ)
明日のことは明日みずからが思い煩う
(あすのことはあすみずからがおもいわずらう)
明日の百より今日の五十
(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
東男に京女
(あずまおとこにきょうおんな)
畦から行くも田から行くも同じ
(あぜからいくもたからいくもおなじ)
当たって砕けろ
(あたってくだけろ)
寇に兵を藉し盗に糧を齎す
(あだにへいをかしとうにかてをもたらす)
徒花に実は生らぬ
(あだばなにみはならぬ)
頭が上がらない
(あたまがあがらない)
頭隠して尻隠さず
(あたまかくしてしりかくさず)
頭から水を掛けられたよう
(あたまからみずをかけられたよう)
頭から湯気を立てる
(あたまからゆげをたてる)
頭に来る
(あたまにくる)
頭の上の蝿を追え
(あたまのうえのはえをおえ)
頭の黒い鼠
(あたまのくろいねずみ)
頭のてっぺんから足の爪先まで
(あたまのてっぺんからあしのつまさきまで)
頭を突っ込む
(あたまをつっこむ)
頭をはねる
(あたまをはねる)
頭を擡げる
(あたまをもたげる)
仇も情けも我が身より出る
(あだもなさけもわがみよりでる)
新しい酒は新しい皮袋に盛れ
(あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ)
中らずと雖も遠からず
(あたらずといえどもとおからず)
当たるも八卦当たらぬも八卦
(あたるもはっけあたらぬもはっけ)
仇を恩にして報じる
(あだをおんにしてほうじる)
あちらを立てればこちらが立たぬ
(あちらをたてればこちらがたたぬ)
悪貨は良貨を駆逐する
(あっかはりょうかをくちくする)
悪口雑言
(あっこうぞうごん)
暑さ寒さも彼岸まで
(あつささむさもひがんまで)
暑さ忘れれば陰忘れる
(あつさわすれればかげわすれる)
あっても苦労なくても苦労
(あってもくろうなくてもくろう)
羹に懲りて膾を吹く
(あつものにこりてなますをふく)
当て事は向こうから外れる
(あてごとはむこうからはずれる)
後足で砂をかける
(あとあしですなをかける)
後の雁が先になる
(あとのかりがさきになる)
後の祭り
(あとのまつり)
後は野となれ山となれ
(あとはのとなれやまとなれ)
穴があれば入りたい
(あながはいりたい)
穴の貉を値段する
(あなのむじなをねだんする)
姉女房は身代の薬
(あねにょうぼうはしんだいのくすり)
痘痕も靨
(あばたもえくぼ)
阿鼻叫喚
(あびきょうかん)
危ない橋を渡る
(あぶないはしをわたる)
虻蜂取らず
(あぶはちとらず)
脂に画き氷に鏤む
(あぶらにえがきこおりにちりばむ)
油に水
(あぶらにみず)
雨垂れ石を穿つ
(あまだれいしをうがつ)
余り物に福がある
(あまりものにふくがある)
阿弥陀も銭で光る
(あみだもぜにでひかる)
網呑舟の魚を漏らす
(あみどんしゅうのうおをもらす)
蛙鳴蝉噪
(あめいせんそう)
雨晴れて笠を忘る
(あめはれてかさをわする)
雨降って地固まる
(あめふってじかたまる)
飴をしゃぶらせる
(あめをしゃぶらせる)
危うきこと累卵の如し
(あやうきことるいらんのごとし)
過ちては改むるに憚ることなかれ
(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)
過ちを改めざるこれを過ちという
(あやまちをあらためざるこれをあやまちという)
嵐の前の静けさ
(あらしのまえのしずけさ)
争い果てての乳切り木
(あらそいはててのちぎりぎ)
蟻の穴から堤も崩れる
(ありのあなからつつみもくずれる)
蟻の思いも天に昇る
(ありのおもいもてんにのぼる)
蟻の這い出る隙もない
(ありのはいでるすきもない)
有る時払いの催促無し
(あるときばらいのさいそくなし)
合わせ物は離れ物
(あわせものははなれもの)
慌てる乞食は貰いが少ない
(あわてるこじきはもらいがすくない)
合わぬ蓋あれば合う蓋あり
(あわぬふたあればあうふたあり)
暗雲低迷
(あんうんていめい)
安居楽業
(あんきょらくぎょう)
晏子の御
(あんしのぎょ)
安車蒲輪
(あんしゃほりん)
安常処順
(あんじょうしょじゅん)
安心立命
(あんじんりゅうめい)
按図索駿
(あんずさくしゅん)
案ずるより産むが易い
(あんずるよりうむがやすい)
黯然銷魂
(あんぜんしょうこん)
暗送秋波
(あんそうしゅうは)
安宅正路
(あんたくせいろ)
暗中飛躍
(あんちゅうひやく)
暗中模索
(あんちゅうもさく)
暗渡陳倉
(あんとちんそう)
安如泰山
(あんにょたいざん)
安寧秩序
(あんねいちつじょ)
按部就班
(あんぶしゅうはん)
安分守己
(あんぶんしゅき)
按兵不動
(あんぺいふどう)
安歩当車
(あんぽとうしゃ)
暗夜に灯火を失う
(あんやにともしびをうしなう)
安楽浄土
(あんらくじょうど)
威ありて猛からず
(いありてたけからず)
異域の鬼
(いいきのき)
以夷制夷
(いいせいい)
唯唯諾諾
(いいだくだく)
言うは易く行うは難し
(いうはやすくおこなうはかたし)
家貧しくして孝子顕る
(いえまずしくしてこうしあらわる)
家貧しくして良妻を思う
(いえまずしくしてりょうさいをおもう)
易往易行
(いおういぎょう)
移花接木
(いかせつぼく)
怒りを遷さず
(いかりをうつさず)
遺憾千万
(いかんせんばん)
生き馬の目を抜く
(いきうまのめをぬく)
行き掛けの駄賃
(いきがけのだちん)
意気軒昴
(いきけんこう)
意気消沈
(いきしょうちん)
意気投合
(いきとうごう)
息の臭きは主知らず
(いきのくさきはぬししらず)
行きはよいよい帰りは怖い
(いきはよいよいかえりはこわい)
以杞包瓜
(いきほうか)
意気揚々
(いきようよう)
委曲求全
(いきょくきゅうぜん)
以魚駆蠅
(いぎょくよう)
衣錦還郷
(いきんかんきょう)
衣錦の栄
(いきんのえい)
戦を見て矢を矧ぐ
(いくさをみてやをはぐ)
異口同音
(いくどうおん)
夷険一節
(いけんいっせつ)
韋弦の佩
(いげんのはい)
為虎添翼
(いこてんよく)
意在言外
(いざいげんがい)
諍い果てての千切り木
(いさかいはててのちぎりぎ)
いざ鎌倉
(いざかまくら)
移山倒海
(いざんとうかい)
石が流れて木の葉が沈む
(いしがながれてこのはがしずむ)
以耳代目
(いじだいもく)
石に漱ぎ流れに枕す
(いしにくちすすぎながれにまくらす)
石に立つ矢
(いしにたつや)
石に布団は着せられず
(いしにふとんはきせられず)
石の上にも三年
(いしのうえにもさんねん)
意志薄弱
(いしはくじゃく)
石橋を叩いて渡る
(いしばしをたたいてわたる)
石部金吉
(いしべきんきち)
医者が取らなきゃ坊主が取る
(いしゃがとらなきゃぼうずがとる)
医者寒からず儒者寒し
(いしゃさむからずじゅしゃさむし)
医者の只今
(いしゃのただいま)
医者の不養生
(いしゃのふようじょう)
遺臭万載
(いしゅうばんざい)
意匠惨澹
(いしょうさんたん)
以升量石
(いしょうりょうこく)
衣食足りて礼節を知る
(いしょくたりてれいせつをしる)
医食同源
(いしょくどうげん)
衣食礼節
(いしょくれいせつ)
石を抱きて淵に入る
(いしをいだきてふちにいる)
以心伝心
(いしんでんしん)
いずれが菖蒲か杜若
(いずれがあやめかかきつばた)
意先筆後
(いせんひつご)
居候三杯目にはそっと出し
(いそうろうさんばいめにはそっとだし)
急がば回れ
(いそがばまわれ)
磯際で船を破る
(いそぎわでふねをやぶる)
磯の鮑の片思い
(いそのあわびのかたおもい)
痛くもない腹を探られる
(いたくもないはらをさぐられる)
板子一枚下は地獄
(いたごいちまいしたはじごく)
痛し痒し
(いたしかゆし)
戴く物は夏も小袖
(いただくものはなつもこそで)
鼬の最後っ屁
(いたちのさいごっぺ)
鼬の道切り
(いたちのみちきり)
痛む上に塩を塗る
(いたむうえにしおをぬる)
異端邪説
(いたんじゃせつ)
一意専心
(いちいせんしん)
一衣帯水
(いちいたいすい)
一円を笑うものは一円に泣く
(いちえんをわらうものはいちえんになく)
一押し二金三男
(いちおしにかねさんおとこ)
一か八か
(いちかばちか)
一期一会
(いちごいちえ)
一言半句
(いちごんはんく)
一事が万事
(いちじがばんじ)
一字千金
(いちじせんきん)
一日千秋
(いちじつせんしゅう)
一日の長
(いちじつのちょう)
一汁一菜
(いちじゅういっさい)
一樹の蔭一河の流れも他生の縁
(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
一場春夢
(いちじょうのしゅんむ)
一族郎党
(いちぞくろうとう)
一難去ってまた一難
(いちなんさってまたいちなん)
一に看病二に薬
(いちにかんびょうににくすり)
一日の計は晨にあり一年の計は元旦にあり
(いちにちのけいはあしたにありいちねんのけいはがんたんにあり)
一年の計は元旦にあり
(いちねんのけいはがんたんにあり)
一念発起
(いちねんほっき)
一姫二太郎
(いちひめにたろう)
一部始終
(いちぶしじゅう)
一富士二鷹三茄子
(いちふじにたかさんなすび)
一文不通
(いちぶんふつう)
一望千里
(いちぼうせんり)
一枚看板
(いちまいかんばん)
一網打尽
(いちもうだじん)
一目置く
(いちもくおく)
一目瞭然
(いちもくりょうぜん)
一文惜しみの百知らず
(いちもんおしみのひゃくしらず)
一文半銭
(いちもんはんせん)
一葉落ちて天下の秋を知る
(いちようおちててんかのあきをしる)
一陽来復
(いちようらいふく)
一粒万倍
(いちりゅうまんばい)
一利を興すは一害を除くに若かず
(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
一蓮托生
(いちれんたくしょう)
一路平安
(いちろへいあん)
一を聞いて十を知る
(いちをきいてじゅうをしる)
一を識りて二を知らず
(いちをしりてにをしらず)
一獲千金
(いっかくせんきん)
一攫千金
(いっかくせんきん)
一家眷属
(いっかけんぞく)
一家団欒
(いっかだんらん)
一喜一憂
(いっきいちゆう)
一気呵成
(いっきかせい)
一騎当千
(いっきとうせん)
一挙一動
(いっきょいちどう)
一挙両得
(いっきょりょうとく)
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)
一刻千金
(いっこくせんきん)
一切合切
(いっさいがっさい)
一子相伝
(いっしそうでん)
一視同仁
(いっしどうじん)
一紙半銭
(いっしはんせん)
一瀉千里
(いっしゃせんり)
一宿一飯
(いっしゅくいっぱん)
一生懸命
(いっしょうけんめい)
一将功成りて万骨枯る
(いっしょうこうなりてばんこつかる)
一唱三嘆
(いっしょうさんたん)
一触即発
(いっしょくそくはつ)
一進一退
(いっしんいったい)
一心同体
(いっしんどうたい)
一心不乱
(いっしんふらん)
一炊の夢
(いっすいのゆめ)
一寸先は闇
(いっすんさきはやみ)
一寸下は地獄
(いっすんしたはじごく)
一寸の光陰軽んずべからず
(いっすんのこういんかろんずべからず)
一寸の虫にも五分の魂
(いっすんのむしにもごぶのたましい)
一世一代
(いっせいちだい)
一石二鳥
(いっせきにちょう)
一石を投ずる
(いっせきをとうずる)
一殺多生
(いっせつたしょう)
一銭を笑う者は一銭に泣く
(いっせんをわらうものはいっせんになく)
一致団結
(いっちだんけつ)
一知半解
(いっちはんかい)
一籌を輸する
(いっちゅうをゆする)
一張一弛
(いっちょういっし)
一朝一夕
(いっちょういっせき)
一長一短
(いっちょういったん)
一頭地を抜く
(いっとうちをぬく)
一刀両断
(いっとうりょうだん)
一得一失
(いっとくいっしつ)
一敗地に塗れる
(いっぱいちにまみれる)
一飯の徳も必ず償い睚眦の怨みも必ず報ゆ
(いっぱんのとくもかならずつぐないがいさいのうらみもかならずむくゆ)
一斑を見て全豹を卜す
(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
溢美溢悪
(いつびいつあく)
一夫関に当たれば万夫も開くなし
(いっぷかんにあたればばんぷもひらくなし)
鷸蚌の争い
(いつぼうのあらそい)
いつまでもあると思うな親と金
(いつまでもあると思うな親と金)
いつも月夜に米の飯
(いつもつきよにこめのめし)
意到随筆
(いとうずいひつ)
以毒制毒
(いどくせいどく)
田舎者の国自慢
(いなかもののくにじまん)
以肉去蟻
(いにくきょぎ)
井に坐して天を見る
(いにざしててんをみる)
犬が西向きゃ尾は東
(いぬがにしむきゃおはひがし)
犬の遠吠え
(いぬのとおぼえ)
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)
犬も歩けば棒に当たる
(いぬもあるけばぼうにあたる)
命あっての物種
(いのちあってのものだね)
命長ければ恥多し
(いのちながければはじおおし)
命の洗濯
(いのちのせんたく)
命は鴻毛より軽し
(いのちはこうもうよりかろし)
井の中の蛙大海を知らず
(いのなかのかわずたいかいをしらず)
意馬心猿
(いばしんえん)
医は仁術
(いはじんじゅつ)
衣は新に若くはなく人は故きに若くはなし
(いはしんにしくはなくひとはふるきにしくはなし)
衣鉢相伝
(いはつそうでん)
衣鉢を継ぐ
(いはつをつぐ)
威風堂堂
(いふうどうどう)
威風凛凛
(いふうりんりん)
葦編三絶
(いへんさんぜつ)
以弁飾知
(いべんしょくち)
以暴易暴
(いぼうえきぼう)
以貌取人
(いぼうしゅじん)
移木の信
(いぼくのしん)
葦末の巣
(いまつのす)
今泣いた烏がもう笑う
(いまないたからすがもうわらう)
意味深長
(いみしんちょう)
芋の煮えたも御存じない
(いものにえたもごぞんじない)
倚門の望
(いもんのぼう)
いやいや三杯
(いやいやさんばい)
以卵投石
(いらんとうせき)
炒り豆に花
(いりまめにはな)
色男金と力はなかりけり
(いろおとこかねとちからはなかりけり)
色気より食い気
(いろけよりくいけ)
色は思案の外
(いろはしあんのほか)
鰯で精進落ち
(いわしでしょうじんおち)
鰯の頭も信心から
(いわしのあたまもしんじんから)
言わぬが花
(いわぬがはな)
言わぬは言うに勝る
(いわぬはいうにまさる)
夷を以て夷を制す
(いをもっていをせいす)
隠晦曲折
(いんかいきょくせつ)
飲灰洗胃
(いんかいせんい)
因果応報
(いんがおうほう)
因果を含める
(いんがをふくめる)
殷鑑遠からず
(いんかんとおからず)
殷鑑不遠
(いんかんふえん)
因機説法
(いんきせっぽう)
婬虐暴戻
(いんぎゃくぼうれい)
韻鏡十年
(いんきょうじゅうねん)
慇懃無礼
(いんぎんぶれい)
咽喉の地
(いんこうのち)
因循姑息
(いんじゅんこそく)
因循守旧
(いんじゅんしゅきゅう)
因小失大
(いんしょうしつだい)
隠姓埋名
(いんせいまいめい)
陰徳あれば陽報あり
(いんとくあればようほうあり)
陰徳陽報
(いんとくようほう)
隠忍自重
(いんにんじちょう)
陰謀詭計
(いんぼうきけい)
引喩失義
(いんゆしつぎ)
有為転変
(ういてんぺん)
有為転変の世の習い
(ういてんぺんのよのならい)
飢えては食を択ばず
(うえてはしょくをえらばず)
右往左往
(うおうさおう)
魚が水を離れたよう
(うおがみずをはなれたよう)
魚心あれば水心
(うおごころあればみずごころ)
魚の水を得たるが如し
(うおのみずをえたるがごとし)
魚の目に水見えず人の目に空見えず
(うおのめにみずみえずひとのめにそらみえず)
魚を得て筌を忘る
(うおをえてうえをわする)
うかうか三十きょろきょろ四十
(うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう)
雨過天晴
(うかてんせい)
羽化登仙
(うかとうせん)
雨奇晴好
(うきせいこう)
浮世は回り持ち
(うきよはまわりもち)
鶯鳴かせたこともある
(うぐいすなかせたこともある)
有卦七年
(うけしちねん)
有卦に入る
(うけにいる)
烏合の衆
(うごうのしゅう)
右顧左眄
(うこさべん)
雨後春筍
(うごしゅんじゅん)
雨後の竹の子
(うごのたけのこ)
牛に引かれて善光寺参り
(うしにひかれてぜんこうじまいり)
牛の歩みも千里
(うしのあゆみもせんり)
牛の角を蜂が刺す
(うしのつのをはちがさす)
牛は牛連れ馬は馬連れ
(うしはうしづれうまはうまづれ)
氏より育ち
(うじよりそだち)
後ろ髪を引かれる
(うしろがみをひかれる)
後ろ指を指される
(うしろゆびをさされる)
牛を馬に乗り換える
(うしをうまにのりかえる)
牛を食らうの気
(うしをくらうのき)
有相執著
(うそうしゅうじゃく)
有象無象
(うぞうむぞう)
嘘から出た実
(うそからでたまこと)
嘘吐きは泥棒の始まり
(うそつきはどろぼうのはじまり)
嘘も方便
(うそもほうべん)
烏孫公主
(うそんこうしゅ)
うだつが上がらぬ
(うだつがあがらぬ)
歌は世に連れ世は歌に連れ
(うたはよにつれよはうたにつれ)
内兜を見透かす
(うちかぶとをみすかす)
有智高才
(うちこうさい)
内股膏薬
(うちまたごうやく)
烏鳥私情
(うちょうしじょう)
有頂天外
(うちょうてんがい)
迂直の計
(うちょくのけい)
移れば変わる世の習い
(うつればかわるよのならい)
腕が上がる
(うでがあがる)
腕がある
(うでがある)
腕が鳴る
(うでがなる)
腕に覚えがある
(うでにおぼえがある)
腕に縒りをかける
(うでによりをかける)
腕を買う
(うでをかう)
腕を拱く
(うでをこまねく)
腕を振るう
(うでをふるう)
腕を磨く
(うでをみがく)
烏兎怱々
(うとそうそう)
独活の大木
(うどのたいぼく)
優曇華の花
(うどんげのはな)
鵜の真似をする烏
(うのまねをするからす)
鵜の目鷹の目
(うのめたかのめ)
烏白馬角
(うはくばかく)
烏飛兔走
(うひとそう)
旨い物は宵に食え
(うまいものはよいにくえ)
馬が合う
(うまがあう)
馬には乗ってみよ人には添うてみよ
(うまにはのってみよひとにはそうてみよ)
馬の耳に念仏
(うまのみみにねんぶつ)
馬は馬連れ
(うまはうまづれ)
馬を牛に乗り換える
(うまをうしにのりかえる)
海千山千
(うみせんやません)
生みの親より育ての親
(うみのおやよりそだてのおや)
海の事は漁師に問え
(うみのことはりょうしにとえ)
海の物とも山の物ともつかぬ
(うみのものともやまのものともつかぬ)
梅伐らぬ馬鹿桜伐る馬鹿
(うめきらぬばかさくらきるばか)
梅に鶯
(うめにうぐいす)
埋もれ木に花が咲く
(うもれぎにはながさく)
有耶無耶
(うやむや)
烏有に帰す
(うゆうにきす)
紆余曲折
(うよきょくせつ)
羽翼既成
(うよくきせい)
裏には裏がある
(うらにはうらがある)
裏の裏を行く
(うらのうらをいく)
怨み骨髄に入る
(うらみこつずいにいる)
裏目に出る
(うらめにでる)
裏をかく
(うらをかく)
売家と唐様で書く三代目
(うりいえとからようでかくさんだいめ)
売り言葉に買い言葉
(うりことばにかいことば)
瓜に爪あり爪に爪なし
(うりにつめありつめにつめなし)
瓜の蔓に茄子は生らぬ
(うりのつるになすびはならぬ)
烏鷺を戦わす
(うろをたたかわす)
噂をすれば影がさす
(うわさをすればかげがさす)
雲煙過眼
(うんえんかがん)
雲烟飛動
(うんえんひどう)
雲外蒼天
(うんがいそうてん)
運斤成風
(うんきんせいふう)
雲合霧集
(うんごうむしゅう)
雲散霧消
(うんさんむしょう)
雲蒸龍変
(うんじょうりゅうへん)
雲中白鶴
(うんちゅうはっかく)
雲泥の差
(うんでいのさ)
雲泥万里
(うんでいばんり)
運鈍根
(うんどんこん)
運は天にあり
(うんはてんにあり)
運否天賦
(うんぷてんぷ)
運用の妙は一心の存す
(うんようのみょうはいっしんにそんす)
英華発外
(えいかはつがい)
栄枯盛衰
(えいこせいすい)
英姿颯爽
(えいしさっそう)
永字八法
(えいじはっぽう)
曳尾塗中
(えいびとちゅう)
盈満の咎
(えいまんのとが)
英雄色を好む
(えいゆういろをこのむ)
英雄欺人
(えいゆうぎじん)
栄耀栄華
(えいようえいが)
益者三楽
(えきしゃさんごう)
益者三友損者三友
(えきしゃさんゆうそんしゃさんゆう)
易者身の上知らず
(えきしゃみのうえしらず)
易姓革命
(えきせいかくめい)
役夫の夢
(えきふのゆめ)
廻向発願
(えこうほつがん)
会者定離
(えしゃじょうり)
枝を伐って根を枯らす
(えだをきってねをからす)
越訴の罪
(えっそのつみ)
越鳥南枝
(えっちょうなんし)
越鳥南枝に巣くう
(えっちょうなんしにすくう)
越畔の思い
(えつぱんのおもい)
得手に帆を揚ぐ
(えてにほをあぐ)
江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ
(えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ)
江戸の敵を長崎で討つ
(えどのかたきをながさきでうつ)
絵に描いた餅
(えにかいたもち)
蝦で鯛を釣る
(えびでたいをつる)
烏帽子親
(えぼしおや)
栄耀の餅の皮
(えようのもちのかわ)
選んでかすを掴む
(えらんでかすをつかむ)
蜿蜿長蛇
(えんえんちょうだ)
鴛鴦の契り
(えんおうのちぎり)
煙霞痼疾
(えんかこしつ)
燕雁代飛
(えんがんだいひ)
燕頷投筆
(えんがんとうひつ)
延頸鶴望
(えんけいかくぼう)
猿猴が月
(えんこうがつき)
遠交近攻
(えんこうきんこう)
猿号擁柱
(えんごうようちゅう)
掩耳盗鐘
(えんじとうしょう)
