例外のない規則はない
(れいがいのないきそくはない)

 どんな規則でもそれだけでは対応しきれない例外が生ずるということ。英語の金言“There is no general rule without exception.”の訳語。

礼楽刑政
(れいがくけいせい)

 礼儀、音楽、刑罰、政令。いずれも国の秩序を維持する基本となるもの。

礼勝てば即ち離る
(れいかてばすなわちはなる)

 礼儀にこだわり過ぎると、人と人の関係が堅苦しくなり、心が離れていってしまうということ。

冷眼傍観
(れいがんぼうかん)

 冷静な態度で推移を見守ること。冷ややかな眼付きで傍観すること。

礼儀は富足に生ず
(れいぎはふそくにしょうず)

 裕福であれば人は自ら礼儀を重んじるようになるということ。『潜夫論』に「礼儀は富足ふそくに生じ、盗賊は飢寒に起こる」とあるのに基づく。

類語: 「衣食足りて礼節を知る

冷吟閑酔
(れいぎんかんすい)

 さりげなく詩を口ずさみ、のんびりと酔う、という自由で気楽な暮らし。

霊犀一点通ず
(れいさいいってんつうず)

 人の心が通じ合うたとえ。霊力のある犀は角に筋が一本通っていて、その根元と先端が通じ合っていると考えられていたことから。

礼勝則離
(れいしょうそくり)

 礼儀も度をこえて強制すると、束縛として感じられ人心が離れてしまう。

冷暖自知
(れいだんじち)

 水の冷たいか、暖かいかはそれを飲む人が知る。自分のことは他人にとやかくいわれなくても自分で判断することをいう。

礼に始まり乱に終わる
(れいにはじまりらんにおわる)

 宴会の席では、始めこそ礼儀正しく振る舞われるが、終わりの頃になると礼儀作法を忘れてしまうほどに乱れてしまう、ということ。

礼煩則乱
(れいはんそくらん)

 礼儀も度を越えて強制すると束縛と受けとられて、人心が離れてしまう。

令聞令望
(れいぶんれいぼう)

 すぐれた令名と、立派な声望。令はすぐれて、立派、よい、という意。

礼も過ぐれば無礼になる
(れいもすぐればぶれいになる)

 礼儀も丁寧が過ぎると、かえって相手をばかにしているように思われるということ。表面ではわざとへりくだった態度をとりながら、内心では相手を見下すことが、「慇懃無礼」。他意はなくても、あまりにも礼儀正しい態度は慇懃無礼と映りかねない。

令狸執鼠
(れいりしつそ)

 その人の長所・特技を生かして使うたとえ。「狸(野猫)に令して鼠を執らしむ」

礼煩わしければ即ち乱る
(れいわずらわしければすなわちみだる)

 儀礼の数が多く、こみ入ってくると、かえって混乱して守られなくなるものである。礼は出来るだけ簡素な方が良いということ。

蠡をもって海を測る
(れいをもってうみをはかる)

 狭い見識で遠大な問題を推測すること。『漢書・東方朔伝』に「管をもって天をうかがい、れいをもって海を測り、ていを以て鐘をく」とあるのに基づく。「蠡」は、ひさご(瓢箪ひょうたんで作った器)。

同意語: 「貝殻で海を測る」、「蠡測れいそく
類語: 「管を以って天をうかが

連木で腹を切る
(れんぎではらをきる)

 できるはずもないこと。京都系いろはがるたの一つ。「連木れんぎ」は西日本の方言で、すりこぎ。すりこぎで切腹することができないことから言う。

同意語: 「杓子しゃくしで腹を切る」、「連木で腹切る」、「粉木こぎで腹を切る」

連理の枝
(れんりのえだ)

 ⇒「天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