自炊地獄

 毎日自炊するのが大変で主婦の苦労が少しはわかった……という話ではなく、本の自炊の話。
 何ヶ月か前から本の自炊をしてました。本の自炊ってのは書籍をPC等に画像データとして取り込んで、PC等で読める(見れる)ようにすること、らしいです。漫画本が1000冊以上あってあまりに部屋が狭くなってしまっていたので、ここはいっちょ流行りの自炊ってやつでもしてみるべえかと、裁断機とドキュメントスキャナを購入しまして、えんやこらと取り込んでみたんですが、いやあ、やはりフラッドベッドスキャナとは違って楽でいいですね。フラッドベッドってのは、よくあるタイプの平らなスキャナで、画質を(もしくは値段を)気にするならいいんでしょうが、一枚一枚手でセットして取り込むことになるので手間がかかります。ドキュメントスキャナはインクジェットプリンタのような形をしていて、プリンタが多量にセットされた白紙の用紙を飲み込んで印刷していくように、まとめてセットした印刷物を一枚づつ、しかも両面同時にスキャンしていってくれるという自炊時には必携のナイスなますぃーんです。高価なフラッドベッドスキャナに比べると画質はよろしくないとか聞いた気もしますが、漫画本を取り込む程度ならまったく気にならないですね。写真集とかは……どうなんだろう。試しに画集を取り込んでみましたが、色合いがちょっと違うかなという気はしましたが(調整がうまく出来なかった)、特にこだわりのない私からすればまったく問題ない感じでした。
 小説も取り込むとなると大変なので漫画本だけを取り込むつもりで始めたんですが、一冊一冊は5分~10分もあれば裁断から取り込みまで終了するものの、量が多くて心が折れそうになったので、お気に入りの漫画200~300冊ほどを取り込むことにして、残りの800冊ほどは古本屋に売っぱらいました。1万8千円くらいで売れて、今までで一番高く売れたんじゃないだろうかと思ったりもしましたが、単純に今までで一番冊数が多かっただけですね。で、取り込み用に残した200~300冊ほどの漫画を、来る日も来る日もえっちらおっちらと取り込み続け、つい先日、ようやく終了致しました。もっと早く、一、二週間もあれば終るかと思って始めたんですが、えーと、始めたのがいつだったかよく覚えていないんですが、多分二ヶ月くらいかかってます。休みの日はほとんど自炊に費やしたつもりではいるんですが、単純作業だけにやっていると気が狂いそうになって、休憩を挟みながらの作業のために作業速度が大分落ちてしまっていたんでしょう。とりあえず、一仕事終えた心持ちです。
 せっかく漫画本を自炊して部屋も広くなったので、今後、漫画の購入は電子書籍でいいかなーと思ったりしてます。紙の本の方が断然読みやすいですが、PC等で電子書籍を読むのもさほど苦になるわけではないですし、よほど気に入って是非とも手元に残しておきたい、という本でない限りは、(特に漫画本は)電子書籍でも問題ないような気がします。ただ、いくつか気になる点があありまして、電子書籍版って、紙の本より販売が遅いんですよね。一週間後とか、せめて一ヶ月遅れぐらいならばまだいいんですが、ものによっては一年ぐらい経ってようやくとかあるみたいで、どうにも安定しない感じです。そもそも電子書籍版がない場合もあるでしょうし。あまりに出ない場合は紙で買って自炊、かなあ。あと、値段も特に安くはないんですよね。紙代がかからない分、なんぼか安くなってもよさそうなもんなんですが……。電子書籍は日本ではいまいち広まっておらず、ヘタするとサービスがなくなってしまいかねないとかいう話もあるようですが、なんとか頑張って欲しいものです。
 ちなみに、PCで自炊した漫画を読む際には、Leeyesというフリーソフトが便利です。類似のソフトは多々あるようですが、このソフトは自動で見開き判定をしてくれるのがグッドです。

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