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
燕雀相賀
(えんじゃくそうが)
遠水近火
(えんすいきんか)
遠水近火を救わず
(えんすいきんかをすくわず)
遠走高飛
(えんそうこうひ)
燕巣幕上
(えんそうばくじょう)
円頂黒衣
(えんちょうこくえ)
怨徹骨髄
(えんてつこつずい)
塩鉄の利
(えんてつのり)
円転滑脱
(えんてんかつだつ)
縁と浮世は末を待て
(えんとうきよはすえをまて)
鉛刀一割
(えんとうのいっかつ)
縁なき衆生は度し難し
(えんなきしゅじょうはどしがたし)
延年益寿
(えんねんえきじゅ)
縁の下の力持ち
(えんのしたのちからもち)
縁の目には霧が降る
(えんのめにはきりがふる)
縁は異なもの
(えんはいなもの)
鳶飛魚躍
(えんぴぎょやく)
縁木求魚
(えんぼくきゅうぎょ)
円木警枕
(えんぼくけいちん)
円満具足
(えんまんぐそく)
遠慮近憂
(えんりょきんゆう)
遠慮無ければ近憂有り
(えんりょなければきんゆうあり)
遠慮ひだるし伊達寒し
(えんりょひだるしだてさむし)
老い木に花が咲く
(おいきにはながさく)
老い木は曲がらぬ
(おいきはまがらぬ)
老いたる馬は道を忘れず
(おいたるうまはみちをわすれず)
追風に帆を揚ぐ
(おいてにほをあぐ)
老いては子に従え
(おいてはこにしたがえ)
老いてはますます壮んなるべし
(おいてはますますさかんなるべし)
老いの一徹
(おいのいってつ)
横行闊歩
(おうこうかっぽ)
王侯将相寧ぞ種あらんや
(おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや)
横行覇道
(おうこうはどう)
黄金分割
(おうごんぶんかつ)
王政復古
(おうせいふっこ)
応接に暇あらず
(おうせつにいとまあらず)
負うた子に教えられて浅瀬を渡る
(おうたこにおしえられてあさせをわたる)
負うた子より抱いた子
(おうたこよりだいたこ)
王道楽土
(おうどうらくど)
横眉怒目
(おうびどもく)
応病与薬
(おうびょうよやく)
往返徒労
(おうへんとろう)
大男総身に知恵が回りかね
(おおおとこそうみにちえがまわりかね)
大風が吹けば桶屋が儲かる
(おおかぜがふけばおけやがもうかる)
大きい薬缶は沸きが遅い
(おおきいやかんはわきがおそい)
大阪の食い倒れ
(おおさかのくいだおれ)
大盤振舞
(おおばんぶるまい)
大目玉を食う
(おおめだまをくう)
大目に見る
(おおめにみる)
陸に上がった河童
(おかにあがったかっぱ)
岡目八目
(おかめはちもく)
傍目八目
(おかめはちもく)
起きて半畳寝て一畳
(おきてはんじょうねていちじょう)
沖な物あて
(おきなものあて)
屋烏の愛
(おくうのあい)
屋下に屋を架す
(おくかにおくをかす)
屋上屋を架す
(おくじょうおくをかす)
奥歯に衣を着せる
(おくばにきぬをきせる)
おくびにも出さない
(おくびにもださない)
驕る平家は久しからず
(おごるへいけはひさしからず)
奢る者は心嘗に貧し
(おごるものはこころつねにまずし)
お先棒を担ぐ
(おさきぼうをかつぐ)
教うるは学ぶの半ば
(おしうるはまなぶのなかば)
遅牛も淀早牛も淀
(おそうしもよどはやうしもよど)
遅かりし由良之助
(おそかりしゆらのすけ)
恐れ入谷の鬼子母神
(おそれいりやのきしもじん)
小田原評定
(おだわらひょうじょう)
落ち武者は薄の穂にも怖ず
(おちむしゃはすすきのほにもおず)
お茶を濁す
(おちゃをにごす)
落つれば同じ谷川の水
(おつればおなじたにがわのみず)
頤が落ちる
(おとがいがおちる)
頤で蠅を追う
(おとがいではえをおう)
頤を解く
(おとがいをとく)
男心と秋の空
(おとこごころとあきのそら)
男の目には糸を張れ
(おとこのめにはいとをはれ)
男は敷居を跨げば七人の敵あり
(おとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり)
男は度胸女は愛嬌
(おとこはどきょうおんなはあいきょう)
男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く
(おとこやもめにうじがわきおんなやもめにはながさく)
同じ穴の貉
(おなじあなのむじな)
鬼が出るか蛇が出るか
(おにがでるかじゃがでるか)
鬼に金棒
(おににかなぼう)
鬼の居ぬ間に洗濯
(おにのいぬまにせんたく)
鬼の霍乱
(おにのかくらん)
鬼の空念仏
(おにのそらねんぶつ)
鬼の目にも涙
(おにのめにもなみだ)
鬼も十八番茶も出花
(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)
己れの頭の蠅を追え
(おのれのあたまのはえをおえ)
己れの欲せざるところは人に施すなかれ
(おのれのほっせざるところはひとにほどこすなかれ)
斧を掲げて淵に入る
(おのをかかげてふちにいる)
尾羽打ち枯らす
(おはうちからす)
十八番
(おはこ)
お鉢が回る
(おはちがまわる)
帯に短し襷に長し
(おびにみじかしたすきにながし)
お百度を踏む
(おひゃくどをふむ)
尾鰭を付ける
(おひれをつける)
溺れる者は藁をも掴む
(おぼれるものはわらをもつかむ)
お前百までわしゃ九十九まで
(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで)
御神酒上がらぬ神はない
(おみきあがらぬかみはない)
思い内にあれば色外に現る
(おもいうちにあればいろそとにあらわる)
思い立ったが吉日
(おもいたったがきちじつ)
思い半ばに過ぐ
(おもいなかばにすぐ)
思うこと言わぬは腹ふくる
(おもうこといわぬははらふくる)
思うこと一つ叶えばまた一つ
(おもうことひとつかなえばまたひとつ)
思う仲には垣をせよ
(おもうなかにはかきをせよ)
思うに別れて思わぬに添う
(おもうにわかれておもわぬにそう)
思う念力岩をも通す
(おもうねんりきいわをもとおす)
親思う心に勝る親心
(おやおもうこころにまさるおやごころ)
親が親なら子も子
(おやがおやならこもこ)
親子は一世
(おやこはいっせ)
親擦れより友擦れ
(おやずれよりともずれ)
親に似ぬ子は鬼っ子
(おやににぬこはおにっこ)
親の意見と冷や酒は後で効く
(おやのいけんとひやざけはあとできく)
親の因果が子に報う
(おやのいんががこにむくう)
親の恩は子を持って知る
(おやのおんはこをもってしる)
親の心子知らず
(おやのこころこしらず)
親の十七子は知らぬ
(おやのじゅうしちこはしらぬ)
親の臑を齧る
(おやのすねをかじる)
親の七光り
(おやのななひかり)
親の光は七光り
(おやのひかりはななひかり)
親の欲目
(おやのよくめ)
親馬鹿子馬鹿
(おやばかこばか)
親は無くとも子は育つ
(おやはなくともこはそだつ)
お山の大将俺一人
(おやまのたいしょうおれひとり)
泳ぎ上手は川で死ぬ
(およぎじょうずはかわでしぬ)
終わりよければ全てよし
(おわりよければすべてよし)
尾を振る犬は叩かれず
(おをふるいぬはたたかれず)
恩威並行
(おんいへいこう)
温厚篤実
(おんこうとくじつ)
温故知新
(おんこちしん)
音信不通
(おんしんふつう)
怨憎会苦
(おんぞうえく)
音吐朗朗
(おんとろうろう)
女心と秋の空
(おんなごころとあきのそら)
女賢しゅうして牛売り損なう
(おんなさかしゅうしてうしうりそこなう)
女三人あれば身代が潰れる
(おんなさんにんあればしんだいがつぶれる)
女三人よれば姦しい
(おんなさんにんよればかしましい)
女の目には鈴を張れ
(おんなのめにはすずをはれ)
女は三界に家無し
(おんなはさんがいにいえなし)
女やもめに花が咲く
(おんなやもめにはながさく)
乳母日傘
(おんばひがさ)
厭離穢土
(おんりえど)
温良恭倹
(おんりょうきょうけん)
恩を仇で返す
(おんをあだでかえす)
恩を以て怨みに報ず
(おんをもってうらみにほうず)
解衣推食
(かいいすいしょく)
飼い犬に手を噛まれる
(かいいぬにてをかまれる)
改易蟄居
(かいえきちっきょ)
海翁好鴎
(かいおうこうおう)
海外奇談
(かいがいきだん)
改過自新
(かいかじしん)
貝殻で海を量る
(かいがらでうみをはかる)
蓋棺事定
(がいかんじてい)
外寛内明
(がいかんないめい)
開巻有益
(かいかんゆうえき)
戒驕戒躁
(かいきょうかいそう)
会稽の恥
(かいけいのはじ)
改弦易轍
(かいげんえきてつ)
開眼供養
(かいげんくよう)
開源節流
(かいげんせつりゅう)
開口一番
(かいこういちばん)
解甲帰田
(かいこうきでん)
外交辞令
(がいこうじれい)
邂逅相遇
(かいこうそうぐう)
回光返照
(かいこうへんしょう)
骸骨を乞う
(がいこつをこう)
解語の花
(かいごのはな)
開山祖師
(かいざんそし)
回山倒海
(かいざんとうかい)
海市蜃楼
(かいししんろう)
改邪帰正
(かいじゃきせい)
鎧袖一触
(がいしゅういっしょく)
外柔内剛
(がいじゅうないごう)
開心見誠
(かいしんけんせい)
回心転意
(かいしんてんい)
海誓山盟
(かいせいさんめい)
蓋世の気
(がいせいのき)
開宗明義
(かいそうめいぎ)
咳唾成珠
(がいだせいじゅ)
咳唾珠を成す
(がいだたまをなす)
街談巷説
(がいだんこうせつ)
怪誕不経
(かいたんふけい)
海底撈月
(かいていろうげつ)
改天換地
(かいてんかんち)
改頭換面
(かいとうかんめん)
快刀乱麻
(かいとうらんま)
快刀乱麻を断つ
(かいとうらんまをたつ)
快馬加鞭
(かいばかべん)
櫂は三年艪は三月
(かいはさんねんろはみつき)
開物成務
(かいぶつせいむ)
懐宝夜行
(かいほうやこう)
開門揖盗
(かいもんゆうとう)
隗より始めよ
(かいよりはじめよ)
怪力乱神
(かいりょくらんしん)
怪力乱神を語らず
(かいりょくらんしんをかたらず)
偕老同穴
(かいろうどうけつ)
夏雲奇峰
(かうんきほう)
替え着無しの晴れ着無し
(かえぎなしのはれぎなし)
帰りがけの駄賃
(かえりがけのだちん)
顧みて他を言う
(かえりみてたをいう)
蛙の子は蛙
(かえるのこはかえる)
蛙の面に水
(かえるのつらにみず)
顔が売れる
(かおがうれる)
顔が利く
(かおがきく)
顔が広い
(かおがひろい)
顔から火が出る
(かおからひがでる)
顔に泥を塗る
(かおにどろをぬる)
顔を貸す
(かおをかす)
顔を潰す
(かおをつぶす)
河海は細流を択ばず
(かかいはさいりゅうをえらばず)
下学上達
(かがくじょうたつ)
呵々大笑
(かかたいしょう)
瓜葛の親
(かかつのしん)
柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ
(かきのかわはこじきにむかせうりのかわはだいみょうにむかせよ)
餓鬼の目に水見えず
(がきのめにみずみえず)
餓鬼も人数
(がきもにんず)
蝸牛角上
(かぎゅうかくじょう)
蝸牛角上の争い
(かぎゅうかくじょうのあらそい)
家給人足
(かきゅうじんそく)
火牛の計
(かぎゅうのけい)
科挙圧巻
(かきょあっかん)
隔岸観火
(かくがんかんか)
革故鼎新
(かくこていしん)
各自為政
(かくじいせい)
学者の取った天下なし
(がくしゃのとったてんかなし)
学者貧乏
(がくしゃびんぼう)
鶴寿千歳
(かくじゅせんざい)
隠すより現る
(かくすよりあらわる)
廓然大公
(かくぜんたいこう)
鶴髪童顔
(かくはつどうがん)
格物致知
(かくぶつちち)
各奔前程
(かくほんぜんてい)
鶴鳴の士
(かくめいのし)
学問に王道無し
(がくもんにおうどうなし)
楽屋から火を出す
(がくやからひをだす)
鶴立企佇
(かくりつきちょ)
隠れたるより見わるるは莫し
(かくれたるよりあらわるるはなし)
学を好むは知に近し
(がくをこのむはちにちかし)
駕軽就熟
(がけいしゅうじゅく)
家鶏野雉
(かけいやち)
駆け馬に鞭
(かけうまにむち)
駆けつけ三杯
(かけつけさんばい)
陰に居て枝を折る
(かげにいてえだをおる)
影の形に随うが如し
(かげのかたちにしたがうがごとし)
影を畏れ迹を悪む
(かげをおそれあとをにくむ)
花言巧語
(かげんこうご)
夏侯妓衣
(かこうぎい)
仮公済私
(かこうさいし)
画工闘牛の尾を誤りて牧童に笑わる
(がこうとうぎゅうのおをあやまりてぼくどうにわらわる)
駕籠舁き駕籠に乗らず
(かごかきかごにのらず)
籠で水を汲む
(かごでみずをくむ)
駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人
(かごにのるひとかつぐひとそのまたわらじをつくるひと)
画虎類狗
(がこるいく)
傘と提灯は戻らぬつもりで貸せ
(かさとちょうちんはもどらぬつもりでかせ)
火事あとの釘拾い
(かじあとのくぎひろい)
火事後の火の用心
(かじあとのひのようじん)
加持祈祷
(かじきとう)
花枝招展
(かししょうてん)
和氏の璧
(かしのたま)
禍従口生
(かしょうこうせい)
火上注油
(かじょうちゅうゆ)
華胥の国
(かしょのくに)
華胥の国に遊ぶ
(かしょのくににあそぶ)
華胥の国の夢
(かしょのくにのゆめ)
華胥の夢
(かしょのゆめ)
家書万金
(かしょばんきん)
家書万金に抵る
(かしょばんきんにあたる)
臥薪嘗胆
(がしんしょうたん)
雅人深致
(がじんしんち)
歌人は居ながらにして名所を知る
(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
佳人薄命
(かじんはくめい)
禍心包蔵
(かしんほうぞう)
苛政は虎よりも猛し
(かせいはとらよりもたけし)
苛政猛虎
(かせいもうこ)
河清を俟つ
(かせいをまつ)
風が吹けば桶屋が儲かる
(かぜがふけばおけやがもうかる)
稼ぐに追い付く貧乏なし
(かせぐにおいつくびんぼうなし)
風にそよぐ葦
(かぜにそよぐあし)
風は吹けども山は動ぜず
(かぜはふけどもやまはどうぜず)
風邪は万病のもと
(かぜはまんびょうのもと)
禍棗災梨
(かそうさいり)
可操左券
(かそうさけん)
雅俗共賞
(がぞくきょうしょう)
堅い木は折れる
(かたいきはおれる)
難きを先にし獲るを後にす
(かたきをさきにしうるをあとにす)
片口聞いて公事を分くるな
(かたくちきいてくじをわくるな)
画蛇添足
(がだてんそく)
刀折れ矢尽きる
(かたなおれやつきる)
片棒を担ぐ
(かたぼうをかつぐ)
語るに落ちる
(かたるにおちる)
夏虫疑氷
(かちゅうぎひょう)
火中取栗
(かちゅうしゅりつ)
火中の栗を拾う
(かちゅうのくりをひろう)
花鳥諷詠
(かちょうふうえい)
花鳥風月
(かちょうふうげつ)
隔靴掻痒
(かっかそうよう)
鴬鳩笑鵬
(かっきゅうしょうほう)
割鶏牛刀
(かっけいぎゅうとう)
確乎不抜
(かっこふばつ)
割股満腹
(かっこまんぷく)
活殺自在
(かっさつじざい)
渇して井を穿つ
(かつしていをうがつ)
渇しても盗泉の水を飲まず
(かつしてもとうせんのみずをのまず)
合従連衡
(がっしょうれんこう)
勝って兜の緒を締めよ
(かってかぶとのおをしめよ)
活剥生呑
(かっぱくせいどん)
河童に水練
(かっぱにすいれん)
河童の川流れ
(かっぱのかわながれ)
刮目して見る
(かつもくしてみる)
刮目相待
(かつもくそうたい)
勝つも負けるも時の運
(かつもまけるもときのうん)
褐を被て玉を懐く
(かつをきてたまをいだく)
勝てば官軍負ければ賊軍
(かてばかんぐんまければぞくぐん)
我田引水
(がでんいんすい)
瓜田に沓を納れず
(かでんにくつをいれず)
瓜田に沓を納れず李下に冠を正さず
(かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず)
瓜田李下
(かでんりか)
家徒四壁
(かとしへき)
門松は冥土の旅の一里塚
(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
河図洛書
(かとらくしょ)
鼎の軽重を問う
(かなえのけいちょうをとう)
鼎の沸くが如し
(かなえのわくがごとし)
悲しい時は身一つ
(かなしいときはみひとつ)
金槌の川流れ
(かなづちのかわながれ)
叶わぬ時の神頼み
(かなわぬときのかみだのみ)
蟹の横這い
(かにのよこばい)
蟹は甲羅に似せて穴を掘る
(かにはこうらににせてあなをほる)
金請けするとも人請けするな
(かねうけするともひとうけするな)
金が唸る
(かねがうなる)
金が敵の世の中
(かねがかたきのよのなか)
金が子を産む
(かねがこをうむ)
金が物を言う
(かねがものをいう)
金に飽かす
(かねにあかす)
金に糸目を付けぬ
(かねにいとめをつけぬ)
金の切れ目が縁の切れ目
(かねのきれめがえんのきれめ)
金の光は阿弥陀ほど
(かねのひかりはあみだほど)
金の草鞋で尋ねる
(かねのわらじでたずねる)
金は天下の回り物
(かねはてんかのまわりもの)
金は湧き物
(かねはわきもの)
金持ち金使わず
(かねもちかねつかわず)
金持ち喧嘩せず
(かねもちけんかせず)
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い
(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)
鉦や太鼓で捜す
(かねやたいこでさがす)
金を貸せば友を失う
(かねをかせばともをうしなう)
金を食う
(かねをくう)
金を寝かす
(かねをねかす)
下筆成章
(かひつせいしょう)
家貧孝子
(かひんこうし)
禍福は糾える縄の如し
(かふくはあざなえるなわのごとし)
禍福無門
(かふくむもん)
冑を脱ぐ
(かぶとをぬぐ)
瓦釜雷鳴
(がふらいめい)
株を守りて兎を俟つ
(かぶをまもりてうさぎをまつ)
寡聞少見
(かぶんしょうけん)
画餅充飢
(がべいじゅうき)
画餅に帰す
(がべいにきす)
壁に耳あり障子に目あり
(かべにみみありしょうじにめあり)
果報は寝て待て
(かほうはねてまて)
鎌をかける
(かまをかける)
噛み合う犬は呼び難し
(かみあういぬはよびがたし)
雷が落ちる
(かみなりがおちる)
神は正直の頭に宿る
(かみはしょうじきのこうべにやどる)
神は見通し
(かみはみとおし)
噛む馬はしまいまで噛む
(かむうまはしまいまでかむ)
亀の甲より年の劫
(かめのこうよりとしのこう)
亀の年を鶴が羨む
(かめのとしをつるがうらやむ)
鴨が葱を背負って来る
(かもがねぎをしょってくる)
鴨の水掻き
(かものみずかき)
下問を恥じず
(かもんをはじず)
痒い所に手が届く
(かゆいところにてがとどく)
烏に反哺の孝あり
(からすにはんぽのこうあり)
烏の行水
(からすのぎょうすい)
烏を鷺
(からすをさぎ)
借りてきた猫
(かりてきたねこ)
雁の使い
(かりのつかい)
下里巴人
(かりはじん)
画竜点睛
(がりょうてんせい)
画竜点睛を欠く
(がりょうてんせいをかく)
借りる時の地蔵顔済す時の閻魔顔
(かりるときのじぞうがおなすときのえんまがお)
枯れ木に花が咲く
(かれきにはながさく)
枯れ木も山の賑わい
(かれきもやまのにぎわい)
彼も人なり我も人なり
(かれもひとなりわれもひとなり)
彼を知り己れを知れば百戦殆うからず
(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
寡廉鮮恥
(かれんせんち)
苛斂誅求
(かれんちゅうきゅう)
夏炉冬扇
(かろとうせん)
可愛い子には旅をさせよ
(かわいいこにはたびをさせよ)
可愛さ余って憎さ百倍
(かわいさあまってにくさひゃくばい)
川越して宿を取れ
(かわこしてやどをとれ)
川立ちは川で果てる
(かわだちはかわではてる)
川に水を運ぶ
(かわにみずをはこぶ)
皮を切らせて肉を切り肉を切らせて骨を切る
(かわをきらせてにくをきりにくをきらせてほねをきる)
華を去りて実に就く
(かをさりてじつにつく)
甘井先竭
(かんいせんけつ)
閑雲野鶴
(かんうんやかく)
鑑往知来
(かんおうちらい)
感恩戴徳
(かんおんたいとく)
冠蓋相望む
(かんがいあいのぞむ)
感慨無量
(かんがいむりょう)
考える葦
(かんがえるあし)
勧学院の雀は蒙求を囀る
(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)
玩火自焚
(がんかじふん)
雁が飛べば石亀も地団太
(がんがとべばいしがめもじだんだ)
侃侃諤諤
(かんかんがくがく)
汗牛充棟
(かんぎゅうじゅうとう)
歓欣鼓舞
(かんきんこぶ)
含垢忍辱
(がんくにんじょく)
艱苦奮闘
(かんくふんとう)
諫言耳に逆らう
(かんげんみみにさからう)
頑固一徹
(がんこいってつ)
眼光炯炯
(がんこうけいけい)
顔厚忸怩
(がんこうじくじ)
眼光紙背
(がんこうしはい)
眼光紙背に徹す
(がんこうしはいにてっす)
眼高手低
(がんこうしゅてい)
函谷関の鶏鳴
(かんこくかんのけいめい)
函谷鶏鳴
(かんこくけいめい)
換骨奪胎
(かんこつだったい)
閑古鳥が鳴く
(かんこどりがなく)
冠婚葬祭
(かんこんそうさい)
寒山拾得
(かんざんじっとく)
雁書
(がんしょ)
勘定合って銭足らず
(かんじょうあってぜにたらず)
寒松千丈
(かんしょうせんじょう)
含笑入地
(がんしょうにゅうち)
干将莫邪
(かんしょうばくや)
含飴弄孫
(がんしろうそん)
玩人喪徳
(がんじんそうとく)
寛仁大度
(かんじんたいど)
韓信の股くぐり
(かんしんのまたくぐり)
勧善懲悪
(かんぜんちょうあく)
完全無欠
(かんぜんむけつ)
肝胆相照
(かんたんあいてらす)
肝胆相照らす
(かんたんあいてらす)
肝胆胡越
(かんたんこえつ)
邯鄲の歩み
(かんたんのあゆみ)
邯鄲の夢
(かんたんのゆめ)
肝胆を砕く
