采配のゆくえ

 いやあ、これは良い逆転裁判ですね。逆転裁判のシステムを真似て合戦物を作ってみましたってな感じのAVGなんですけども、形だけパクったクソったれなゲームとは違ってなかなか面白かったですわ。関ヶ原の戦いが舞台で、主人公は石田三成。大将として合戦の采配を振るうわけですが、各部隊から報告を受けて状況を判断し、作戦を指示していく部分が、まあ逆転裁判で言うなら法廷シーンに当たります。逆転裁判での、小さい矛盾を解いていく(推理クイズを解いていく)ことで進めていくという点が、推理ゲームとしては過去に見られなかった点だよなあと思っているんですが、このゲームでも同様の手法が取られていて、非常に簡略化された戦略SLGの一場面を切り取り、それを一つ一つ解いていくような感じになってます。あまりに簡略化されすぎているし、そもそも簡単過ぎやしないか、という気がしないでもないんですが、あまり複雑になると万人受けしなくなりますし、まあこれはこれでいいんでしょう。推理物ではなく合戦物ですし、独自色が出ていないこともないので単純なパクリではないものの、画面の作りや演出面、キャラの立て方などは明らかに逆転裁判の影響を受けているので、逆転裁判好きな人はまず間違いなく気に入るんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。戦略SLGとかそういう面白さを期待すると間違いなくガックリきますので、合戦物と言ってもあくまでもAVGなんだと思っておいた方がいいです。うん、それはさすがにわかってるか。まあいいや。

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