(かんたんをくだく)
奸智術策
(かんちじゅっさく)
管中窺天
(かんちゅうきてん)
眼中の釘
(がんちゅうのてい)
眼中の人
(がんちゅうのひと)
歓天喜地
(かんてんきち)
旱天の慈雨
(かんてんのじう)
観天望気
(かんてんぼうき)
甘棠の愛
(かんとうのあい)
艱難辛苦
(かんなんしんく)
艱難汝を玉にする
(かんなんなんじをたまにす)
堪忍袋の緒が切れる
(かんにんぶくろのおがきれる)
肝脳地に塗る
(かんのうちにまみる)
看破紅塵
(かんぱこうじん)
間髪を入れず
(かんはつをいれず)
汗馬の労
(かんばのろう)
韓悲白楽
(かんぴはくらく)
玩物喪志
(がんぶつそうし)
完璧
(かんぺき)
完璧帰趙
(かんぺききちょう)
管鮑の交わり
(かんぽうのまじわり)
含哺鼓腹
(がんほこふく)
頑迷固陋
(がんめいころう)
頑冥不霊
(がんめいふれい)
簡明扼要
(かんめいやくよう)
歓楽哀情
(かんらくあいじょう)
歓楽極まりて哀情多し
(かんらくきわまりてあいじょうおおし)
冠履倒易
(かんりとうえき)
閑話休題
(かんわきゅうだい)
棺を蓋いて事定まる
(かんをおおいてことさだまる)
管を以って天を窺う
(かんをもっててんをうかがう)
聞いて極楽見て地獄
(きいてごくらくみてじごく)
気韻生動
(きいんせいどう)
気宇壮大
(きうそうだい)
帰依三宝
(きえさんぽう)
気炎万丈
(きえんばんじょう)
既往は咎めず
(きおうはとがめず)
既往不咎
(きおうふきゅう)
棄灰の刑
(きかいのけい)
奇貨可居
(きかおくべし)
奇貨居くべし
(きかおくべし)
気が置けない
(きがおけない)
帰家穏座
(きかおんざ)
気が利いて間が抜ける
(きがきいてまがぬける)
騎鶴揚州
(きかくようしゅう)
葵花向日
(きかこうじつ)
危機一髪
(ききいっぱつ)
奇奇怪怪
(ききかいかい)
聞き上手の話し下手
(ききじょうずのはなしべた)
忌諱に触れる
(ききにふれる)
危急存亡
(ききゅうそんぼう)
危急存亡の秋
(ききゅうそんぼうのとき)
箕裘の業
(ききゅうのぎょう)
規矩準縄
(きくじゅんじょう)
聞くと見るとは大違い
(きくとみるとはおおちがい)
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
(きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ)
菊有黄華
(きくゆうこうか)
詭計多端
(きけいたたん)
聞けば聞き腹
(きけばききばら)
聞けば気の毒見れば目の毒
(きけばきのどくみればめのどく)
規行矩歩
(きこうくほ)
鬼哭啾啾
(きこくしゅうしゅう)
旗鼓相当
(きこそうとう)
旗鼓堂堂
(きこどうどう)
騎虎の勢い
(きこのいきおい)
帰根到底
(きこんとうてい)
箕山の節
(きざんのせつ)
起死回生
(きしかいせい)
樹静かならんと欲すれども風止まず
(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)
旗幟鮮明
(きしせんめい)
貴耳賤目
(きじせんもく)
雉の隠れ
(きじのかくれ)
疑事無功
(ぎじむこう)
鬼子母神
(きしもじん)
雉も鳴かずば撃たれまい
(きじもなかずばうたれまい)
貴珠賤蚌
(きしゅせんぼう)
鬼出電入
(きしゅつでんにゅう)
起承転結
(きしょうてんけつ)
喜色満面
(きしょくまんめん)
疑心暗鬼
(ぎしんあんき)
疑心暗鬼を生ず
(ぎしんあんきをしょうず)
鬼神敬遠
(きじんけいえん)
杞人の憂
(きじんのゆう)
帰心矢の如し
(きしんやのごとし)
欺世盗名
(ぎせいとうめい)
巍然屹立
(ぎぜんきつりつ)
奇想天外
(きそうてんがい)
箕帚の妾
(きそうのしょう)
気息奄奄
(きそくえんえん)
擬足投跡
(ぎそくとうせき)
驥足を展ぶ
(きそくをのぶ)
来たる者は拒まず
(きたるものはこばまず)
吉日良辰
(きちじつりょうしん)
機杼一家
(きちょいっか)
吉光片羽
(きっこうへんう)
橘中の楽
(きっちゅうのらく)
木で鼻をくくる
(きではなをくくる)
喜怒哀楽
(きどあいらく)
木に竹を接ぐ
(きにたけをつぐ)
木に餅がなる
(きにもちがなる)
木に縁りて魚を求む
(きによりてうおをもとむ)
機に因りて法を説け
(きによりてほうをとけ)
昨日の襤褸今日の錦
(きのうのつづれきょうのにしき)
昨日の友は今日の敵
(きのうのともはきょうのてき)
昨日の淵は今日の瀬
(きのうのふちはきょうのせ)
昨日は昨日今日は今日
(きのうはきのうきょうはきょう)
昨日は人の身明日は我が身
(きのうはひとのみあすはわがみ)
木の股から生まれる
(きのまたからうまれる)
木の実は本へ
(きのみはもとへ)
気は心
(きはこころ)
驥尾に付す
(きびにふす)
木仏金仏石仏
(きぶつかなぶついしぼとけ)
季布の一諾
(きふのいちだく)
君君たらずとも臣臣たらざるべからず
(きみきみたらずともしんしんたらざるべからず)
君辱めらるれば臣死す
(きみはずかしめらるればしんしす)
帰命頂礼
(きみょうちょうらい)
喜名多怨
(きめいたえん)
鬼面人を嚇す
(きめんひとをおどす)
亀毛兎角
(きもうとかく)
木もと竹うら
(きもとたけうら)
肝に染みる
(きもにしみる)
肝に銘ずる
(きもにめいずる)
肝を煎る
(きもをいる)
肝を落とす
(きもをおとす)
肝を抜かれる
(きもをぬかれる)
記問の学
(きもんのがく)
脚踏実地
(きゃくとうじっち)
客と剃刀は立つのがよい
(きゃくとかみそりはたつのがよい)
客の早起き
(きゃくのはやおき)
脚下照顧
(きゃっかしょうこ)
杞憂
(きゆう)
牛飲馬食
(ぎゅういんばしょく)
窮猿奔林
(きゅうえんほんりん)
救火揚沸
(きゅうかようふつ)
牛換乗馬
(ぎゅうかんじょうば)
救患分災
(きゅうかんぶんさい)
旧慣墨守
(きゅうかんぼくしゅ)
牛鬼蛇神
(ぎゅうきだじん)
九牛の一毛
(きゅうぎゅうのいちもう)
急功近利
(きゅうこうきんり)
泣斬馬謖
(きゅうざんばしょく)
九死一生
(きゅうしいっしょう)
九死に一生を得る
(きゅうしにいっしょうをえる)
窮愁著書
(きゅうしゅうちょしょ)
牛溲馬勃
(ぎゅうしゅうばぼつ)
牛首を懸けて馬肉を売る
(ぎゅうしゅをかけてばにくをうる)
牛耳を執る
(ぎゅうじをとる)
九仞の功を一簣に欠く
(きゅうじんのこうをいっきにかく)
窮すれば通ず
(きゅうすればつうず)
窮すれば濫ず
(きゅうすればらんす)
弓折矢尽
(きゅうせつしじん)
窮鼠噛猫
(きゅうそこうびょう)
窮鼠猫を噛む
(きゅうそねこをかむ)
旧態依然
(きゅうたいいぜん)
旧調重弾
(きゅうちょうじゅうだん)
九腸寸断
(きゅうちょうすんだん)
窮鳥入懐
(きゅうちょうにゅうかい)
窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)
九鼎大呂
(きゅうていたいりょ)
旧敵宿怨
(きゅうてきしゅくえん)
急転直下
(きゅうてんちょっか)
牛頭馬肉
(ぎゅうとうばにく)
朽木は雕るべからず
(きゅうぼくはえるべからず)
朽木糞土
(きゅうぼくふんど)
窮余一策
(きゅうよいっさく)
汲流知源
(きゅうりゅうちげん)
急流勇退
(きゅうりゅうゆうたい)
笈を負う
(きゅうをおう)
挙案斉眉
(きょあんせいび)
教学相長
(きょうがくあいちょうず)
矯角殺牛
(きょうかくさつぎゅう)
鏡花水月
(きょうかすいげつ)
強幹弱枝
(きょうかんじゃくし)
強顔女子
(きょうがんじょし)
澆季の世
(ぎょうきのよ)
胸襟担白
(きょうきんたんぱく)
薑桂の性
(きょうけいのせい)
狂言綺語
(きょうげんきご)
峡山超海
(きょうざんちょうかい)
凝思寂聴
(ぎょうしじゃくちょう)
驕奢淫逸
(きょうしゃいんいつ)
行住坐臥
(ぎょうじゅうざが)
拱手傍観
(きょうしゅぼうかん)
挟書の禁
(きょうしょのきん)
仰人鼻息
(ぎょうじんびそく)
矯生慣養
(きょうせいかんよう)
兄弟は後生までの契り
(きょうだいはごしょうまでのちぎり)
兄弟は他人の始まり
(きょうだいはたにんのはじまり)
凶多吉少
(きょうたきっしょう)
驚天動地
(きょうてんどうち)
今日なし得ることは明日に延ばすな
(きょうなしうることはあすにのばすな)
京に田舎あり
(きょうにいなかあり)
京の着倒れ大阪の食い倒れ
(きょうのきだおれおおさかのくいだおれ)
今日の一針明日の十針
(きょうのひとはりあすのとはり)
今日は人の身明日は我が身
(きょうはひとのみあすはわがみ)
器用貧乏
(きようびんぼう)
驕兵必敗
(きょうへいひっぱい)
向壁虚構
(きょうへききょこう)
喬木は風に折らる
(きょうぼくはかぜにおらる)
興味索然
(きょうみさくぜん)
狂爛を既倒に廻らす
(きょうらんをきとうにめぐらす)
協力同心
(きょうりょくどうしん)
虚往実帰
(きょおうじっき)
拒諌飾非
(きょかんしょくひ)
虚虚実実
(きょきょじつじつ)
曲意逢迎
(きょくいほうげい)
曲学阿世
(きょくがくあせい)
曲肱の楽
(きょくこうのらく)
曲高和寡
(きょくこうわか)
旭日昇天
(きょくじつしょうてん)
旭日昇天の勢い
(きょくじつしょうてんのいきおい)
玉石混淆
(ぎょくせきこんこう)
玉石同砕
(ぎょくせきどうさい)
局天蹐地
(きょくてんせきち)
魚懸甘餌
(ぎょけいかんじ)
虚室生白
(きょしつしょうはく)
御史の雨
(ぎょしのあめ)
虚心坦懐
(きょしんたんかい)
挙措失当
(きょそしっとう)
挙措進退
(きょそしんたい)
虚張声勢
(きょちょうせいせい)
居は気を移す
(きょはきをうつす)
漁夫の利
(ぎょふのり)
毀誉褒貶
(きよほうへん)
清水の舞台から飛び降りる
(きよみずのぶたいからとびおりる)
魚網鴻離
(ぎょもうこうり)
魚遊釜中
(ぎょゆうふちゅう)
桐壷源氏
(きりつぼげんじ)
義理と褌は欠かされぬ
(ぎりとふんどしはかかされぬ)
桐一葉
(きりひとは)
機略縦横
(きりゃくじゅうおう)
棄糧沈船
(きりょうちんせん)
木六竹八塀十郎
(きろくたけはちへいじゅうろう)
議論百出
(ぎろんひゃくしゅつ)
義を見てせざるは勇無きなり
(ぎをみてせざるはゆうなきなり)
木を見て森を見ず
(きをみてもりをみず)
錦衣玉食
(きんいぎょくしょく)
金屋貯嬌
(きんおくちょきょう)
槿花一日の栄
(きんかいちじつのえい)
槿花一朝
(きんかいっちょう)
金科玉条
(きんかぎょくじょう)
巾幗の贈
(きんかくのそう)
琴棋詩酒
(きんきししゅ)
欣喜雀躍
(きんきじゃくやく)
金玉良言
(きんぎょくりょうげん)
謹厳実直
(きんげんじっちょく)
謹言慎行
(きんげんしんこう)
金言耳に逆らう
(きんげんみみにさからう)
勤倹力行
(きんけんりっこう)
金口木舌
(きんこうぼくぜつ)
金谷酒数
(きんこくしゅすう)
金鼓斉鳴
(きんこせいめい)
緊褌一番
(きんこんいちばん)
禽困覆車
(きんこんふくしゃ)
金枝玉葉
(きんしぎょくよう)
琴瑟相和す
(きんしつあいわす)
琴瑟相和
(きんしつそうわ)
禽獣夷狄
(きんじゅういてき)
近朱必赤
(きんしゅひっせき)
謹少慎微
(きんしょうしんび)
錦上添花
(きんじょうてんか)
金城湯池
(きんじょうとうち)
錦上花を添える
(きんじょうはなをそえる)
近所合壁
(きんじょがっぺき)
錦心繍口
(きんしんしゅうこう)
金声玉振
(きんせいぎょくしん)
金石の交わり
(きんせきのまじわり)
金殿玉楼
(きんでんぎょくろう)
金時の火事見舞い
(きんときのかじみまい)
錦標奪帰
(きんぴょうだっき)
吟風弄月
(ぎんぷうろうげつ)
勤勉は成功の母
(きんべんはせいこうのはは)
金榜題名
(きんぼうだいめい)
謹毛失貌
(きんもうしつぼう)
金蘭の契り
(きんらんのちぎり)
苦あれば楽あり
(くあればらくあり)
食い物の恨みは怖い
(くいもののうらみはこわい)
空空寂寂
(くうくうじゃくじゃく)
空穴来風
(くうけつらいふう)
空谷足音
(くうこくそくおん)
空谷の跫音
(くうこくのきょうおん)
空前絶後
(くうぜんぜつご)
空中楼閣
(くうちゅうろうかく)
空腹にまずい物なし
(くうふくにまずいものなし)
空腹は最高のソース
(くうふくはさいこうのソース)
空理空論
(くうりくうろん)
久遠実成
(くおんじつじょう)
苦髪楽爪
(くがみらくづめ)
公家にも襤褸
(くげにもつづれ)
愚公移山
(ぐこういざん)
愚公山を移す
(ぐこうやまをうつす)
臭い物に蠅がたかる
(くさいものにはえがたかる)
臭い物に蓋
(くさいものにふた)
臭い者身知らず
(くさいものみしらず)
腐っても鯛
(くさってもたい)
草を打って蛇を驚かす
(くさをうってへびをおどろかす)
草を結ぶ
(くさをむすぶ)
孔子の倒れ
(くじのたおれ)
愚者一得
(ぐしゃいっとく)
愚者も一得
(ぐしゃもいっとく)
苦尽甘来
(くじんかんらい)
苦心惨憺
(くしんさんたん)
薬九層倍
(くすりくそうばい)
薬人を殺さず薬師人を殺す
(くすりひとをころさずくすしひとをころす)
薬も過ぎれば毒となる
(くすりもすぎればどくとなる)
癖ある馬に能あり
(くせあるうまにのうあり)
管の穴から天を覗く
(くだのあなからてんをのぞく)
口が煩い
(くちがうるさい)
口が過ぎる
(くちがすぎる)
口が減らない
(くちがへらない)
口から出れば世間
(くちからでればせけん)
口が悪い
(くちがわるい)
朽ち木は柱にならぬ
(くちきははしらにならぬ)
口自慢の仕事下手
(くちじまんのしごとべた)
口では大阪の城も建つ
(くちではおおさかのしろもたつ)
口と財布は締めるが得
(くちとさいふはしめるがとく)
口に乗る
(くちにのる)
口に蜜あり腹に剣あり
(くちにみつありはらにけんあり)
口は禍の門
(くちはわざわいのもん)
唇亡びて歯寒し
(くちびるほろびてはさむし)
口も八丁手も八丁
(くちもはっちょうてもはっちょう)
靴を隔てて痒きを掻く
(くつをへだててかゆきをかく)
苦肉の策
(くにくのさく)
国乱れて忠臣見る
(くにみだれてちゅうしんあらわる)
国破れて山河在り
(くにやぶれてさんがあり)
狗馬の心
(くばのこころ)
苦は楽の種
(くはらくのたね)
首が繋がる
(くびがつながる)
首が飛ぶ
(くびがとぶ)
首が回らない
(くびがまわらない)
狗尾続貂
(くびぞくちょう)
首振り三年ころ八年
(くびふりさんねんころはちねん)
首を挿げ替える
(くびをすげかえる)
首を縦に振る
(くびをたてにふる)
首を突っ込む
(くびをつっこむ)
求聞持法
(ぐもんじほう)
暗がりから牛
(くらがりからうし)
暗闇の鉄砲
(くらやみのてっぽう)
苦しい時には親を出せ
(くるしいときにはおやをだせ)
苦しい時の神頼み
(くるしいときのかみだのみ)
クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう
(くれおぱとらのはながもうすこしひくかったら、せかいのれきしはかわっていただろう)
紅は園生に植えても隠れなし
(くれないはそのうにうえてもかくれなし)
暮れぬ先の提灯
(くれぬさきのちょうちん)
君子危うきに近寄らず
(くんしあやうきにちかよらず)
君子固窮
(くんしこきゅう)
君子三戒
(くんしさんかい)
君子殉名
(くんしじゅんめい)
君子の交わりは淡きこと水の若し
(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)
君子不器
(くんしはうつわならず)
君子は憂えず懼れず
(くんしはうれえずおそれず)
君子は屋漏に愧じず
(くんしはおくろうにはじず)
君子は器ならず
(くんしはきならず)
君子は義に喩り小人は利に喩る
(くんしはぎにさとりしょうじんはりにさとる)
君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す
(くんしはげんにとつにしておこないにびんならんとほっす)
君子懐徳
(くんしはとくをおもう)
君子は名に殉ず
(くんしはなにじゅんず)
君子は独りを慎む
(くんしはひとりをつつしむ)
君子慎独
(くんしはひとりをつつしむ)
君子は豹変す
(くんしはひょうへんす)
君子は交わり絶ゆるとも悪声を出さず
(くんしはまじわりたゆるともあくせいをいださず)
君子は和して同ぜず小人は同じて和せず
(くんしはわしてどうぜずしょうじんはどうじてわせず)
君子豹変
(くんしひょうへん)
葷酒山門
(くんしゅさんもん)
葷酒山門に入るを許さず
(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)
君辱臣死
(くんじょくしんし)
君側の悪
(くんそくのあく)
薫陶成性
(くんとうせいせい)
群分類聚
(ぐんぶんるいじゅう)
郡盲象を撫でる
(ぐんもうぞうをなでる)
群盲評象
(ぐんもうひょうぞう)
群雄割拠
(ぐんゆうかっきょ)
群羊を駆って猛虎を攻む
(ぐんようをかってもうこをせむ)
群竜無首
(ぐんりゅうむしゅ)
形影相弔う
(けいえいあいとむらう)
形影相同
(けいえいそうどう)
形影相憐
(けいえいそうりん)
継往開来
(けいおうかいらい)
傾蓋故の如し
(けいがいこのごとし)
傾蓋知己
(けいがいちき)
謦咳に接す
(けいがいにせっす)
傾家蕩産
(けいかとうさん)
傾危の士
(けいきのし)
軽裘肥馬
(けいきゅうひば)
桂玉の艱
(けいぎょくのかん)
軽挙妄動
(けいきょもうどう)
鶏群一鶴
(けいぐんいっかく)
鶏群の一鶴
(けいぐんのいっかく)
鶏口牛後
(けいこうぎゅうご)
鶏口となるも牛後となるなかれ
(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
閨閤の臣
(けいこうのしん)
経国大業
(けいこくたいぎょう)
荊妻豚児
(けいさいとんじ)
計日程功
(けいじつていこう)
敬して遠ざく
(けいしてとおざく)
閨秀作家
(けいしゅうさっか)
芸術は長く人生は短し
(げいじゅつはながくじんせいはみじかし)
経世済民
(けいせいさいみん)
傾城に誠なし
(けいせいにまことなし)
蛍雪
(けいせつ)
蛍雪の功
(けいせつのこう)
継体の君
(けいたいのきみ)
軽諾寡信
(けいだくかしん)
兄たり難く弟たり難し
(けいたりがたくていたりがたし)
軽佻浮薄
(けいちょうふはく)
兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ
(けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ)
敬天愛人
(けいてんあいじん)
芸は道によって賢し
(げいはみちによってかしこし)
芸は身を助く
(げいはみをたすく)
繋臂の寵
(けいひのちょう)
軽描淡写
(けいびょうたんしゃ)
繋風捕影
(けいふうほえい)
掲斧入淵
(けいふにゅうえん)
桂馬の高上がり
(けいまのたかあがり)
軽妙洒脱
(けいみょうしゃだつ)
鶏鳴狗盗
(けいめいくとう)
形名参同
(けいめいさんどう)
鶏鳴の助
(けいめいのじょ)
桂林一枝
(けいりんいっし)
驚浪雷奔
(けいろうらいほん)
怪我の功名
(けがのこうみょう)
隙穴の臣
(げきけつのしん)
逆鱗に触れる
(げきりんにふれる)
下戸の建てた蔵は無い
(げこのたてたくらはない)
下種と鷹とに餌を飼え
(げすとたかとにえをかえ)
下衆の後知恵
(げすのあとぢえ)
下種の勘繰り
(げすのかんぐり)
下種の逆恨み
(げすのさかうらみ)
下駄も仏も同じ木の切れ
(げたもほとけもおなじきのきれ)
月下推敲
(げっかすいこう)
月下氷人
(げっかひょうじん)
結跏趺坐
(けっかふざ)
月寒江清
(げっかんこうせい)
月明星稀
(げつめいせいき)
外面似菩薩内心如夜叉
(げめんじぼさつないしんにょやしゃ)
螻蛄の水渡り
(けらのみずわたり)
毛を謹みて貌を失う
(けをつつしみてかたちをうしなう)
毛を吹いて疵を求む
(けをふいてきずをもとむ)
牽衣頓足
(けんいとんそく)
犬猿の仲
(けんえんのなか)
源遠流長
(げんえんりゅうちょう)
狷介固陋
(けんかいころう)
喧嘩過ぎての棒千切り
(けんかすぎてのぼうちぎり)
犬牙相制
(けんがそうせい)
懸河の弁
(けんがのべん)
喧嘩両成敗
(けんかりょうせいばい)
牽強付会
(けんきょうふかい)
言近旨遠
(げんきんしえん)
献芹の意
(けんきんのい)
堅苦卓絶
(けんくたくぜつ)
言行は君子の枢機
(げんくはくんしのすうき)
懸軍万里
(けんぐんばんり)
喧喧囂囂
(けんけんごうごう)
見賢思斉
(けんけんしせい)
拳拳服膺
(けんけんふくよう)
言行一致
(げんこういっち)
言行枢機
(げんこうすうき)
健康は富にまさる
(けんこうはとみにまさる)
堅甲利兵
(けんこうりへい)
乾坤一擲
(けんこんいってき)
懸車の年
(けんしゃのとし)
賢者は中道を取る
(けんじゃはちゅうどうをとる)
賢者は長い耳と短い舌を持つ
(けんじゃはながいみみとみじかいしたをもつ)
賢者ひだるし伊達寒し
(けんじゃひだるしだてさむし)
堅守自盗
(けんしゅじとう)
見性成仏
(けんしょうじょうぶつ)
懸針垂露
(けんしんすいろ)
現身説法
(げんしんせっぽう)
原心定罪
(げんしんていざい)
源清流清
(げんせいりゅうせい)
現世利益
(げんぜりやく)
健全なる精神は健全なる身体に宿る
(けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる)
還俗復飾
(げんぞくふくしょく)
硯池法船
(けんちほうせん)
堅貞不屈
(けんていふくつ)
言伝身教
(げんでんしんきょう)
懸頭刺股
(けんとうしこ)
捲土重来
(けんどちょうらい)
犬兎の争い
(けんとのあらそい)
見兔放犬
(けんとほうけん)
堅如磐石
(けんにょばんじゃく)
堅忍不抜
(けんにんふばつ)
堅白異同
(けんぱくいどう)
堅白同異の弁
(けんぱくどういのべん)
剣抜弩張
(けんばつどちょう)
犬馬の年
(けんばのとし)
犬馬の養
(けんばのよう)
犬馬の労
(けんばのろう)
見微知著
(けんびちちょ)
見風使舵
(けんぷうしだ)
源平藤橘
(げんぺいとうきつ)
権謀術数
(けんぼうじゅっすう)
見縫挿針
(けんほうそうしん)
顕密諸宗
(けんみつしょしゅう)
見毛相馬
(けんもうそうば)
見利忘義
(けんりぼうぎ)
居安思危
(こあんしき)
小家から火を出す
(こいえからひをだす)
御意見五両堪忍十両
(ごいけんごりょうかんにんじゅうりょう)
挙一明三
(こいちみょうさん)
恋に上下の隔て無し
(こいにじょうげのへだてなし)
鯉の滝登り
(こいのたきのぼり)
鯉の一跳ね
(こいのひとはね)
恋の病に薬無し
(こいのやまいにくすりなし)
恋は思案の外
(こいはしあんのほか)
恋は盲目
(こいはもうもく)
広大無辺
(こういだいむへん)
紅一点
(こういってん)
香囲粉陣
(こういふんじん)
荒淫無恥
(こういんむち)
光陰矢の如し
(こういんやのごとし)
光陰流水
(こういんりゅうすい)
行雲流水
(こううんりゅうすい)
後悔先に立たず
(こうかいさきにたたず)
高閣に束ぬ
(こうかくにつかぬ)
豪華絢爛
(ごうかけんらん)
膏火自煎
(こうかじせん)
効果覿面
(こうかてきめん)
鴻雁哀鳴
(こうがんあいめい)
抗顔為師
(こうがんいし)
高岸深谷
(こうがんしんこく)
傲岸不遜
(ごうがんふそん)
厚顔無恥
(こうがんむち)
剛毅果断
(ごうきかだん)
綱紀粛正
(こうきしゅくせい)
剛毅木訥
(ごうきぼくとつ)
剛毅木訥仁に近し
(ごうきぼくとつじんにちかし)
孔丘盗跖
(こうきゅうとうせき)
綱挙目張
(こうきょもくちょう)
肯綮に中たる
(こうけいにあたる)
好景不長
(こうけいふちょう)
口血未乾
(こうけつみかん)
黄絹幼婦
(こうけんようふ)
巧言令色
(こうげんれいしょく)
巧言令色鮮し仁
(こうげんれいしょくすくなしじん)
孝行をしたい時分に親はなし
(こうこうをしたいじぶんにおやはなし)
後顧の憂い
(こうこのうれい)
高材疾足
(こうざいしっそく)
光彩奪目
(こうさいだつもく)
幸災楽禍
(こうさいらくか)
光彩陸離
(こうさいりくり)
高山景行
(こうざんけいこう)
恒産恒心
(こうさんこうしん)
恒産無き者は恒心無し
(こうさんなきものはこうしんなし)
高山流水
(こうざんりゅうすい)
高視闊歩
(こうしかっぽ)
口耳講説
(こうじこうせつ)
行尸走肉
(こうしそうにく)
好事多魔
(こうじたま)
口耳の学
(こうじのがく)
孔子の孫
(こうしのまご)
好事魔多し
(こうじまおおし)
孔子も時に遇わず
(こうしもときにあわず)
好事も無きに如かず
(こうじもなきにしかず)
好事門を出でず
(こうじもんをいでず)
巧取豪奪
(こうしゅごうだつ)
口尚乳臭
(こうしょうにゅうしゅう)
攻城略地
(こうじょうりゃくち)
校書掃塵
(こうしょそうじん)
公序良俗
(こうじょりょうぞく)
黄塵万丈
(こうじんばんじょう)
後生畏るべし
(こうせいおそるべし)
孔席暖まらず墨突黔まず
(こうせきあたたまらずぼくとつくろまず)
傲然屹立
(ごうぜんきつりつ)
恍然大悟
(こうぜんたいご)
浩然の気
(こうぜんのき)
浩然の気を養う
(こうぜんのきをやしなう)
鴻漸の翼
(こうぜんのつばさ)
好大喜功
(こうだいきこう)
交淡如水
(こうたんじょすい)
巧遅拙速
(こうちせっそく)
巧遅は拙速に如かず
(こうちはせっそくにしかず)
口中雌黄
(こうちゅうしおう)
口誅筆伐
(こうちゅうひつばつ)
高枕無憂
(こうちんむゆう)
黄道吉日
(こうどうきちにち)
交頭接耳
(こうとうせつじ)
荒唐無稽
(こうとうむけい)
紅灯緑酒
(こうとうりょくしゅ)
狡兔三窟
(こうとさんくつ)
狡兎死して走狗烹らる
(こうとししてそうくにらる)
狡兔良狗
(こうとりょうく)
功成り名遂げて身を退くは天の道なり
(こうなりなとげてみをしりぞくはてんのみちなり)
郷に入っては郷に従う
(ごうにいってはごうにしたがう)
孝は百行の本
(こうはひゃっこうのもと)
好評嘖嘖
(こうひょうさくさく)
行不由径
(こうふゆけい)
紅粉青蛾
(こうふんせいが)
公平無私
(こうへいむし)
光芒一閃
(こうぼういっせん)
厚貌深情
(こうぼうしんじょう)
弘法にも筆の誤り
(こうぼうにもふでのあやまり)
弘法は筆を択ばず
(こうぼうはふでをえらばず)
光芒万丈
(こうぼうばんじょう)
豪放磊落
(ごうほうらいらく)
高木は風に倒る
(こうぼくはかぜにたおる)
合浦珠還
(ごうほしゅかん)
口蜜腹剣
(こうみつふくけん)
光明磊落
(こうみょうらいらく)
功名を竹帛に垂る
(こうみょうをちくはくにたる)
公明正大
(こうめいせいだい)
毫毛斧柯
(ごうもうふか)
紅毛碧眼
(こうもうへきがん)
蝙蝠も鳥のうち
(こうもりもとりのうち)
紺屋の明後日
(こうやのあさって)
紺屋の白袴
(こうやのしろばかま)
後来居上
(こうらいこじょう)
興利除弊
(こうりじょへい)
降竜伏虎
(こうりゅうふくこ)
黄粱一炊の夢
(こうりょういっすいのゆめ)
膏粱子弟
(こうりょうしてい)
甲論乙駁
(こうろんおつばく)
高論卓説
(こうろんたくせつ)
五蘊皆空
(ごうんかいくう)
孤雲野鶴
(こうんやかく)
孤影悄然
(こえいしょうぜん)
呉越同舟
(ごえつどうしゅう)
胡越の意
(こえつのい)
声なきに聴き形なきに視る
(こえなきにききかたちなきにみる)
古往今来
(こおうこんらい)
氷に鏤め水に描く
(こおりにちりばめみずにかく)
五戒十重
(ごかいじっじゅう)
湖海の士
(こかいのし)
狐仮虎威
(こかこい)
呉下の阿蒙
(ごかのあもう)
五顔六色
(ごがんろくしょく)
古稀
(こき)
狐疑逡巡
(こぎしゅんじゅん)
呼牛呼馬
(こぎゅうこば)
呉牛喘月
(ごぎゅうぜんげつ)
呉牛月に喘ぐ
(ごぎゅうつきにあえぐ)
梧丘の魂
(ごきゅうのこん)
故郷に錦を飾る
(こきょうににしきをかざる)
黒衣宰相
(こくえさいしょう)
告往知来
(こくおうちらい)
告朔の餽羊
(こくさくのきよう)
国士無双
(こくしむそう)
刻舟求剣
(こくしゅうきゅうけん)
黒白分明
(こくびゃくぶんめい)
極楽願わんより地獄作るな
(ごくらくねがわんよりじごくつくるな)
国利民福
(こくりみんぷく)
刻露清秀
(こくろせいしゅう)
狐群狗党
(こぐんくとう)
孤軍奮闘
(こぐんふんとう)
虎渓三笑
(こけいさんしょう)
虎穴に入らずんば虎児を得ず
(こけつにいらずんばこじをえず)
虚仮の一心
(こけのいっしん)
沽券に関わる
(こけんにかかわる)
股肱の臣
(ここうのしん)
虎口を逃れて竜穴に入る
(ここうをのがれてりゅうけつにいる)
ここばかりに日は照らぬ
(ここばかりにひはてらぬ)
心が消える
(こころがきえる)
心が騒ぐ
(こころがさわぐ)
心ここに在らざれば視れども見えず
(こころここにあらざればみれどもみえず)
志ある者は事遂に成る
(こころざしあるものはことついになる)
志は髪の筋
(こころざしはかみのすじ)
心に垣をせよ
(こころにかきをせよ)
心の鬼が身を責める
(こころのおにがみをせめる)
心の欲する所に従えども矩を踰えず
(こころのほっするところにしたがえどものりをこえず)
心は二つ身は一つ
(こころはふたつみはひとつ)
心安いは不和のもと
(こころやすいはふわのもと)
心を砕く
(こころをくだく)
心を許す
(こころをゆるす)
古今東西
(ここんとうざい)
古今独歩
(ここんどっぽ)
乞食を三日すればやめられぬ
(こじきをみっかすればやめられぬ)
虎視眈眈
(こしたんたん)
五十歩百歩
(ごじっぽひゃっぽ)
小姑一人は鬼千匹に向かう
(こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう)
五十にして四十九年の非を知る
(ごじゅうにしてしじゅうくねんのひをしる)
五十にして天命を知る
(ごじゅうにしててんめいをしる)
後生大事
(ごしょうだいじ)
後生大事や金欲しや死んでも命のあるように
(ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように)
弧掌鳴らし難し
(こしょうならしがたし)
後生願いの六性悪
(ごしょうねがいのろくしょうわる)
孤城落日
(こじょうらくじつ)
古色蒼然
(こしょくそうぜん)
故事来歴
(こじらいれき)
古人の糟魄
(こじんのそうはく)
五臓六腑
(ごぞうろっぷ)
五臓六腑に沁みわたる
(ごぞうろっぷにしみわたる)
炬燵で河豚汁
(こたつでふぐじる)
壺中の天
(こちゅうのてん)
胡蝶の夢
(こちょうのゆめ)
克己復礼
(こっきふくれい)
刻苦勉励
(こっくべんれい)
凝っては思案に能わず
(こってはしあんにあたわず)
骨肉相食む
(こつにくあいはむ)
事が延びれば尾鰭が付く
(ことがのびればおひれがつく)
尽く書を信ずれば即ち書無きに如かず
(ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず)
琴柱に膠す
(ことじににかわす)
言葉は国の手形
(ことばはくにのてがた)
言葉は心の使い
(ことばはこころのつかい)
言葉は身の文
(ことばはみのあや)
五斗米の為に腰を折る
(ごとべいのためにこしをおる)
子供の喧嘩に親が出る
(こどものけんかにおやがでる)
小糠三合持ったら婿に行くな
(こぬかさんごうもったらむこにいくな)
この親にしてこの子あり
(このおやにしてこのこあり)
子の心親知らず
(このこころおやしらず)
子は鎹
(こはかすがい)
子は三界の首枷
(こはさんがいのくびかせ)
胡馬北風に嘶く
(こばほくふうにいななく)
五風十雨
(ごふうじゅうう)
鼓腹撃壌
(こふくげきじょう)
鼓舞激励
(こぶげきれい)
孤峰絶岸
(こほうぜつがん)
枯木寒厳
(こぼくかんがん)
独楽の舞い倒れ
(こまのまいだおれ)
ごまめの歯軋り
(ごまめのはぎしり)
米の飯と天道様はどこへ行っても付いて回る
(こめのめしとてんとうさまはどこへいってもついてまわる)
米の飯より思し召し
(こめのめしよりおぼしめし)
米を数えて炊ぐ
(こめをかぞえてかしぐ)
子養わんと欲すれども親待たず
(こやしなわんとほっすれどもおやまたず)
子故に迷う親心
(こゆえにまようおやごころ)
孤立無援
(こりつむえん)
五里霧中
(ごりむちゅう)
転がる石には苔が生えぬ
(ころがるいしにはこけがはえぬ)
転ばぬ先の杖
(ころばぬさきのつえ)
転んでもただは起きぬ
(ころんではただはおきぬ)
コロンブスの卵
(ころんぶすのたまご)
子を知るは父に若くはなし
(こをしるはちちにしくはなし)
子を見ること親に如かず
(こをみることおやにしかず)
子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし
(こをすつるやぶはあれどみをすつるやぶはなし)
子を持って知る親の恩
(こをもってしるおやのおん)
困苦欠乏
(こんくけつぼう)
金剛不壊
(こんごうふえ)
言語道断
(ごんごどうだん)
今是昨非
(こんぜさくひ)
渾然一体
(こんぜんいったい)
権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる
(ごんべえがたねまきゃからすがほじくる)
金輪奈落
(こんりんならく)
才余りありて識足らず
(さいあまりありてしきたらず)
塞翁が馬
(さいおうがうま)
採菓汲水
(さいかきっすい)
才気煥発
(さいきかんぱつ)
細工は流流仕上げを御覧じろ
(さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ)
歳月人を待たず
(さいげつひとをまたず)
最後に笑う者が最もよく笑う
(さいごにわらうものがもっともよくわらう)
才子佳人
(さいしかじん)
才子才に倒れる
(さいしさいにたおれる)
才子多病
(さいしたびょう)
載舟覆舟
(さいしゅうふくしゅう)
才色兼備
(さいしょくけんび)
采薪の憂い
(さいしんのうれい)
材大なれば用を為し難し
(ざいだいなればようをなしがたし)
採長補短
(さいちょうほたん)
賽は投げられた
(さいはなげられた)
財宝は地獄の家苞
(ざいほうはじごくのいえづと)
財布の紐を首に掛けるよりは心に掛けよ
(さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ)
竿竹で星を打つ
(さおだけでほしをうつ)
竿の先に鈴
(さおのさきにすず)
魚は殿様に焼かせよ
(さかなはとのさまにやかせよ)
酒屋へ三里豆腐屋へ二里
(さかやへさんりとうふやへにり)
先立つ物は金
(さきだつものはかね)
先棒を担ぐ
(さきぼうをかつぐ)
鷺を烏と言う
(さぎをからすという)
先んずれば人を制す
(さきんずればひとをせいす)
策士策に溺れる
(さくしさくにおぼれる)
削足適履
(さくそくてきり)
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿
(さくらきるばかうめきらぬばか)
酒なくて何の己れが桜かな
(さけなくてなんのおのれがさくらかな)
酒飲み本性違わず
(さけのみほんしょうたがわず)
酒は憂いの玉箒
(さけはうれいのたまははき)
酒は燗肴は刺身酌は髱
(さけはかんさかなはさしみしゃくはたぼ)
酒は天の美禄
(さけはてんのびろく)
酒は百薬の長
(さけはひゃくやくのちょう)
雑魚の魚交じり
(ざこのととまじり)
砂上の楼閣
(さじょうのろうかく)
左袒
(さたん)
沙中の偶語
(さちゅうのぐうご)
鯖を読む
(さばをよむ)
皿嘗めた猫が科を負う
(さらなめたねこがとがをおう)
去り跡へは行くとも死に跡へは行くな
(さりあとへはいくともしにあとへはいくな)
猿の尻笑い
(さるのしりわらい)
猿も木から落ちる
(さるもきからおちる)
去る者は追わず
(さるものはおわず)
去る者は日々に疎し
(さるものはひびにうとし)
触らぬ神に祟り無し
(さわらぬかみにたたりなし)
三雨来たらんとして風楼に満つ
(さんうきたらんとしてかぜろうにみつ)
三界に家無し
(さんがいにいえなし)
三界の火宅
(さんかいのかたく)
三寒四温
(さんかんしおん)
山高水長
(さんこうすいちょう)
三顧の礼
(さんこのれい)
山紫水明
(さんしすいめい)
三枝の礼
(さんしのれい)
三尺去って師の影を踏まず
(さんじゃくさってしのかげをふまず)
三舎を避く
(さんしゃをさく)
三十にして立つ
(さんじゅうにしてたつ)
三十六計逃げるに如かず
(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
山椒は小粒でもぴりりと辛い
(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)
斬新奇抜
(ざんしんきばつ)
三寸の舌に五尺の身を亡ぼす
(さんすんのしたにごしゃくのみをほろぼす)
山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し
(さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
山中暦日無し
(さんちゅうれきじつなし)
三度の火事より一度の後家
(さんどのかじよりいちどのごけ)
三度目の正直
(さんどめのしょうじき)
三人行えば必ず我が師
(さんにんおこなえばかならずわがしあり)
三人市虎をなす
(さんにんしこをなす)
三人寄れば文殊の知恵
(さんにんよればもんじゅのちえ)
三年飛ばず鳴かず
(さんねんとばずなかず)
三拝九拝
(さんぱいきゅうはい)
三遍回って煙草にしょ
(さんべんまわってたばこにしょ)
三位一体
(さんみいったい)
算を乱す
(さんをみだす)
尸位素餐
(しいそさん)
慈烏反哺
(じうはんぽ)
四海兄弟
(しかいけいてい)
志学
(しがく)
四角な座敷を丸く掃く
(しかくなざしきをまるくはく)
自画自賛
(じがじさん)
自家撞着
(じかどうちゃく)
自家薬籠
(じかやくろう)
自家薬籠中の物
(じかやくろうちゅうのもの)
鹿を逐う者は山を見ず
(しかをおうものはやまをみず)
鹿を指して馬となす
(しかをさしてうまとなす)
只管打座
(しかんだざ)
色即是空
(しきそくぜくう)
四苦八苦
(しくはっく)
自業自得
(じごうじとく)
地獄極楽はこの世にあり
(じごくごくらくはこのよにあり)
地獄で仏に会ったよう
(じごくでほとけにあったよう)
地獄の釜の蓋が開く
(じごくのかまのふたがあく)
地獄の沙汰も金次第
(じごくのさたもかねしだい)
指呼の間
(しこのかん)
士魂商才
(しこんしょうさい)
屍山血河
(しざんけつが)
肉食った報い
(ししくったむくい)
獅子身中の虫
(しししんちゅうのむし)
事実は小説よりも奇なり
(じじつはしょうせつよりもきなり)
死して後已む
(ししてのちやむ)
獅子の子落し
(ししのこおとし)
獅子奮迅
(ししふんじん)
四十がったり
(しじゅうがったり)
四十にして惑わず
(しじゅうにしてまどわず)
自縄自縛
(じじょうじばく)
爾汝の交わり
(じじょのまじわり)
死屍を鞭打つ
(ししをむちうつ)
地震雷火事親父
(じしんかみなりかじおやじ)
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
(しずむせあればうかぶせあり)
死生命あり
(しせいめいあり)
死せる孔明生ける仲達を走らす
(しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす)
自然淘汰
(しぜんとうた)
志操堅固
(しそうけんご)
士族の商法
(しぞくのしょうほう)
児孫のために美田を買わず
(じそんのためにびでんをかわず)
時代錯誤
(じだいさくご)
親しき仲にも礼儀あり
(したしきなかにもれいぎあり)
滴り積もりて淵となる
(したたりつもりてふちとなる)
舌の先で丸め込む
(したのさきでまるめこむ)
舌は禍の根
(したはわざわいのね)
舌を出す
(したをだす)
舌を鳴らす
(したをならす)
舌を振るう
(したをふるう)
舌を巻く
(したをまく)
四知
(しち)
七十にして矩を踰えず
(しちじゅうにしてのりをこえず)
七転八起
(しちてんはっき)
七転八倒
(しちてんばっとう)
七歩の才
(しちほのさい)
死中に活を求める
(しちゅうにかつをもとめる)
四通八達
(しつうはったつ)
実事求是
(じつじきゅうぜ)
質実剛健
(しつじつごうけん)
叱咤激励
(しったげきれい)
七珍万宝
(しっちんまんぽう)
失敗は成功の母
(しっぱいはせいこうのはは)
疾風迅雷
(しっぷうじんらい)
疾風に勁草を知る
(しっぷうにけいそうをしる)
櫛風沐雨
(しっぷうもくう)
十遍読むより一遍写せ
(じっぺんよむよりいっぺんうつせ)
湿を悪んで下きに居る
(しつをにくんでひくきにおる)
死人に口無し
(しにんにくちなし)
死ぬ者貧乏
(しぬものびんぼう)
死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し
(しはあるいはたいざんよりおもくあるいはこうもうよりかるし)
士は己れを知る者の為に死す
(しはおのれをしるもののためにしす)
死馬の骨を買う
(しばのほねをかう)
四百四病の外
(しひゃくしびょうのほか)
四分五裂
(しぶんごれつ)
自暴自棄
(じぼうじき)
自慢は知恵の行き止まり
(じまんはちえのゆきどまり)
四面楚歌
(しめんそか)
駟も舌に及ばず
(しもしたにおよばず)
霜を履みて堅氷至る
(しもをふみてけんぴょういたる)
釈迦に経
(しゃかにきょう)
釈迦に説法
(しゃかにせっぽう)
杓子定規
(しゃくしじょうぎ)
杓子は耳掻きの代わりにならず
(しゃくしはみみかきのかわりにならず)
弱肉強食
(じゃくにくきょうしょく)
寂滅為楽
(じゃくめついらく)
尺を枉げて尋を直くす
(しゃくをまげてじんをなおくす)
洒洒落落
(しゃしゃらくらく)
社稷の臣
(しゃしょくのしん)
尺蠖の屈めるは伸びんがため
(しゃっかくのかがめるはのびんがため)
蛇の道は蛇
(じゃのみちはへび)
蛇は寸にして人を呑む
(じゃはすんにしてひとをのむ)
沙弥から長老にはなれぬ
(しゃみからちょうろうにはなれぬ)
舎を道傍に作れば三年にして成らず
(しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず)
縦横無尽
(じゅうおうむじん)
秀外恵中
(しゅうがいけいちゅう)
衆寡敵せず
(しゅうかてきせず)
習慣は第二の天性なり
(しゅうかんはだいにのてんせいなり)
衆議一決
(しゅうぎいっけつ)
羞月閉花
(しゅうげつへいか)
自由自在
(じゆうじざい)
周章狼狽
(しゅうしょうろうばい)
衆人環視
(しゅうじんかんし)
修身斉家
(しゅうしんせいか)
修身斉家治国平天下
(しゅうしんせいかちこくへいてんか)
秋霜烈日
(しゅうそうれつじつ)
縦塗横抹
(じゅうとおうまつ)
姑の仇を嫁が討つ
(しゅうとめのあだをよめがうつ)
秋波
(しゅうは)
重箱の隅を楊枝でほじくる
(じゅうばこのすみをようじでほじくる)
秋風索莫
(しゅうふうさくばく)
十目の見る所十指の指す所
(じゅうもくのみるところじっしのさすところ)
柔能く剛を制す
(じゅうよくごうをせいす)
雌雄を決す
(しゆうをけっす)
主客転倒
(しゅかくてんとう)
樹下石上
(じゅかせきじょう)
熟読玩味
(じゅくどくがんみ)
熟慮断行
(じゅくりょだんこう)
守株
(しゅしゅ)
首鼠両端
(しゅそりょうたん)
酒池肉林
(しゅちにくりん)
出処進退
(しゅっしょしんたい)
出藍の誉れ
(しゅつらんのほまれ)
朱に交われば赤くなる
(しゅにまじわればあかくなる)
酒嚢飯袋
(しゅのうはんたい)
首尾一貫
(しゅびいっかん)
純一無雑
(じゅんいつむざつ)
春秋に富む
(しゅんじゅうにとむ)
春秋の筆法
(しゅんじゅうのひっぽう)
春宵一刻直千金
(しゅんしょういっこくあたいせんきん)
春風駘蕩
(しゅんぷうたいとう)
淳風美俗
(じゅんぷうびぞく)
順風満帆
(じゅんぷうまんぱん)
春眠暁を覚えず
(しゅんみんあかつきをおぼえず)
上意下達
(じょういかたつ)
小異を捨てて大同につく
(しょういをすててだいどうにつく)
城下の盟
(じょうかのめい)
城狐社鼠
(じょうこしゃそ)
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず
(じょうごはどくをしらずげこはくすりをしらず)
正直の頭に神宿る
(しょうじきのこうべにかみやどる)
正直は一生の宝
(しょうじきはいっしょうのたから)
正直者が馬鹿を見る
(しょうじきものがばかをみる)
盛者必衰
(じょうしゃひっすい)
生者必滅
(しょうじゃひつめつ)
常住不断
(じょうじゅうふだん)
生生世世
(しょうじょうせぜ)
霄壤の差
(しょうじょうのさ)
小人閑居して不善をなす
(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
正真正銘
(しょうしんしょうめい)
小人罪無し壁を懐いて罪有り
(しょうじんつみなしたまをいだいてつみあり)
小心翼翼
(しょうしんよくよく)
上手の手から水が漏れる
(じょうずのてからみずがもれる)
上手は下手の手本下手は上手の手本
(じょうずはへたのてほんへたはじょうずのてほん)
小智は菩提の妨げ
(しょうちはぼだいのさまたげ)
掌中の珠
(しょうちゅうのたま)
少年老い易く学成り難し
(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
少年よ大志を抱け
(しょうねんよたいしをいだけ)
小の虫を殺して大の虫を助ける
(しょうのむしをころしてだいのむしをたすける)
賞は厚くし罰は薄くすべし
(しょうはあつくしばつはうすくすべし)
焦眉の急
(しょうびのきゅう)
勝負は時の運
(しょうぶはときのうん)
正法に不思議なし
(しょうぽうにふしぎなし)
枝葉末節
(しようまっせつ)
証文の出し遅れ
(しょうもんのだしおくれ)
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
小を捨てて大に就く
(しょうをすててだいにつく)
諸行無常
(しょぎょうむじょう)
食言
(しょくげん)
食指が動く
(しょくしがうごく)
初志貫徹
(しょしかんてつ)
女子と小人とは養い難し
(じょしとしょうじんとはやしないがたし)
初心忘るべからず
(しょしんわするべからず)
諸説紛紛
(しょせつふんぷん)
蜀犬日に吠ゆ
(しょっけんひにほゆ)
白河夜船
(しらかわよふね)
知らざるを知らずとせよ、これ知るなり
(しらざるをしらずとせよ、これしるなり)
知らぬが仏
(しらぬがほとけ)
知らぬ仏より馴染みの鬼
(しらぬほとけよりなじみのおに)
知らぬは亭主ばかりなり
(しらぬはていしゅばかりなり)
白羽の矢が立つ
(しらはのやがたつ)
尻が据わる
(しりがすわる)
尻が長い
(しりがながい)
尻が割れる
(しりがわれる)
尻食らえ観音
(しりくらえかんのん)
而立
(じりつ)
尻に敷く
(しりにしく)
尻に付く
(しりにつく)
支離滅裂
(しりめつれつ)
思慮分別
(しりょふんべつ)
尻を捲る
(しりをまくる)
尻を持ち込む
(しりをもちこむ)
知る者は言わず言う者は知らず
(しるものはいわずいうものはしらず)
吝ん坊の柿の種
(しわんぼうのかきのたね)
詩を作るより田を作れ
(しをつくるよりたをつくれ)
心猿意馬
(しんえんいば)
心機一転
(しんきいってん)
神機妙算
(しんきみょうさん)
人口に膾炙す
(じんこうにかいしゃす)
沈香も焚かず屁もひらず
(じんこうもたかずへもひらず)
深山幽谷
(しんざんゆうこく)
参差錯落
(しんしさくらく)
仁者は憂えず
(じんしゃはうれえず)
仁者は山を楽しむ
(じんしゃはやまをたのしむ)
神出鬼没
(しんしゅつきぼつ)
尋常一様
(じんじょういちよう)
信賞必罰
(しんしょうひつばつ)
針小棒大
(しんしょうぼうだい)
人事を尽くして天命を待つ
(じんじをつくしててんめいをまつ)
新進気鋭
(しんしんきえい)
信心は徳の余り
(しんじんはとくのあまり)
薪水の労
(しんすいのろう)
人生意気に感ず
(じんせいいきにかんず)
人生七十古来稀なり
(じんせいしちじゅうこらいまれなし)
人生字を識るは憂患の始め
(じんせいじをしるはゆうかんのはじめ)
人跡未踏
(じんせきみとう)
迅速果断
(じんそくかだん)
進退これ谷まる
(しんたいこれきわまる)
身体髪膚
(しんたいはっぷ)
身体髪膚これを父母に受く
(しんたいはっぷこれをふぼにうく)
進退両難
(しんたいりょうなん)
死んだ子の年を数える
(しんだこのとしをかぞえる)
死んで花実が咲くものか
(しんではなみがさくものか)
心頭を滅却すれば火もまた涼し
(しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし)
親は泣き寄り他人は食い寄り
(しんはなきよりたにんはくいより)
心腹の友
(しんぷくのとも)
深謀遠慮
(しんぼうえんりょ)
辛抱する木に金が生る
(しんぼうするきにかねがなる)
人面獣心
(じんめんじゅうしん)
森羅万象
(しんらばんしょう)
粋が身を食う
(すいがみをくう)
水火を辞せず
(すいかをじせず)
酔眼朦朧
(すいがんもうろう)
随喜渇仰
(ずいきかつごう)
炊臼の夢
(すいきゅうのゆめ)
水魚の交わり
(すいぎょのまじわり)
推敲
(すいこう)
随処作主
(ずいしょさくしゅ)
酔生夢死
(すいせいむし)
垂涎の的
(すいぜんのまと)
水中に火を求む
(すいちゅうにひをもとむ)
翠帳紅閨
(すいちょうこうけい)
水天髣髴
(すいてんほうふつ)
酔歩蹣跚
(すいほまんさん)
酸いも甘いも噛み分ける
(すいもあまいもかみわける)
垂簾の政
(すいれんのまつりごと)
据え膳食わぬは男の恥
(すえぜんくわぬはおとこのはじ)
末の露本の雫
(すえのつゆもとのしずく)
頭寒足熱
(ずかんそくねつ)
好きこそ物の上手なれ
(すきこそもののじょうずなれ)
過ぎたるは猶及ばざるが如し
(すぎたるはなおおよばざるがごとし)
空き腹にまずい物なし
(すきはらにまずいものなし)
杜撰
(ずさん)
雀百まで踊り忘れず
(すずめひゃくまでおどりわすれず)
捨てる神あれば拾う神あり
(すてるかみあればひろうかみあり)
脛に傷持つ
(すねにきずもつ)
全ての道はローマに通ず
(すべてのみちはろおまにつうず)
すまじきものは宮仕え
(すまじきものはみやづかえ)
住めば都
(すめばみやこ)
相撲に勝って勝負に負ける
(すもうにかってしょうぶにまける)
駿河の富士と一里塚
(するがのふじといちりづか)
寸進尺退
(すんしんしゃくたい)
寸善尺魔
(すんぜんしゃくま)
寸鉄人を刺す
(すんてつひとをさす)
寸を枉げて尺を信ぶ
(すんをまげてしゃくをのぶ)
井蛙の見
(せいあのけん)
井蛙はもって海を語るべからず
(せいあはもってうみをかたるべからず)
青雲の志
(せいうんのこころざし)
晴好雨奇
(せいこううき)
晴耕雨読
(せいこううどく)
正鵠を射る
(せいこくをいる)
生殺与奪
(せいさつよだつ)
西施捧心
(せいしほうしん)
青春は岐点の軌跡である
(せいしゅんはきてんのきせきである)
精神一到何事か成らざらん
(せいしんいっとうなにごとかならざらん)
清水に魚棲まず
(せいすいにうおすまず)
正正堂堂
(せいせいどうどう)
生生流転
(せいせいるてん)
清濁併せ呑む
(せいだくあわせのむ)
掣肘
(せいちゅう)
急いては事を仕損じる
(せいてはことをしそんじる)
青天の霹靂
(せいてんのへきれき)
青天白日
(せいてんはくじつ)
生は難く死は易し
(せいはかたくしはやすし)
清風明月
(せいふうめいげつ)
勢力伯仲
(せいりょくはくちゅう)
精励恪勤
(せいれいかっきん)
清廉潔白
(せいれんけっぱく)
積悪の家には必ず余殃有り
(せきあくのいえにはかならずよおうあり)
席暖まるに暇あらず
(せきあたたまるにいとまあらず)
積羽舟を沈む
(せきうふねをしずむ)
積善の家には必ず余慶有り
(せきぜんのいえにはかならずよけいあり)
世間は張り物
(せけんははりもの)
是是非非
(ぜぜひひ)
折角
(せっかく)
折檻
(せっかん)
席捲
(せっけん)
切磋琢磨
(せっさたくま)
切歯扼腕
(せっしやくわん)
絶体絶命
(ぜったいぜつめい)
雪中の松栢
(せっちゅうのしょうはく)
雪隠で饅頭
(せっちんでまんじゅう)
雪隠の錠前
(せっちんのじょうまえ)
窃斧の疑い
(せっぷのうたがい)
節を折る
(せつをおる)
世道人心
(せどうじんしん)
銭ある時は鬼をも使う
(ぜにあるときはおにをもつかう)
背に腹は代えられぬ
(せにはらはかえられぬ)
狭き門より入れ
(せまきもんよりはいれ)
瀬を踏んで淵を知る
(せをふんでふちをしる)
浅学非才
(せんがくひさい)
千客万来
(せんきゃくばんらい)
千金の子は市に死せず
(せんきんのこはいちにしせず)
千金の子は盗賊に死せず
(せんきんのこはとうぞくにしせず)
千軍万馬
(せんぐんまんば)
千軒あれば共過ぎ
(せんげんあればともすぎ)
千言万語
(せんげんばんご)
千石取れば万石羨む
(せんごくとればまんごくうらやむ)
千古不易
(せんこふえき)
前後不覚
(ぜんごふかく)
千載一遇
(せんざいいちぐう)
千差万別
(せんさばんべつ)
千思万考
(せんしばんこう)
千姿万態
(せんしばんたい)
浅酌低唱
(せんしゃくていしょう)
前車の覆るは後車の戒め
(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ)
前車の轍を踏む
(ぜんしゃのてつをふむ)
千秋万歳
(せんしゅうばんぜい)
千畳敷に寝ても畳一枚
(せんじょうじきにねてもたたみいちまい)
千丈の堤も螻蟻の穴を以って潰ゆ
(せんじょうのつつみもろうぎのあなをもってついゆ)
善書は紙筆を選ばず
(ぜんしょはしひつをえらばず)
全身全霊
(ぜんしんぜんれい)
千辛万苦
(せんしんばんく)
前人未踏
(ぜんじんみとう)
先生と言われる程の馬鹿でなし
(せんせいといわれるほどのばかでなし)
戦戦兢兢
(せんせんきょうきょう)
前代未聞
(ぜんだいみもん)
然諾を重んず
(ぜんだくをおもんず)
栴檀は双葉より芳し
(せんだんはふたばよりかんばし)
船頭多くして船山に上る
(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)
前途多難
(ぜんとたなん)
前途洋洋
(ぜんとようよう)
前途遼遠
(ぜんとりょうえん)
先入主となる
(せんにゅうしゅとなる)
善人なおもて往生を遂ぐ、況や悪人をや
(ぜんにんなおもておうじょうをとぐ、いわんやあくにんをや)
千人の指さす所病なくして死す
(せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす)
善の裏は悪
(ぜんのうらはあく)
善は急げ
(ぜんはいそげ)
千篇一律
(せんぺんいちりつ)
千変万化
(せんぺんばんか)
千万人と雖も吾往かん
(せんまんにんといえどもわれゆかん)
千万無量
(せんまんむりょう)
前門の虎後門の狼
(ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)
先憂後楽
(せんゆうこうらく)
千羊の皮は一狐の腋に如かず
(せんようのかわはいっこのえきにしかず)
千里駕を命ず
(せんりがをめいず)
千里眼
(せんりがん)
千里同風
(せんりどうふう)
千里の道も一歩から
(せんりのみちもいっぽから)
千里の道も一歩より始まる
(せんりのみちもいっぽよりはじまる)
千慮の一失
(せんりょのいっしつ)
千慮の一得
(せんりょのいっとく)
善を責むるは朋友の道なり
(ぜんをせむるはほうゆうのみちなり)
粗衣粗食
(そいそしょく)
滄海の一粟
(そうかいのいちぞく)
滄海変じて桑田となる
(そうかいへんじてそうでんとなる)
喪家の狗
(そうかのいぬ)
創業は易く守成は難し
(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)
糟糠の妻
(そうこうのつま)
造次顛沛
(ぞうじてんぱい)
宋襄の仁
(そうじょうのじん)
曾参人を殺す
(そうしんひとをころす)
漱石枕流
(そうせきちんりゅう)
滄桑の変
(そうそうのへん)
相即不離
(そうそくふり)
そうは問屋が卸さない
(そうはとんやがおろさない)
双璧
(そうへき)
草莽の臣
(そうもうのしん)
総領の甚六
(そうりょうのじんろく)
倉廩実ちて礼節を知る
(そうりんみちてれいせつをしる)
葬礼帰りの医者話
(そうれいがえりのいしゃばなし)
惻隠の心は仁の端なり
(そくいんのこころはじんのたんなり)
速戦即決
(そくせんそっけつ)
則天去私
(そくてんきょし)
俎上の魚
(そじょうのうお)
即決即断
(そっけつそくだん)
率先躬行
(そっせんきゅうこう)
率先垂範
(そっせんすいはん)
袖から火事
(そでからかじ)
袖触れ合うも他生の縁
(そでふれあうもたしょうのえん)
備え有れば憂い無し
(そなえあればうれいなし)
備わらんことを一人に求むるなかれ
(そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ)
その子を知らざればその友を見よ
(そのこをしらざればそのともをみよ)
その手は桑名の焼き蛤
(そのてはくわなのやきはまぐり)
その所を得る
(そのところをえる)
蕎麦の花も一盛り
(そばのはなもひともり)
損して得取れ
(そんしてとくとれ)
樽俎折衝
(そんそせっしょう)
大隠は市に隠る
(たいいんはいちにかくる)
大恩は報ぜず
(たいおんはほうぜず)
大海は芥を択ばず
(たいかいはあくたをえらばず)
大喝一声
(だいかついっせい)
大願成就
(たいがんじょうじゅ)
対岸の火事
(たいがんのかじ)
大姦は忠に似たり
(たいかんはちゅうににたり)
大義親を滅す
(たいぎしんをめっす)
大儀は大悟の基
(たいぎはたいごのもとい)
大器晩成
(たいきばんせい)
大義名分
(たいぎめいぶん)
大工の掘っ立て
(だいくのほったて)
大言壮語
(たいげんそうご)
大賢は愚なるが如し
(たいけんはぐなるがごとし)
大行は細謹を顧みず
(たいこうはさいきんをかえりみず)
大巧は拙なるが若し
(たいこうはせつなるがごとし)
大功を成す者は衆に謀らず
(たいこうをなすものはしゅうにはからず)
大悟徹底
(たいごてってい)
大根を正宗で切る
(だいこんをまさむねできる)
泰山北斗
(たいざんほくと)
大山鳴動
(たいざんめいどう)
大山鳴動して鼠一匹
(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
大事の前の小事
(だいじのまえのしょうじ)
大事は小事より起こる
(だいじはしょうじよりおこる)
大声は里耳に入らず
(たいせいはりじにはいらず)
泰然自若
(たいぜんじじゃく)
大胆不敵
(だいたんふてき)
大智は愚の如し
(たいちはぐのごとし)
大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず
(たいてきとみておそれずしょうてきとみてあなどらず)
泰斗
(たいと)
大同小異
(だいどうしょうい)
大道廃れて仁義あり
(だいどうすたれてじんぎあり)
大同団結
(だいどうだんけつ)
大徳は小怨を滅ぼす
(たいとくはしょうえんをほろぼす)
鯛の尾よりも鰯の頭
(たいのおよりもいわしのかしら)
大の虫を生かして小の虫を殺す
(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす)
大は小を兼ねる
(だいはしょうをかねる)
大木は風に折られる
(たいぼくはかぜにおられる)
大欲は無欲に似たり
(たいよくはむよくににたり)
斃れて後已む
(たおれてのちやむ)
高きに登るには低きよりす
(たかきにのぼるにはひくきよりす)
高嶺の花
(たかねのはな)
高嶺の花を羨むより足もとの豆を拾え
(たかねのはなをうらやむよりあしもとのまめをひろえ)
鷹は飢えても穂を摘まず
(たかはうえてもほをつまず)
高みの見物
(たかみのけんぶつ)
宝の持ち腐れ
(たからのもちぐされ)
宝の山に入りながら空しく帰る
(たからのやまにはいりながらむなしくかえる)
薪を抱きて火を救う
(たきぎをいだきてひをすくう)
多岐亡羊
(たきぼうよう)
多芸は無芸
(たげいはむげい)
竹屋の火事
(たけやのかじ)
蛸は身を食う
(たこはみをくう)
他山の石
(たざんのいし)
多士済済
(たしせいせい)
多事多端
(たじたたん)
多事多難
(たじたなん)
多情多恨
(たじょうたこん)
多情仏心
(たじょうぶっしん)
多勢に無勢
(たぜいにぶぜい)
蛇足
(だそく)
叩けば埃が出る
(たたけばほこりがでる)
叩けよさらば開かれん
(たたけよさらばひらかれん)
多々益々辨ず
(たたますますべんず)
畳の上の水練
(たたみのうえのすいれん)
ただより高い物はない
(ただよりたかいものはない)
田作りも魚の中
(たづくりもうおのなか)
立っている者は親でも使え
(たっているものはおやでもつかえ)
脱兎の如し
(だっとのごとし)
立つ鳥跡を濁さず
(たつとりあとをにごさず)
立て板に水
(たていたにみず)
蓼食う虫も好き好き
(たでくうむしもすきずき)
伊達の薄着
(だてのうすぎ)
盾の両面を見よ
(たてのりょうめんをみよ)
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
(たてばしゃくやくすわればぼたんあるくすがたはゆりのはな)
棚から牡丹餅
(たなからぼたもち)
他人の疝気を頭痛に病む
(たにんのせんきをずつうにやむ)
他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ
(たにんのめしをくわねばおやのおんはしれぬ)
他人は食い寄り
(たにんはくいより)
他人は時の花
(たにんはときのはな)
楽しみ尽きて悲しみ来たる
(たのしみつきてかなしみきたる)
頼む木の下に雨が漏る
(たのむきのもとにあめがもる)
旅の恥は掻き捨て
(たびのはじはかきすて)
旅は道連れ世は情け
(たびはみちづれよはなさけ)
多弁に能なし
(たべんにのうなし)
卵割らずにオムレツ作れず
(たまごわらずにおむれつつくれず)
卵を見て時夜を求む
(たまごをみてじやをもとむ)
玉となって砕くとも瓦となって全からじ
(たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ)
玉に瑕
(たまにきず)
たまに出る子は風に遭う
(たまにでるこはかぜにあう)
玉の巵当なきが如し
(たまのさかずきそこなきがごとし)
玉琢かざれば器を成さず
(たまみがかざればきをなさず)
玉磨かざれば光なし
(たまみがかざればひかりなし)
璧を懐いて罪あり
(たまをいだいてつみあり)
玉を衒いて石を売る
(たまをてらいていしをうる)
民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし
(たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし)
民は之に由らしむ可し之を知らしむ可からず
(たみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず)
矯めるなら若木のうち
(ためるならわかぎのうち)
ダモクレスの剣
(だもくれすのけん)
便りのないのは良い便り
(たよりのないのはよいたより)
足らず余らず子三人
(たらずあまらずこさんにん)
他力本願
(たりきほんがん)
足るを知る
(たるをしる)
足るを知る者は富む
(たるをしるものはとむ)
誰か烏の雌雄を知らん
(たれかからすのしゆうをしらん)
暖衣飽食
(だんいほうしょく)
弾丸黒子
(だんがんこくし)
断簡零墨
(だんかんれいぼく)
断機の戒め
(だんきのいましめ)
短気は損気
(たんきはそんき)
断琴の交わり
(だんきんのまじわり)
端倪すべからず
(たんげいすべからず)
断じて行えば鬼神も之を避く
(だんじておこなえばきしんもこれをさく)
男子の一言金鉄の如し
(だんしのいちげんきんてつのごとし)
断章取義
(だんしょうしゅぎ)
男女七歳にして席を同じうせず
(だんじょしちさいにしてせきをおなじうせず)
胆大心小
(たんだいしんしょう)
断腸の思い
(だんちょうのおもい)
単刀直入
(たんとうちょくにゅう)
談論風発
(だんろんふうはつ)
短を捨てて長を取る
(たんをすててちょうをとる)
小さく生んで大きく育てる
(ちいさくうんでおおきくそだてる)
知音
(ちいん)
知恵は小出しにせよ
(ちえはこだしにせよ)
知恵は万代の宝
(ちえはばんだいのたから)
近い火で手を焙れ
(ちかいひでてをあぶれ)
近くて見えぬは睫
(ちかくてみえぬはまつげ)
近しき中にも垣を結え
(ちかしきなかにもかきをゆえ)
近火で手を焙る
(ちかびでてをあぶる)
近道は遠道
(ちかみちはとおみち)
力は正義なり
(ちからはせいぎなり)
力山を抜き気世を蓋う
(ちからやまをぬききよをおおう)
知己
(ちき)
池魚の殃
(ちぎょのわざわい)
竹頭木屑
(ちくとうぼくせつ)
竹帛の功
(ちくはくのこう)
竹馬の友
(ちくばのとも)
竹林の七賢
(ちくりんのしちけん)
逐鹿
(ちくろく)
知行合一
(ちこうごういつ)
知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず
(ちしゃはまどわずじんしゃはうれえずゆうしゃはおそれず)
知者は水を楽しむ
(ちしゃはみずをたのしむ)
父父たらずと雖も子は子たらざるべからず
(ちちちちたらずといえどもこはこたらざるべからず)
父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し
(ちちのおんはやまよりもたかくははのおんはうみよりもふかし)
血で血を洗う
(ちでちをあらう)
治に居て乱を忘れず
(ちにいてらんをわすれず)
智に働けば角が立つ
(ちにはたらけばかどがたつ)
血は水よりも濃い
(ちはみずよりもこい)
魑魅魍魎
(ちみもうりょう)
知命
(ちめい)
茶腹も一時
(ちゃばらもいっとき)
忠肝義胆
(ちゅうかんぎたん)
中原に鹿を逐う
(ちゅうげんにしかをおう)
忠言耳に逆らう
(ちゅうげんみみにさからう)
仲裁は時の氏神
(ちゅうさいはときのうじがみ)
忠臣は二君に事えず
(ちゅうしんはにくんにつかえず)
忠ならんと欲すれば孝ならず孝ならんと欲すれば忠ならず
(ちゅうならんとほっすればこうならずこうならんとほっすればちゅうならず)
寵愛昂じて尼になす
(ちょうあいこうじてあまになす)
朝三暮四
(ちょうさんぼし)
張三李四
(ちょうさんりし)
長者の万灯より貧者の一灯
(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)
長所は短所
(ちょうしょはたんしょ)
長身痩躯
(ちょうしんそうく)
彫心鏤骨
(ちょうしんるこつ)
提灯に釣り鐘
(ちょうちんにつりがね)
提灯持ち川へはまる
(ちょうちんもちかわへはまる)
提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れる
(ちょうちんをかりたおんはしれどもてんどうのおんはわすれる)
長汀曲浦
(ちょうていきょくほ)
長範が当て飲み
(ちょうはんがあてのみ)
長鞭馬腹に及ばず
(ちょうべんばふくにおよばず)
頂門の一針
(ちょうもんのいっしん)
跳梁跋扈
(ちょうりょうばっこ)
朝令暮改
(ちょうれいぼかい)
直情径行
(ちょくじょうけいこう)
直木まず切らる
(ちょくぼくまずきらる)
猪突猛進
(ちょとつもうしん)
塵も積もれば山となる
(ちりもつもればやまとなる)
知慮は禍福の門戸なり
(ちりょはかふくのもんこなり)
血を以て血を洗う
(ちをもってちをあらう)
沈魚落雁
(ちんぎょらくがん)
沈思黙考
(ちんしもっこう)
珍味佳肴
(ちんみかこう)
沈黙は金雄弁は銀
(ちんもくはきんゆうべんはぎん)
追根究底
(ついこんきゅうてい)
追従も世渡り
(ついしょうもよわたり)
追善供養
(ついぜんくよう)
朔日ごとに餅は食えぬ
(ついたちごとにもちはくえぬ)
痛快無比
(つうかいむひ)
通功易事
(つうこうえきじ)
痛定思痛
(つうていしつう)
杖に縋るとも人に縋るな
(つえにすがるともひとにすがるな)
杖の下に回る犬は打てぬ
(つえのしたにまわるいぬはうてぬ)
使う者は使われる
(つかうものはつかわれる)
使っている鍬は光る
(つかっているくわはひかる)
月と鼈
(つきとすっぽん)
月に叢雲花に風
(つきにむらくもはなにかぜ)
月日に関守なし
(つきひにせきもりなし)
月満つれば虧く
(つきみつればかく)
月夜に釜を抜かれる
(つきよにかまをぬかれる)
月夜に提灯
(つきよにちょうちん)
月を指せば指を認む
(つきをさせばゆびをみとむ)
九十九髪
(つくもがみ)
付け焼刃は剥げやすい
(つけやきばははげやすい)
土仏の水遊び
(つちぼとけのみずあそび)
津津浦浦
(つつうらうら)
鼓を鳴らして攻む
(つづみをならしてせむ)
九十九折
(つづらおり)
角を矯めて牛を殺す
(つのをためてうしをころす)
躓く石も縁の端
(つまずくいしもえんのはし)
妻の言うに向こう山も動く
(つまのいうにむこうやまもうごく)
罪を憎んで人を憎まず
(つみをにくんでひとをにくまず)
爪で拾って箕でこぼす
(つめでひろってみでこぼす)
爪に爪なく瓜に爪あり
(つめにつめなくうりにつめあり)
爪に火を点す
(つめにひをともす)
爪の垢を煎じて飲む
(つめのあかをせんじてのむ)
釣り落した魚は大きい
(つりおとしたうおはおおきい)
釣り合わぬは不縁の元
(つりあわぬはふえんのもと)
鶴の一声
(つるのひとこえ)
鶴は千年亀は万年
(つるはせんねんかめはまんねん)
亭主の好きな赤烏帽子
(ていしゅのすきなあかえぼし)
貞女は両夫に見えず
(ていじょはりょうふにまみえず)
泥中の蓮
(でいちゅうのはす)
手が空く
(てがあく)
手が後ろに回る
(てがうしろにまわる)
手が掛かる
(てがかかる)
手書きあれども文書きなし
(てがきあれどもふみかきなし)
手が出ない
(てがでない)
手が塞がる
(てがふさがる)
適材適所
(てきざいてきしょ)
敵に塩を送る
(てきにしおをおくる)
敵は本能寺にあり
(てきはほんのうじにあり)
敵を見て矢を矧ぐ
(てきをみてやをはぐ)
出遣いより小遣い
(でづかいよりこづかい)
鉄心石腸
(てっしんせきちょう)
鉄中の錚錚
(てっちゅうのそうそう)
徹頭徹尾
(てっとうてつび)
鉄は熱いうちに打て
(てつはあついうちにうて)
轍鮒の急
(てっぷのきゅう)
手に負えない
(てにおえない)
手の無い将棋は負け将棋
(てのないしょうぎはまけしょうぎ)
手の舞い足の踏むを知らず
(てのまいあしのふむをしらず)
出物腫れ物所嫌わず
(でものはれものところきらわず)
寺から里へ
(てらからさとへ)
寺にも葬式
(てらにもそうしき)
出る杭は打たれる
(でるくいはうたれる)
出る船の纜を引く
(でるふねのともづなをひく)
手を貸す
(てをかす)
手を染める
(てをそめる)
手を出したら負け
(てをだしたらまけ)
手を引く
(てをひく)
手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる
(てをひるがえせばくもとなりてをくつがえせばあめとなる)
手を焼く
(てをやく)
天衣無縫
(てんいむほう)
天涯孤独
(てんがいこどく)
天下太平
(てんかたいへい)
伝家の宝刀
(でんかのほうとう)
天下は回り持ち
(てんかはまわりもち)
天機泄らすべからず
(てんきもらすべからず)
天空海濶
(てんくうかいかつ)
天勾践を空しうすることなかれ、時に笵蠡なきにしもあれず
(てんこうせんをむなしうすることなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず)
天災は忘れた頃にやってくる
(てんさいはわすれたころにやってくる)
天上天下唯我独尊
(てんじょうてんげゆいがどくそん)
天壌無窮
(てんじょうむきゅう)
天知る神知る我知る子知る
(てんしるかみしるわれしるししる)
天神地祇
(てんしんちぎ)
天真爛漫
(てんしんらんまん)
天声人語
(てんせいじんご)
転石苔を生ぜず
(てんせきこけをしょうぜず)
椽大の筆
(てんだいのふで)
天高く馬肥ゆ
(てんたかくうまこゆ)
天地開闢
(てんちかいびゃく)
天地神明
(てんちしんめい)
天地は万物の逆旅
(てんちはばんぶつのげきりょ)
天長地久
(てんちょうちきゅう)
天地を動かし鬼神を感ぜしむ
(てんちをうごかしきしんをかんぜしむ)
天道様は見通し
(てんとうさまはみとおし)
天道是か非か
(てんどうぜかひか)
天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝
(てんにあらばひよくのとりちにあらばれんりのえだ)
天に口無し人をして言わしむ
(てんにくちなしひとをしていわしむ)
天に唾す
(てんにつばきす)
天然自然
(てんねんしぜん)
天の時は地の利に如かず
(てんのときはちのりにしかず)
天罰覿面
(てんばつてきめん)
天は二物を与えず
(てんはにぶつをあたえず)
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
(てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず)
天は自ら助くる者を助く
(てんはみずからたすくるものをたすく)
田夫野人
(でんぷやじん)
天変地異
(てんぺんちい)
天網恢恢
(てんもうかいかい)
天網恢恢疎にして漏らさず
(てんもうかいかいそにしてもらさず)
天佑神助
(てんゆうしんじょ)
天を怨みず人を尤めず
(てんをうらみずひとをとがめず)
当意即妙
(とういそくみょう)
頭角を現す
(とうかくをあらわす)
灯火親しむ可し
(とうかしたしむべし)
堂が歪んで経が読めぬ
(どうがゆがんできょうがよめぬ)
同気相求む
(どうきあいもとむ)
桃源
(とうげん)
陶犬瓦鶏
(とうけんがけい)
同工異曲
(どうこういきょく)
同日の論にあらず
(どうじつのろんにあらず)
冬至冬中冬始め
(とうじふゆなかふゆはじめ)
同舟相救う
(どうしゅうあいすくう)
同床異夢
(どうしょういむ)
唐人の寝言
(とうじんのねごと)
灯台下暗し
(とうだいもとくらし)
道聴塗説
(どうちょうとせつ)
尊い寺は門から知れる
(とうといてらはもんからしれる)
問うに落ちず語るに落ちる
(とうにおちずかたるにおちる)
盗に食を齎す
(とうにしょくをもたらす)
堂に升りて室に入らず
(どうにのぼりてしつにいらず)
問うは一旦の恥問わぬは末代の恥
(とうはいったんのはじとわぬはまつだいのはじ)
同病相憐れむ
(どうびょうあいあわれむ)
豆腐に鎹
(とうふにかすがい)
唐変木
(とうへんぼく)
東奔西走
(とうほんせいそう)
稲麻竹葦
(とうまちくい)
灯滅せんとして光を増す
(とうめつせんとしてひかりをます)
道理百篇義理一遍
(どうりひゃっぺんぎりいっぺん)
桃李物言わざれども下自ら蹊を成す
(とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす)
登竜門
(とうりゅうもん)
蟷螂の斧
(とうろうのおの)
遠い親戚より近くの他人
(とおいしんせきよりちかくのたにん)
十日の菊
(とおかのきく)
遠き慮り無き者は必ず近き憂い有り
(とおきおもんばかりなきものはかならずちかきうれいあり)
遠きに行くに必ず邇きよりす
(とおきにゆくにかならずちかきよりす)
遠きを知りて近きを知らず
(とおきをしりてちかきをしらず)
遠くて近きは男女の仲
(とおくてちかきはだんじょのなか)
十で神童十五で才子二十過ぎればただの人
(とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと)
時に遇えば鼠も虎になる
(ときにあえばねずみもとらになる)
時の用には鼻を削げ
(ときのようにははなをそげ)
時は金なり
(ときはかねなり)
時は人を待たず
(ときはひとをまたず)
得意満面
(とくいまんめん)
毒食わば皿まで
(どくくわばさらまで)
徳孤ならず
(とくこならず)
読書三到
(どくしょさんとう)
読書尚友
(どくしょしょうゆう)
読書百遍
(どくしょひゃっぺん)
読書百篇義自ら見わる
(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)
読書亡羊
(どくしょぼうよう)
独断専行
(どくだんせんこう)
毒にも薬にもならぬ
(どくにもくすりにもならぬ)
独立独歩
(どくりつどっぽ)
とくを買いて珠を還す
(とくをかいてたまをかえす)
得を取るより名を取れ
(とくをとるよりなをとれ)
徳を以て怨みに報ゆ
(とくをもってうらみにむくゆ)
毒を以て毒を制す
(どくをもってどくをせいす)
どこで暮らすも一生
(どこでくらすもいっしょう)
所変われば品変わる
(ところかわればしなかわる)
年問わんより世を問え
(としとわんよりよをとえ)
徒手空拳
(としゅくうけん)
年寄りの言うことと牛の鞦は外れない
(としよりのいうこととうしのしりがいははずれない)
年寄りの冷や水
(としよりのひやみず)
塗炭の苦しみ
(とたんのくるしみ)
とどのつまり
(とどのつまり)
隣の家の宝を数える
(となりのいえのたからをかぞえる)
隣の花は赤い
(となりのはなはあかい)
図南の翼
(となんのつばさ)
駑馬十駕
(どばじゅうが)
怒髪冠を衝く
(どはつかんむりをつく)
鳶が鷹を生む
(とびがたかをうむ)
鳶も居ずまいから鷹に見える
(とびもいずまいからたかにみえる)
飛ぶ鳥跡を濁さず
(とぶとりあとをにごさず)
飛ぶ鳥の献立
(とぶとりのこんだて)
飛ぶ鳥を落す
(とぶとりをおとす)
土崩瓦解
(どほうがかい)
富は屋を潤し徳は身を潤す
(とみはおくをうるおしとくはみをうるおす)
朋有り遠方より来たる
(ともありえんぽうよりきたる)
倶に天を戴かず
(ともにてんをいだかず)
虎に翼
(とらにつばさ)
捕らぬ狸の皮算用
(とらぬたぬきのかわざんよう)
虎の威を借る狐
(とらのいをかるきつね)
虎の尾を踏む
(とらのおをふむ)
虎は死して皮を留め人は死して名を残す
(とらはししてかわをとどめひとはししてなをのこす)
虎は千里を行って千里を帰る
(とらはせんりをいってせんりをかえる)
虎を描いて狗に類す
(とらをえがいていぬにるいす)
虎を野に放つ
(とらをのにはなつ)
虎を養いて患いを残す
(とらをやしないてうれいをのこす)
鳥なき里の蝙蝠
(とりなきさとのこうもり)
鳥の将に死なんとするその鳴くや哀し
(とりのまさにしなんとするそのなくやかなし)
泥棒に追い銭
(どろぼうにおいせん)
泥棒を見て縄を綯う
(どろぼうをみてなわをなう)
団栗の背競べ
(どんぐりのせいくらべ)
呑舟の魚は枝流に游がず
(どんしゅうのうおはしりゅうにおよがず)
飛んで火に入る夏の虫
(とんでひにいるなつのむし)
鳶に油揚げを攫われる
(とんびにあぶらあげをさらわれる)
問屋の只今
(とんやのただいま)
無いが意見の総じまい
(ないがいけんのそうじまい)
内柔外剛
(ないじゅうがいごう)
内助の功
(ないじょのこう)
無い袖は触れぬ
(ないそではふれぬ)
泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生
(ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう)
泣いて馬謖を斬る
(ないてばしょくをきる)
内典外典
(ないてんげてん)
無い時の辛抱有る時の倹約
(ないときのしんぼうあるときのけんやく)
内憂外患
(ないゆうがいかん)
長い物には巻かれろ
(ながいものにはまかれろ)
鳴かず飛ばず
(なかずとばず)
鳴かぬ蛍が身を焦がす
(なかぬほたるがみをこがす)
流れに棹さす
(ながれにさおさす)
流れを汲みて源を知る
(ながれをくみてみなもとをしる)
泣きっ面に蜂
(なきっつらにはち)
泣く子と地頭には勝てぬ
(なくことじとうにはかてぬ)
泣く子は育つ
(なくこはそだつ)
無くて七癖有って四十八癖
(なくてななくせあってしじゅうはちくせ)
鳴く猫は鼠を捕らぬ
(なくねこはねずみをとらぬ)
鳴くまで待とう時鳥
(なくまでまとうほととぎす)
仲人の七嘘
(なこうどのななうそ)
仲人は宵の内
(なこうどはよいのうち)
情けが仇
(なさけがあだ)
情けに刃向かう刃無し
(なさけにはむかうやいばなし)
情けは人の為ならず
(なさけはひとのためならず)
梨の礫
(なしのつぶて)
為せば成る
(なせばなる)
鉈を貸して山を伐られる
(なたをかしてやまをかられる)
夏は日向を行け冬は日陰を行け
(なつはひなたをいけふゆはひかげをいけ)
七転び八起き
(ななころびやおき)
七度尋ねて人を疑え
(ななたびたずねてひとをうたがえ)
難波の葦は伊勢の浜荻
(なにわのあしはいせのはまおぎ)
名のない星は宵から出る
(なのないほしはよいからでる)
名は体を表す
(なはたいをあらわす)
ナポリを見てから死ね
(なぽりをみてからしね)
怠け者の節句働き
(なまけもののせっくばたらき)
生兵法は大怪我のもと
(なまびょうほうはおおけがのもと)
生酔い本性違わず
(なまよいほんしょうたがわず)
訛りは国の手形
(なまりはくにのてがた)
蛞蝓に塩
(なめくじにしお)
習い性と成る
(ならいせいとなる)
習うより慣れよ
(ならうよりなれよ)
ならぬ堪忍するが堪忍
(ならぬかんにんするがかんにん)
習わぬ経は読めぬ
(ならわぬきょうはよめぬ)
生業は草の種
(なりわいはくさのたね)
名を竹帛に垂る
(なをちくはくにたる)
名を取るより得を取れ
(なをとるよりとくをとれ)
南華の悔
(なんかのくい)
南柯の夢
(なんかのゆめ)
難行苦行
(なんぎょうくぎょう)
難兄難弟
(なんけいなんてい)
難攻不落
(なんこうふらく)
南山の寿
(なんざんのじゅ)
汝自身を知れ
(なんじじしんをしれ)
爾に出ずるものは爾に反る
(なんじにいずるものはなんじにかえる)
南枝の悲しみ
(なんしのかなしみ)
汝の敵を愛せよ
(なんじのてきをあいせよ)
南船北馬
(なんせんほくば)
なんでも来いに名人なし
(なんでもこいにめいじんなし)
南蛮鴃舌
(なんばんげきぜつ)
煮え湯を飲まされる
(にえゆをのまされる)
鳰の浮き巣
(におのうきす)
二階から目薬
(にかいからめぐすり)
逃がした魚は大きい
(にがしたうおはおおきい)
握れば拳開けば掌
(にぎればこぶしひらけばてのひら)
肉食妻帯
(にくじきさいたい)
憎まれっ子世にはばかる
(にくまれっこよにはばかる)
肉を切らせて骨を断つ
(にくをきらせてほねをたつ)
逃げるが勝ち
(にげるがかち)
錦を着て故郷に帰る
(にしきをきてこきょうにかえる)
錦を着て夜行く
(にしきをきてよるゆく)
西と言ったら東と悟れ
(にしといったらひがしとさとれ)
二者択一
(にしゃたくいつ)
二束三文
(にそくさんもん)
二足の草鞋
(にそくのわらじ)
似た者夫婦
(にたものふうふ)
日常坐臥
(にちじょうざが)
日常茶飯
(にちじょうさはん)
日暮道遠
(にちぼどうえん)
日光を見ずして結構と言うな
(にっこうをみずしてけっこうというな)
日進月歩
(にっしんげっぽ)
煮ても焼いても食えぬ
(にてもやいてもくえぬ)
二度あることは三度ある
(にどあることはさんどある)
二桃三士
(にとうさんし)
二桃三士を殺す
(にとうさんしをころす)
二兎を追うものは一兎をも得ず
(にとをおうものはいっとをもえず)
二人口は過ごせるが一人口は過ごせない
(ににんぐちはすごせるがひとりぐちはすごせない)
二の舞を演じる
(にのまいをえんじる)
入境問禁
(にゅうきょうもんきん)
女房鉄砲仏法
(にょうぼうてっぽうぶっぽう)
女房と畳は新しい方が良い
(にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい)
女房の妬くほど亭主もてもせず
(にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず)
女房の悪いは六十年の不作
(にょうぼうのわるいはろくじゅうねんのふさく)
如是我聞
(にょぜがもん)
二卵をもって干城の将を棄つ
(にらんをもってかんじょうのしょうをすつ)
二律背反
(にりつはいはん)
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん
(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)
人間到るところ青山有り
(にんげんいたるところせいざんあり)
人間五十年
(にんげんごじゅうねん)
人間万事金の世の中
(にんげんばんじかねのよのなか)
人間万事塞翁が馬
(にんげんばんじさいおうがうま)
忍の一字は衆妙の門
(にんのいちじはしゅうみょうのもん)
糠に釘
(ぬかにくぎ)
抜かぬ太刀の高名
(ぬかぬたちのこうみょう)
抜け駆けの功名
(ぬけがけのこうみょう)
盗人に追い銭
(ぬすっとにおいせん)
盗人に鍵を預ける
(ぬすっとにかぎをあずける)
盗人にも三分の理
(ぬすっとにもさんぶのり)
盗人の昼寝
(ぬすっとのひるね)
盗人を捕らえてみれば我が子なり
(ぬすっとをとらえてみればわがこなり)
盗人を見て縄を綯う
(ぬすっとをみてなわをなう)
盗人上戸
(ぬすびとじょうご)
濡れ手で粟
(ぬれてであわ)
濡れぬ先こそ露をも厭え
(ぬれぬさきこそつゆをもいとえ)
濡れぬ先の傘
(ぬれぬさきのかさ)
佞言似忠
(ねいげんじちゅう)
猫が肥えれば鰹節が痩せる
(ねこがこえればかつおぶしがやせる)
猫に鰹節
(ねこにかつおぶし)
猫に小判
(ねこにこばん)
猫に木天蓼お女郎に小判
(ねこにまたたびおじょろうにこばん)
猫にもなれば虎にもなる
(ねこにもなればとらにもなる)
猫の魚辞退
(ねこのうおじたい)
猫の手も借りたい
(ねこのてもかりたい)
猫は三年の恩を三日で忘れる
(ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる)
猫は虎の心を知らず
(ねこはとらのこころをしらず)
猫も跨いで通る
(ねこもまたいでとおる)
鼠窮して猫を噛み人貧しうして盗みす
(ねずみきゅうしてねこをかみひとまずしうしてぬすみす)
寝た子を起こす
(ねたこをおこす)
寝た間は仏
(ねたまはほとけ)
熱願冷諦
(ねつがんれいてい)
寝耳に水
(ねみみにみず)
寝る子は育つ
(ねるこはそだつ)
年貢の納め時
(ねんぐのおさめどき)
拈華微笑
(ねんげみしょう)
年功序列
(ねんこうじょれつ)
燃犀の明
(ねんさいのめい)
年頭月尾
(ねんとうげっぴ)
念には念を入れよ
(ねんにはねんをいれよ)
年年歳歳
(ねんねんさいさい)
年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず
(ねんねんさいさいはなあいにたりさいさいねんねんひとおなじからず)
燃眉の急
(ねんびのきゅう)
念力岩をも通す
(ねんりきいわをもとおす)
能ある鷹は爪を隠す
(のうあるたかはつめをかくす)
能工巧匠
(のうこうこうしょう)
能事畢矣
(のうじおわれり)
能書筆を択ばず
(のうしょふでをえらばず)
嚢中の錐
(のうちゅうのきり)
嚢中の物を探るが如し
(のうちゅうのものをさぐるがごとし)
能無しの口叩き
(のうなしのくちたたき)
のけば他人
(のけばたにん)
残り物に福がある
(のこりものにふくがある)
喉から手が出る
(のどからてがでる)
喉元過ぎれば熱さを忘れる
(のどもとすぎればあつさをわすれる)
述而不作
(のべてつくらず)
上り一日下り一時
(のぼりいちにちくだりいっとき)
鑿と言えば槌
(のみといえばつち)
飲む打つ買う
(のむうつかう)
矩を踰えず
(のりをこえず)
暖簾に腕押し
(のれんにうでおし)
肺肝を摧く
(はいかんをくだく)
敗軍の将は兵を語らず
(はいぐんのしょうはへいをかたらず)
背水の陣
(はいすいのじん)
杯中の蛇影
(はいちゅうのだえい)
杯盤狼藉
(はいばんろうぜき)
灰を飲み胃を洗う
(はいをのみいをあらう)
枚を銜む
(ばいをふくむ)
這えば立て立てば歩めの親心
(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)
馬革に屍を裹む
(ばかくにしかばねをつつむ)
馬鹿と鋏は使いよう
(ばかとはさみはつかいよう)
馬鹿に付ける薬はない
(ばかにつけるくすりはない)
墓に布団は着せられぬ
(はかにふとんはきせられぬ)
馬鹿の大足
(ばかのおおあし)
馬鹿の大食い
(ばかのおおぐい)
馬鹿の一つ覚え
(ばかのひとつおぼえ)
測り難きは人心
(はかりがたきはひとごころ)
謀は密なるを貴ぶ
(はかりごとはみつなるをたっとぶ)
破顔一笑
(はがんいっしょう)
掃き溜めに鶴
(はきだめにつる)
馬脚を露す
(ばきゃくをあらわす)
破鏡再び照らさず
(はきょうふたたびてらさず)
博引旁証
(はくいんぼうしょう)
博学多才
(はくがくたさい)
莫逆の友
(ばくぎゃくのとも)
白玉楼中の人となる
(はくぎょくろうちゅうのひととなる)
薄志弱行
(はくしじゃっこう)
白砂青松
(はくしゃせいしょう)
麦秀の嘆
(ばくしゅうのたん)
拍手喝采
(はくしゅかっさい)
伯仲の間
(はくちゅうのかん)
幕天席地
(ばくてんせきち)
白頭新の如し
(はくとうしんのごとし)
白髪三千丈
(はくはつさんぜんじょう)
白馬は馬に非ず
(はくばはうまにあらず)
白眉
(はくび)
薄氷を踏む
(はくひょうをふむ)
白璧の微瑕
(はくへきのびか)
伯楽の一顧
(はくらくのいっこ)
博覧強記
(はくらんきょうき)
白竜魚服
(はくりょうぎょふく)
化けの皮が剥がれる
(ばけのかわがはがれる)
箸が転んでも笑う
(はしがころんでもわらう)
馬耳東風
(ばじとうふう)
箸にも棒にも掛からぬ
(はしにもぼうにもかからぬ)
始めが大事
(はじめがだいじ)
始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな
(はじめちょろちょろなかぱっぱあかごなくともふたとるな)
始めの囁き後のどよみ
(はじめのささやきのちのどよみ)
始めは処女の如く後は脱兎の如し
(はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし)
破邪顕正
(はじゃけんしょう)
箸より重い物を持ったことがない
(はしよりおもいものをもったことがない)
二十後家は立つが三十後家は立たぬ
(はたちごけはたつがさんじゅうごけはたたぬ)
破竹の勢い
(はちくのいきおい)
八十八夜の別れ霜
(はちじゅうはちやのわかれじも)
八面六臂
(はちめんろっぴ)
白駒の隙を過ぐるが若し
(はっくのげきをすぐるがごとし)
抜苦与楽
(ばっくよらく)
八紘一宇
(はっこういちう)
白虹日を貫く
(はっこうひをつらぬく)
抜山蓋世
(ばつざんがいせい)
這っても黒豆
(はってもくろまめ)
八方美人
(はっぽうびじん)
抜本塞源
(ばっぽんそくげん)
初物七十五日
(はつものしちじゅうごにち)
撥乱反正
(はつらんはんせい)
破天荒
(はてんこう)
鳩に三枝の礼あり烏に反哺の孝あり
(はとにさんしのれいありからすにはんぽのこうあり)
花一時人一盛り
(はないっときひとひとさかり)
花多ければ実少なし
(はなおおければみすくなし)
話上手の聞き下手
(はなしじょうずのききべた)
話上手は聞き上手
(はなしじょうずはききじょうず)
話半分腹八分
(はなしはんぶんはらはちぶ)
花に嵐
(はなにあらし)
花盗人は風流のうち
(はなぬすっとはふうりゅうのうち)
花の下より鼻の下
(はなのしたよりはなのした)
花は折りたし梢は高し
(はなはおりたしこずえはたかし)
花は桜木人は武士
(はなはさくらぎひとはぶし)
花は根に鳥は古巣に
(はなはねにとりはふるすに)
花も実もある
(はなもみもある)
花より団子
(はなよりだんご)
歯に衣着せぬ
(はにきぬきせぬ)
歯滅びて舌存す
(はほろびてしたそんす)
早牛も淀遅牛も淀
(はやうしもよどおそうしもよど)
早起きは三文の得
(はやおきはさんもんのとく)
早飯も芸のうち
(はやめしもげいのうち)
流行物は廃り物
(はやりものはすたりもの)
腹が立つなら親を思い出せ
(はらがたつならおやをおもいだせ)
腹が減っては戦ができぬ
(はらがへってはいくさができぬ)
腹立てるより義理立てよ
(はらたてるよりぎりたてよ)
腹に一物
(はらにいちもつ)
薔薇に刺あり
(ばらにとげあり)
腹の皮が張れば目の皮が弛む
(はらのかわがはればめのかわがたるむ)
腹八分目に医者いらず
(はらはちぶんめにいしゃいらず)
腹も身のうち
(はらもみのうち)
波乱万丈
(はらんばんじょう)
針の穴から天を覗く
(はりのあなからてんをのぞく)
針の筵
(はりのむしろ)
針ほどのことを棒ほどに言う
(はりほどのことをぼうほどにいう)
葉をかいて根を絶つ
(はをかいてねをたつ)
反間苦肉
(はんかんくにく)
盤根錯節
(ばんこんさくせつ)
槃根錯節
(ばんこんさくせつ)
犯罪の陰に女あり
(はんざいのかげにおんなあり)
万事休す
(ばんじきゅうす)
万死に一生を得る
(ばんしにいっしょうをえる)
半死半生
(はんしはんしょう)
半畳を入れる
(はんじょうをいれる)
半信半疑
(はんしんはんぎ)
半醒半睡
(はんせいはんすい)
反哺の孝
(はんぽのこう)
半面の識
(はんめんのしき)
万緑叢中紅一点
(ばんりょくそうちゅうこういってん)
贔屓の引き倒し
(ひいきのひきたおし)
非学者論に負けず
(ひがくしゃろんにまけず)
日陰の豆も時が来ればはぜる
(ひかげのまめもときがくればはぜる)
光るほど鳴らぬ
(ひかるほどならぬ)
引かれ者の小唄
(ひかれもののこうた)
低き所に水溜まる
(ひくきところにみずたまる)
日暮れて道遠し
(ひくれてみちとおし)
鬚の塵を払う
(ひげのちりをはらう)
卑下も自慢のうち
(ひげもじまんのうち)
庇を貸して母屋を取られる
(ひさしをかしておもやをとられる)
膝とも談合
(ひざともだんごう)
飛耳長目
(ひじちょうもく)
美辞麗句
(びじれいく)
美人薄命
(びじんはくめい)
尾生の信
(びせいのしん)
皮相浅薄
(ひそうせんぱく)
皮相の見
(ひそうのけん)
鼻息を仰ぐ
(びそくをあおぐ)
顰みに倣う
(ひそみにならう)
尾大掉わず
(びだいふるわず)
左団扇で暮らす
(ひだりうちわでくらす)
飛鳥尽きて良弓蔵る
(ひちょうつきてりょうきゅうかくる)
羊を以て牛に易う
(ひつじをもってうしにかう)
匹夫罪なし璧を懐いて罪あり
(ひっぷつみなしたまをいだいてつみあり)
匹夫の勇
(ひっぷのゆう)
匹夫も志を奪うべからず
(ひっぷもこころざしをうばうべからず)
必要は発明の母
(ひつようははつめいのはは)
人衆ければ天に勝つ
(ひとおおければてんにかつ)
人こそ人の鏡
(ひとこそひとのかがみ)
一つ穴の貉
(ひとつあなのむじな)
人と入れ物は有り次第
(ひとといれものはありしだい)
人と屏風は直には立たず
(ひととびょうぶはすぐにはたたず)
人に高下無し心に高下有り
(ひとにこうげなしこころにこうげあり)
人に三怨有り
(ひとにさんえんあり)
人には添うてみよ馬には乗ってみよ
(ひとにはそうてみようまにはのってみよ)
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
(ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし)
人の噂も七十五日
(ひとのうわさもしちじゅうごにち)
人の己れを知らざるを患えず
(ひとのおのれをしらざるをうれえず)
人の口に戸は立てられぬ
(ひとのくちにとはたてられぬ)
人の車に乗る者は人の患えに載る
(ひとのくるまにのるものはひとのうれえにのる)
人の心は九分十分
(ひとのこころはくぶじゅうぶ)
人の子の死んだより我が子の転けた
(ひとのこのしんだよりわがこのこけた)
人の牛蒡で法事する
(ひとのごぼうでほうじする)
人の宝を数える
(ひとのたからをかぞえる)
人の七難より我が十難
(ひとのしちなんよりわがじゅうなん)
人の疝気を頭痛に病む
(ひとのせんきをずつうにやむ)
人の女房と枯れ木の枝振り
(ひとのにょうぼうとかれきのえだふり)
人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え
(ひとのはえをおうよりじぶんのあたまのはえをおえ)
人の鼻息を仰ぐ
(ひとのはないきをあおぐ)
人のふり見て我がふり直せ
(ひとのふりみてわがふりなおせ)
人の褌で相撲を取る
(ひとのふんどしですもうをとる)
人の将に死なんとするその言うや善し
(ひとのまさにしなんとするそのいうやよし)
人は一代名は末代
(ひとはいちだいなはまつだい)
人はパンのみにて生くるにあらず
(ひとはぱんのにみにていくるにあらず)
人は眉目よりただ心
(ひとはみめよりただこころ)
人は病の器
(ひとはやまいのうつわ)
一人口は食えぬが二人口は食える
(ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる)
一人娘と春の日はくれそうでくれぬ
(ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ)
人を射んと欲すれば先ず馬を射よ
(ひとをいんとほっすればまずうまをいよ)
人を怨むより身を怨め
(ひとをうらむよりみをうらめ)
人を恃むは自ら頼むに如かず
(ひとをたのむはみずからたのむにしかず)
人を使うは苦を使う
(ひとをつかうはくをつかう)
人を使うは使わるる
(ひとをつかうはつかわるる)
人を呪わば穴二つ
(ひとをのろわばあなふたつ)
人を見たら泥棒と思え
(ひとをみたらどろぼうとおもえ)
人を見て法を説け
(ひとをみてほうをとけ)
人を以て鑑となす
(ひとをもってかがみとなす)
人を以て言を廃せず
(ひとをもってげんをはいせず)
脾肉の嘆
(ひにくのたん)
火の無い所に煙は立たぬ
(ひのないところにけむりはたたぬ)
火は火元から騒ぎ出す
(ひはひもとからさわぎだす)
眉目秀麗
(びもくしゅうれい)
百尺竿頭
(ひゃくしゃくかんとう)
百尺竿頭一歩を進む
(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ)
百戦百勝は善の善なる者にあらず
(ひゃくせんひゃくしょうはぜんのぜんなるものにあらず)
百戦錬磨
(ひゃくせんれんま)
百日の説法屁一つ
(ひゃくにちのせっぽうへひとつ)
百年河清を俟つ
(ひゃくねんかせいをまつ)
百聞は一見に如かず
(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
百里を行く者は九十を半ばとす
(ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす)
冷や酒と親の意見は後薬
(ひやざけとおやのいけんはあとぐすり)
百花斉放
(ひゃっかせいほう)
百家争鳴
(ひゃっかそうめい)
百花繚乱
(ひゃっかりょうらん)
百鬼夜行
(ひゃっきやこう)
百発百中
(ひゃっぱつひゃくちゅう)
氷山の一角
(ひょうざんのいっかく)
平仄が合わぬ
(ひょうそくがあわぬ)
氷炭相容れず
(ひょうたんあいいれず)
瓢箪から駒
(ひょうたんからこま)
瓢箪で鯰を押さえる
(ひょうたんでなまずをおさえる)
瓢箪に釣り鐘
(ひょうたんにつりがね)
瓢箪の川流れ
(ひょうたんのかわながれ)
比翼の鳥
(ひよくのとり)
比翼連理
(ひよくれんり)
火を避けて水に陥る
(ひをさけてみずにおちいる)
火を以て火を救う
(ひをもってひをすくう)
牝鶏晨す
(ひんけいあしたす)
品行方正
(ひんこうほうせい)
貧者の一灯
(ひんじゃのいっとう)
貧すれば鈍する
(ひんすればどんする)
貧にして楽しむ
(ひんにしてたのしむ)
貧の盗みに恋の歌
(ひんのぬすみにこいのうた)
貧乏人の子沢山
(びんぼうにんのこだくさん)
貧乏は達者の基
(びんぼうはたっしゃのもと)
貧乏暇無し
(びんぼうひまなし)
布衣の交わり
(ふいのまじわり)
風雲急を告げる
(ふううんきゅうをつげる)
風雲に乗じる
(ふううんにじょうじる)
風雲の志
(ふううんのこころざし)
富貴天に在り
(ふうきてんにあり)
風光明媚
(ふうこうめいび)
風餐露宿
(ふうさんろしゅく)
風樹の嘆
(ふうじゅのたん)
風声鶴唳
(ふうせいかくれい)
風前の灯火
(ふうぜんのともしび)
風俗壊乱
(ふうぞくかいらん)
風馬牛も相及ばず
(ふうばぎゅうもあいおよばず)
夫婦喧嘩は犬も食わない
(ふうふげんかはいぬもくわない)
夫婦は合わせ物離れ物
(ふうふはあわせものはなれもの)
夫婦は二世
(ふうふはにせ)
夫婦別あり
(ふうふべつあり)
風流韻事
(ふうりゅういんじ)
武運長久
(ぶうんちょうきゅう)
笛吹けども踊らず
(ふえふけどもおどらず)
俯仰天地に愧じず
(ふぎょうてんちにはじず)
複雑怪奇
(ふくざつかいき)
複雑多岐
(ふくざつたき)
覆車の戒め
(ふくしゃのいましめ)
覆水盆に返らず
(ふくすいぼんにかえらず)
不倶戴天
(ふぐたいてん)
福徳円満
(ふくとくえんまん)
河豚は食いたし命は惜しし
(ふぐはくいたしいのちはおしし)
不言実行
(ふげんじっこう)
巫山の夢
(ふざんのゆめ)
無事息災
(ぶじそくさい)
武士に二言はない
(ぶしににごんはない)
武士の商法
(ぶしのしょうほう)
武士は相身互い
(ぶしはあいみたがい)
武士は食わねど高楊枝
(ぶしはくわねどたかようじ)
不惜身命
(ふしゃくしんみょう)
夫唱婦随
(ふしょうふずい)
負薪の憂い
(ふしんのうれい)
布施ない経に袈裟を落とす
(ふせないきょうにけさをおとす)
不即不離
(ふそくふり)
豚に真珠
(ぶたにしんじゅ)
豚に念仏
(ぶたにねんぶつ)
二股膏薬
(ふたまたごうやく)
二人は伴侶三人は仲間割れ
(ふたりははんりょさんにんはなかまわれ)
釜中の魚
(ふちゅうのうお)
不撓不屈
(ふとうふくつ)
不得要領
(ふとくようりょう)
船盗人を徒歩で追う
(ふなぬすびとをかちでおう)
舟に刻みて剣を求む
(ふねにきざみてけんをもとむ)
船は帆でもつ帆は船でもつ
(ふねはほでもつほはふねでもつ)
船は帆任せ帆は風任せ
(ふねはほまかせほはかぜまかせ)
不偏不党
(ふへんふとう)
父母の恩は山よりも高く海よりも深し
(ふぼのおんはやまよりもたかくうみよりもふかし)
冬来たりなば春遠からじ
(ふゆきたりなばはるとおからじ)
武陵桃源
(ぶりょうとうげん)
ブルータス、お前もか
(ぶるうたす、おまえもか)
古川に水絶えず
(ふるかわにみずたえず)
古木に手をかくるな若木に腰をかくるな
(ふるきにてをかくるなわかぎにこしをかくるな)
故きを温ねて新しきを知る
(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
不惑
(ふわく)
付和雷同
(ふわらいどう)
刎頸の交わり
(ふんけいのまじわり)
粉骨砕身
(ふんこつさいしん)
焚書坑儒
(ふんしょこうじゅ)
文人墨客
(ぶんじんぼっかく)
糞土の牆はぬるべからず
(ふんどのしょうはぬるべからず)
文は人なり
(ぶんはひとなり)
分別過ぐれば愚に返る
(ふんべつすぐればぐにかえる)
文明開化
(ぶんめいかいか)
弊衣破帽
(へいいはぼう)
平穏無事
(へいおんぶじ)
兵貴神速
(へいきしんそく)
閉戸先生
(へいこせんせい)
平身低頭
(へいしんていとう)
平談俗語
(へいだんぞくご)
平地に波瀾を起こす
(へいちにはらんをおこす)
丙丁に付す
(へいていにふす)
兵は神速を貴ぶ
(へいはしんそくをたっとぶ)
平平凡凡
(へいへいぼんぼん)
下手があるので上手が知れる
(へたがあるのでじょうずがしれる)
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)
下手の考え休むに似たり
(へたのかんがえやすむににたり)
下手の道具調べ
(へたのどうぐしらべ)
下手の長談義
(へたのながだんぎ)
下手の横好き
(へたのよこずき)
屁と火事は元から騒ぐ
(へとかじはもとからさわぐ)
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる
(へびにかまれてくちなわにおじる)
蛇に見込まれた蛙
(へびにみこまれたかえる)
蛇の生殺し
(へびのなまごろし)
屁を放って尻を窄める
(へをひってしりをすぼめる)
弁慶の立ち往生
(べんけいのたちおうじょう)
変幻自在
(へんげんじざい)
ペンは剣よりも強し
(ぺんはけんよりもつよし)
辺幅を修飾す
(へんぷくをしゅうしょくす)
偏旁冠脚
(へんぼうかんきゃく)
法界悋気
(ほうかいりんき)
放歌高吟
(ほうかこうぎん)
判官贔屓
(ほうがんびいき)
忘形の交わり
(ぼうけいのまじわり)
暴虎馮河
(ぼうこひょうが)
傍若無人
(ぼうじゃくぶじん)
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
坊主の花簪
(ぼうずのはなかんざし)
坊主丸儲け
(ぼうずまるもうけ)
茫然自失
(ぼうぜんじしつ)
蓬頭垢面
(ほうとうこうめん)
放蕩無頼
(ほうとうぶらい)
忘年の交わり
(ぼうねんのまじわり)
抱腹絶倒
(ほうふくぜっとう)
棒ほど願って針ほど叶う
(ぼうほどねがってはりほどかなう)
報本反始
(ほうほんはんし)
忘憂の物
(ぼうゆうのもの)
亡羊の嘆
(ぼうようのたん)
暴を以て暴に易う
(ぼうをもってぼうにかう)
吠える犬は噛みつかぬ
(ほえるいぬはかみつかぬ)
木石に非ず
(ぼくせきにあらず)
北芒の塵
(ほくぼうのちり)
星を戴きて往く
(ほしをいただきてゆく)
臍を噛む
(ほぞをかむ)
ぽつぽつ三年波八年
(ぽつぽつさんねんなみはちねん)
仏千人神千人
(ほとけせんにんかみせんにん)
仏作って魂入れず
(ほとけつくってたましいいれず)
仏の顔も三度
(ほとけのかおもさんど)
仏の光より金の光
(ほとけのひかりよりかねのひかり)
骨折り損の草臥れ儲け
(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
誉れは毀りの基
(ほまれはそしりのもと)
洞ヶ峠を決め込む
(ほらがとうげをきめこむ)
法螺と喇叭は大きく吹け
(ほらとらっぱはおおきくふけ)
蒲柳の質
(ほりゅうのしつ)
惚れた腫れたは当座のうち
(ほれたはれたはとうざのうち)
惚れた病に薬なし
(ほれたやまいにくすりなし)
惚れた欲目
(ほれたよくめ)
惚れて通えば千里も一里
(ほれてかよえばせんりもいちり)
盆と正月が一緒に来たよう
(ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう)
煩悩の犬は追えども去らず
(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)
本末転倒
(ほんまつてんとう)
本来無一物
(ほんらいむいちもつ)
盆を戴きて天を望む
(ぼんをいただきててんをのぞむ)
蒔かぬ種は生えぬ
(まかぬたねははえぬ)
曲がらねば世が渡られぬ
(まがらねばよがわたられぬ)
枕を高くして寝る
(まくらをたかくしてねる)
負けるが勝ち
(まけるがかち)
孫飼わんより犬の子飼え
(まごかわんよりいぬのこかえ)
馬子にも衣装
(まごにもいしょう)
交わり絶ゆとも悪声を出さず
(まじわりたゆともあくせいをいださず)
升で量って箕でこぼす
(ますではかってみでこぼす)
待たぬ月日は経ち易い
(またぬつきひはたちやすい)
待たるるとも待つ身になるな
(またるるともまつみになるな)
松かさより年かさ
(まつかさよりとしかさ)
待つ間が花
(まつまがはな)
待つ身より待たるる身
(まつみよりまたるるみ)
待てば海路の日和あり
(まてばかいろのひよりあり)
待てば甘露の日和あり
(まてばかんろのひよりあり)
俎板の鯉
(まないたのこい)
学びて思わざれば則ち罔し
(まなびておもわざればすなわちくらし)
学びて時にこれを習う亦説ばしからずや
(まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや)
学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず
(まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず)
学ぶ者は牛毛の如く成る者は麟角の如し
(まなぶものはぎゅうもうのごとくなるものはりんかくのごとし)
磨斧作針
(まふさくしん)
真帆片帆
(まほかたほ)
豆を煮るにその豆殻を焚く
(まめををにるにそのまめがらをたく)
眉に唾をつける
(まゆにつばをつける)
眉を伸ぶ
(まゆをのぶ)
丸い卵も切りよで四角
(まるいたまごもきりよでしかく)
真綿で首を絞めるよう
(まわたでくびをしめるよう)
真綿に針を包む
(まわたにはりをつつむ)
漫言放語
(まんげんほうご)
万劫末代
(まんごうまつだい)
満城風雨
(まんじょうふうう)
満身創痍
(まんしんそうい)
満目蕭条
(まんもくしょうじょう)
ミイラ取りがミイラになる
(みいらとりがみいらになる)
見栄張るより頬張れ
(みえばるよりほおばれ)
身から出た錆
(みからでたさび)
右と言えば左
(みぎといえばひだり)
右の耳から左の耳
(みぎのみみからひだりのみみ)
見ざる聞かざる言わざる
(みざるきかざるいわざる)
水到りて渠なる
(みずいたりてきょなる)
水清ければ魚棲まず
(みずきよければうおすまず)
水清ければ月宿る
(みずきよければつきやどる)
水心あれば魚心
(みずごころあればうおごころ)
水に絵を描く
(みずにえをかく)
水の低きに就く如し
(みずのひくきにつくごとし)
水は方円の器に従う
(みずはほうえんのうつわにしたがう)
水を得た魚のよう
(みずをえたうおのよう)
味噌も糞も一緒
(みそもくそもいっしょ)
道に遺ちたるを拾わず
(みちにおちたるをひろわず)
三日天下
(みっかてんか)
三日坊主
(みっかぼうず)
三日見ぬ間の桜かな
(みっかみぬまのさくらかな)
三つ子の魂百まで
(みつごのたましいひゃくまで)
満つれば虧く
(みつればかく)
見ての極楽住んでの地獄
(みてのごくらくすんでのじごく)
源清ければ流れ清し
(みなもときよければながれきよし)
身に過ぎた果報は禍の元
(みにすぎたかほうはわざわいのもと)
見ぬ物清し
(みぬものきよし)
実の生る木は花から知れる
(みのなるきははなからしれる)
実るほど頭の下がる稲穂かな
(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
身は一代名は末代
(みはいちだいなはまつだい)
身二つになる
(みふたつになる)
耳が遠い
(みみがとおい)
耳が早い
(みみがはやい)
耳に胼胝が出来る
(みみにたこができる)
耳に挟む
(みみにはさむ)
耳を疑う
(みみをうたがう)
耳を掩うて鐘を盗む
(みみをおおうてかねをぬすむ)
耳を傾ける
(みみをかたむける)
耳を信じて目を疑う
(みみをしんじてめをうたがう)
耳を欹てる
(みみをそばだてる)
耳を揃える
(みみをそろえる)
見目は果報の基
(みめはかほうのもと)
見目より心
(みめよりこころ)
身も蓋も無い
(みもふたもない)
名詮自性
(みゅうせんじしょう)
苗字帯刀
(みょうじたいとう)
妙手回春
(みょうしゅかいしゅん)
名聞利養
(みょうもんりよう)
未来永劫
(みらいえいごう)
見ると聞くとは大違い
(みるときくとはおおちがい)
見るは法楽
(みるはほうらく)
未練未酌
(みれんみしゃく)
身を固める
(みをかためる)
身を削る
(みをけずる)
身を焦がす
(みをこがす)
身を粉にする
(みをこにする)
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
(みをすててこそうかぶせもあれ)
身を立てる
(みをたてる)
身を持ち崩す
(みをもちくずす)
六日の菖蒲十日の菊
(むいかのあやめとおかのきく)
無為徒食
(むいとしょく)
無為無策
(むいむさく)
昔千里も今一里
(むかしせんりもいまいちり)
昔とった杵柄
(むかしとったきねづか)
昔の剣今は菜刀
(むかしのつるぎいまはながたな)
無我夢中
(むがむちゅう)
無芸大食
(むげいたいしょく)
夢幻泡影
(むげんほうよう)
婿取り天上なし
(むことりてんじょうなし)
虫がいい
(むしがいい)
虫が知らせる
(むしがしらせる)
虫が好かない
(むしがすかない)
虫が付く
(むしがつく)
矛盾
(むじゅん)
矛盾撞着
(むじゅんどうちゃく)
無常迅速
(むじょうじんそく)
無常の風は時を選ばず
(むじょうのかぜはときをえらばず)
虫を殺す
(むしをころす)
娘三人あれば身代が潰れる
(むすめさんにんあればしんだいがつぶれる)
娘に甘いは親父の習い
(むすめにあまいはおやじのならい)
無知蒙昧
(むちもうまい)
棟折れて垂木崩る
(むねおれてたるきくずる)
胸が裂ける
(むねがさける)
胸がすく
(むねがすく)
胸が潰れる
(むねがつぶれる)
胸が塞がる
(むねがふさがる)
胸に一物
(むねにいちもつ)
胸に迫る
(むねにせまる)
胸に畳む
(むねにたたむ)
胸を躍らせる
(むねをおどらせる)
胸を撫で下ろす
(むねをなでおろす)
無念無想
(むねんむそう)
無病息災
(むびょうそくさい)
無味乾燥
(むみかんそう)
無明長夜
(むみょうちょうや)
無用の長物
(むようのちょうぶつ)
無用の用
(むようのよう)
無欲恬淡
(むよくてんたん)
無理往生
(むりおうじょう)
無理が通れば道理が引っ込む
(むりがとおればどうりがひっこむ)
無理難題
(むりなんだい)
無理無体
(むりむたい)
明鏡止水
(めいきょうしすい)
名所に見所なし
(めいしょにみどころなし)
名人は人を謗らず
(めいじんはひとをそしらず)
明窓浄几
(めいそうじょうき)
明哲保身
(めいてつほしん)
冥土の道に王はなし
(めいどのみちに王はなし)
命は天に在り
(めいはてんにあり)
名物に旨い物なし
(めいぶつにうまいものなし)
明眸皓歯
(めいぼうこうし)
明明白白
(めいめいはくはく)
目が飛び出る
(めがとびでる)
目が回る
(めがまわる)
目から鱗が落ちる
(めからうろこがおちる)
目から鼻に抜ける
(めからはなにぬける)
目糞鼻糞を笑う
(めくそはなくそをわらう)
目高も魚のうち
(めだかもととのうち)
滅私奉公
(めっしほうこう)
目に余る
(めにあまる)
目に目を歯には歯を
(めにはめをはにははを)
目に物見せる
(めにものみせる)
目の色を変える
(めのいろをかえる)
目の上の瘤
(めのうえのこぶ)
目の寄る所へは玉も寄る
(めのよるところへはたまもよる)
目は口ほどに物を言う
(めはくちほどにものをいう)
目は心の鏡
(めはこころのかがみ)
目病み女に風邪引き男
(めやみおんなにかぜひきおとこ)
目を掩うて雀を捕らう
(めをおおうてすずめをとらう)
目を掛ける
(めをかける)
目を剥く
(めをむく)
免許皆伝
(めんきょかいでん)
面従腹背
(めんじゅうふくはい)
雌鳥歌えば家滅ぶ
(めんどりうたえばいえほろぶ)
雌鳥勧めて雄鶏時を作る
(めんどりすすめておんどりときをつくる)
面壁九年
(めんぺきくねん)
面々の楊貴妃
(めんめんのようきひ)
面目一新
(めんもくいっしん)
面目躍如
(めんもくやくじょ)
盲亀の浮木
(もうきのふぼく)
盲亀浮木
(もうきふぼく)
妄言多謝
(もうげんたしゃ)
猛虎伏草
(もうこふくそう)
孟母三遷
(もうぼさんせん)
孟母三遷の教え
(もうぼさんせんのおしえ)
孟母断機
(もうぼだんき)
餅は乞食に焼かせよ魚は殿様に焼かせよ
(もちはこじきにやかせよさかなはとのさまにやかせよ)
餅は餅屋
(もちはもちや)
沐猴にして冠す
(もっこうにしてかんす)
持ったが病
(もったがやまい)
本木に勝る末木なし
(もときにまさるうらきなし)
元の木阿弥
(もとのもくあみ)
求めよさらば与えられん
(もとめよさればあたえられん)
物言う花
(ものいうはな)
物言えば唇寒し秋の風
(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)
物がなければ影ささず
(ものがなければかげささず)
物盛んなれば則ち衰う
(ものさかんなればすなわちおとろう)
物は言いよう
(ものはいいよう)
物は考えよう
(ものはかんがえよう)
物は相談
(ものはそうだん)
物は試し
(ものはためし)
物見遊山
(ものみゆさん)
物も言いようで角が立つ
(ものもいいようでかどがたつ)
桃栗三年柿八年
(ももくりさんねんかきはちねん)
股を刺して書を読む
(ももをさしてしょをよむ)
貰う物は夏も小袖
(もらうものはなつもこそで)
両刃の剣
(もろはのつるぎ)
門外不出
(もんがいふしゅつ)
門前市を成す
(もんぜんいちをなす)
門前雀羅
(もんぜんじゃくら)
門前雀羅を張る
(もんぜんじゃくらをはる)
門前の小僧習わぬ経を読む
(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)
門に倚りて望む
(もんによりてのぞむ)
夜雨対床
(やうたいしょう)
焼き餅焼くとも手を焼くな
(やきもちやくともてをやくな)
役者に年なし
(やくしゃにとしなし)
薬石効なし
(やくせきこうなし)
薬石の言
(やくせきのげん)
薬石無効
(やくせきむこう)
約法三章
(やくほうさんしょう)
薬籠中の物
(やくろうちゅうのもの)
焼け跡の釘拾い
(やけあとのくぎひろい)
焼け石に水
(やけいしにみず)
焼野の雉子夜の鶴
(やけのきぎすよるのつる)
焼け木杙に火がつく
(やけぼっくいにひがつく)
夜食過ぎての牡丹餅
(やしょくすぎてのぼたもち)
夜深人静
(やしんじんせい)
安物買いの銭失い
(やすものかいのぜにうしない)
痩せの大食い
(やせのおおぐい)
柳に風
(やなぎにかぜ)
柳に雪折れなし
(やなぎにゆきおれなし)
柳の下にいつも泥鰌はいない
(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)
やはり野に置け蓮華草
(やはりのにおけれんげそう)
藪医者の手柄話
(やぶいしゃのてがらばなし)
藪医者の病人選び
(やぶいしゃのびょうにんえらび)
藪から棒
(やぶからぼう)
藪をつついて蛇を出す
(やぶをつついてへびをだす)
病膏肓に入る
(やまいこうこうにいる)
病治りて医者忘る
(やまいなおりていしゃわする)
病は口より入り禍は口より出づ
(やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいづ)
山高きが故に貴からず
(やまたかきがゆえにたっとからず)
山立ちは山で果てる
(やまだちはやまではてる)
山に躓かずして垤に躓く
(やまにつまずかずしててつにつまずく)
山の芋鰻になる
(やまのいもうなぎになる)
闇から牛を引き出す
(やみからうしをひきだす)
闇夜に烏雪に鷺
(やみよにからすゆきにさぎ)
闇夜に提灯
(やみよにちょうちん)
闇夜に鉄砲
(やみよにてっぽう)
闇夜の礫
(やみよのつぶて)
闇夜の錦
(やみよのにしき)
野無遺賢
(やむいけん)
病む身より見る目
(やむみよりみるめ)
夜郎自大
(やろうじだい)
唯我独尊
(ゆいがどくそん)
唯一無二
(ゆいつむに)
勇往邁進
(ゆうおうまいしん)
憂患に生き安楽に死す
(ゆうかんにいきあんらくにしす)
有脚書厨
(ゆうきゃくしょちゅう)
雄材大略
(ゆうさいたいりゃく)
勇者は懼れず
(ゆうしゃはおそれず)
有終の美を飾る
(ゆうしゅうのびをかざる)
優柔不断
(ゆうじゅうふだん)
勇将の下に弱卒無し
(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし)
優勝劣敗
(ゆうしょうれっぱい)
融通無碍
(ゆうずうむげ)
夕立は馬の背を分ける
(ゆうだちはうまのせをわける)
雄弁は銀沈黙は金
(ゆうべんはぎんちんもくはきん)
幽明境を異にする
(ゆうめいさかいをことにする)
夕焼けに鎌を研げ
(ゆうやけにかまをとげ)
悠悠緩緩
(ゆうゆうかんかん)
悠悠自適
(ゆうゆうじてき)
幽霊の正体見たり枯れ尾花
(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)
幽霊の浜風
(ゆうれいのはまかぜ)
往き大名の帰り乞食
(ゆきだいみょうのかえりこじき)
雪に白鷺
(ゆきにしらざき)
雪は豊年の瑞
(ゆきはほうねんのしるし)
雪仏の水遊び
(ゆきぼとけのみずあそび)
行くに径に由らず
(ゆくにこみちによらず)
油断大敵
(ゆだんたいてき)
湯の辞儀は水になる
(ゆのじぎはみずになる)
夢は逆夢
(ゆめはさかゆめ)
湯を沸かして水にする
(ゆをわかしてみずにする)
良いうちから養生
(よいうちからようじょう)
酔い醒めの水下戸知らず
(よいざめのみずげこしらず)
酔いどれ怪我をせず
(よいどれけがをせず)
余韻嫋嫋
(よいんじょうじょう)
用ある時の地蔵顔用なき時の閻魔顔
(ようあるときのじぞうがおようなきときのえんまがお)
用意周到
(よういしゅうとう)
要害堅固
(ようがいけんご)
用行捨蔵
(ようこうしゃぞう)
羊質虎皮
(ようしつこひ)
用心は深くして川は浅く渡れ
(ようじんはふかくしてかわはあさくわたれ)
羊頭狗肉
(ようとうくにく)
羊頭を掲げて狗肉を売る
(ようとうをかかげてくにくをうる)
様に依りて葫蘆を画く
(ようによりてにろをえがく)
用の無い星は宵からござる
(ようのないほしはよいからござる)
容貌魁偉
(ようぼうかいい)
善く泳ぐ者は溺る
(よくおよぐものはおぼる)
欲の熊鷹股裂くる
(よくのくまたかまたさくる)
抑揚頓挫
(よくようとんざ)
預言者郷里に容れられず
(よげんしゃきょうりにいれられず)
横紙を破る
(よこがみをやぶる)
横車を押す
(よこぐるまをおす)
葦の髄から天上を覗く
(よしのずいからてんじょうをのぞく)
世に逢う
(よにあう)
世に入れられる
(よにいれられる)
世に聞こえる
(よにきこえる)
世に知られる
(よにしられる)
世に出る
(よにでる)
世の中は九分が十分
(よのなかはくぶがじゅうぶ)
世の中は三日見ぬ間の桜かな
(よのなかはみっかみぬまのさくらかな)
予防は治療に勝る
(よぼうはちりょうにまさる)
夜道に日は暮れぬ
(よみちにひはくれぬ)
夜目遠目笠の内
(よめとおめかさのうち)
嫁と姑、犬と猿
(よめとしゅうとめ、いぬとさる)
嫁の三日誉め
(よめのみっかぼめ)
嫁は下から婿は上から
(よめはしたからむこはうえから)
蓬に交じる麻
(よもぎにまじるあさ)
余裕綽々
(よゆうしゃくしゃく)
由らしむ可し之を知らしむ可からず
(よらしむべししらしむべからず)
寄らば大樹の陰
(よらばたいじゅのかげ)
弱き者、汝の名は女なり
(よわきもの、なんじのなはおんななり)
弱きを助け強きを挫く
(よわきをたすけつよきをくじく)
弱り目に祟り目
(よわりめにたたりめ)
世を去る
(よをさる)
世を忍ぶ
(よをしのぶ)
世を捨てる
(よをすてる)
世を渡る
(よをわたる)
頼芸求食
(らいげいきゅうしょく)
来年のことを言えば鬼が笑う
(らいねんのことをいえばおにがわらう)
楽あれば苦あり
(らくあればくあり)
楽髪苦爪
(らくがみくづめ)
落地成根
(らくちせいこん)
楽は苦の種苦は楽の種
(らくはくのたねくはらくのたね)
洛陽紙価
(らくようのしか)
洛陽の紙価を高める
(らくようのしかをたかめる)
落花枝に上り難し破鏡再び照らさず
(らっかえだにのぼりがたしはきょうふたたびてらさず)
落花情あれども流水意なし
(らっかじょうあれどもりゅうすいいなし)
落花流水
(らっかりゅうすい)
落花流水の情
(らっかりゅうすいのじょう)
落花狼藉
(らっかろうぜき)
濫觴
(らんしょう)
乱臣賊子
(らんしんぞくし)
乱世の英雄
(らんせいのえいゆう)
藍田玉を生ず
(らんでんぎょくをしょうず)
乱暴狼藉
(らんぼうろうぜき)
卵翼の恩
(らんよくのおん)
利害得失
(りがいとくしつ)
李下に冠を正さず
(りかにかんむりをたださず)
力戦奮闘
(りきせんふんとう)
理屈と膏薬はどこへでも付く
(りくつとこうやくはどこへでもつく)
離合集散
(りごうしゅうさん)
律義者の子沢山
(りちぎもののこだくさん)
立身出世
(りっしんしゅっせ)
理詰めより重詰め
(りづめよりじゅうづめ)
理に勝って非に落ちる
(りにかってひにおちる)
理非曲直
(りひきょくちょく)
柳暗花明
(りゅうあんかめい)
流言は知者に止まる
(りゅうげんはちしゃにとどまる)
流言飛語
(りゅうげんひご)
柳巷花街
(りゅうこうかがい)
竜頭蛇尾
(りゅうとうだび)
竜の鬚を撫で虎の尾を踏む
(りゅうのひげをなでとらのおをふむ)
粒粒辛苦
(りゅうりゅうしんく)
流連荒亡
(りゅうれんこうぼう)
凌雲の志
(りょううんのこころざし)
猟禽尽きて走狗煮らる
(りょうきんつきてそうくにらる)
良禽は木を択ぶ
(りょうきんはきをえらぶ)
燎原の火
(りょうげんのひ)
良工は人に示すに朴を以てせず
(りょうこうはひとにしめすにぼくをもってせず)
良賈は深く蔵して虚しきが若し
(りょうこはふかくぞうしてむなしきがごとし)
漁師山を見ず
(りょうしやまをみず)
梁上の君子
(りょうじょうのくんし)
梁塵を動かす
(りょうじんをうごかす)
両端を持す
(りょうたんをじす)
遼東の豕
(りょうとうのいのこ)
両方聞いて下知をなせ
(りょうほうきいてげちをなせ)
良薬口に苦し
(りょうやくくちににがし)
両雄並び立たず
(りょうゆうならびたたず)
綾羅錦繍
(りょうらきんしゅう)
理路整然
(りろせいぜん)
利を見て義を忘れる
(りをみてぎをわすれる)
臨機応変
(りんきおうへん)
悋気嫉妬は女の常
(りんきしっとはおんなのつね)
綸言汗の如し
(りんげんあせのごとし)
類は友を呼ぶ
(るいはともをよぶ)
類比推理
(るいひすいり)
累卵の危うき
(るいらんのあやうき)
累卵の危
(るいらんのき)
塁を摩す
(るいをます)
類を以て集まる
(るいをもってあつまる)
流転輪廻
(るてんりんね)
瑠璃も玻璃も照らせば光る
(るりもはりもてらせばひかる)
縷縷綿綿
(るるめんめん)
例外のない規則はない
(れいがいのないきそくはない)
礼楽刑政
(れいがくけいせい)
礼勝てば即ち離る
(れいかてばすなわちはなる)
冷眼傍観
(れいがんぼうかん)
礼儀は富足に生ず
(れいぎはふそくにしょうず)
冷吟閑酔
(れいぎんかんすい)
霊犀一点通ず
(れいさいいってんつうず)
礼勝則離
(れいしょうそくり)
冷暖自知
(れいだんじち)
礼に始まり乱に終わる
(れいにはじまりらんにおわる)
礼煩則乱
(れいはんそくらん)
令聞令望
(れいぶんれいぼう)
礼も過ぐれば無礼になる
(れいもすぐればぶれいになる)
令狸執鼠
(れいりしつそ)
礼煩わしければ即ち乱る
(れいわずらわしければすなわちみだる)
蠡をもって海を測る
(れいをもってうみをはかる)
連木で腹を切る
(れんぎではらをきる)
連理の枝
(れんりのえだ)
労多くして功少なし
(ろうおおくしてこうすくなし)
老驥櫪に伏すとも志千里に在り
(ろうきれきにふすともこころざしせんりにあり)
老少不定
(ろうしょうふじょう)
老成持重
(ろうせいじちょう)
壟断
(ろうだん)
籠鳥雲を恋う
(ろうちょうくもをこう)
老当益壮
(ろうとうえきそう)
老馬の智
(ろうばのち)
隴を得て蜀を望む
(ろうをえてしょくをのぞむ)
ローマは一日にして成らず
(ろおまはいちにちしてならず)
炉火純青
(ろかじゅんせい)
魯魚の誤り
(ろぎょのあやまり)
鹿死誰手
(ろくしすいしゅ)
六十にして耳従う
(ろくじゅうにしてみみしたがう)
六十の手習い
(ろくじゅうのてならい)
六根清浄
(ろっこんしょうじょう)
論功行賞
(ろんこうこうしょう)
論語読みの論語知らず
(ろんごよみのろんごしらず)
論より証拠
(ろんよりしょうこ)
矮子看戯
(わいしかんぎ)
若い時の苦労は買うてもせよ
(わかいときのくろうはこうてもせよ)
若木に腰掛けな
(わかぎにこしかけな)
我が心は石にあらず転ずべからず
(わがこころはいしにあらずてんずべからず)
我が事と下り坂に走らぬ者なし
(わがこととくだりざかにはしらぬものなし)
我が田に水を引く
(わがたにみずをひく)
我が仏尊し
(わがほとけとうとし)
我が身の臭さ知ることなし
(わがみのくささしることなし)
我が身を抓って人の痛さを知れ
(わがみをつねってひとのいたさをしれ)
我が物と思えば軽し笠の雪
(わがものとおもえばかるしかさのゆき)
和顔愛語
(わがんあいご)
和気藹藹
(わきあいあい)
和光同塵
(わこうどうじん)
和魂漢才
(わこんかんさい)
和魂洋才
(わこんようさい)
禍は口から
(わざわいはくちから)
禍を転じて福と為す
(わざわいをてんじてふくとなす)
和して同ぜず
(わしてどうぜず)
渡りに船
(わたりにふね)
渡る世間に鬼はない
(わたるせけんにおにはない)
和衷共済
(わちゅうきょうさい)
和風細雨
(わふうさいう)
笑う門には福来る
(わらうかどにはふくきたる)
笑って暮らすも一生泣いて暮らすも一生
(わらってくらすもいっしょうないてくらすもいっしょう)
我思う故に我在り
(われおもうゆえにわれあり)
破れ鍋に綴じ蓋
(われなべにとじぶた)
和をもって貴しと為す
(わをもってたっとしとなす)