Javardryの実行

インストール

 Javardryはレジストリ等をいじくったりはしませんので、適当なディレクトリにぶち込んで実行し、不要になれば削除するだけです。
 なお、Javardry本体のみでは遊べませんので、プレイしたいシナリオデータ(gameData.dat)を導入してから実行して下さい。

起動

 プログラム本体(classファイル)はJavadry.jarです。以下のいずれかの方法で起動して下さい。なお、jarのファイル名は変更しても構いません(拡張子は変更しないで下さい)。
 起動直後のタイトル画面では、オートマップ表示のon/off(マップ表示/数値表示)を切り替えられます。デフォルトはonです。

 以下のような問題が発生する場合があるようです。

引数

 実行時の引数により、起動時のウィンドウサイズ等を指定することが出来ます。
 引数はJavardry.exeでの起動の場合はJavardry.iniの記述により指定します。その場合は「-jar Javardry.jar -errorText -size 800 -bgm on -se on」などと記述します。

Option

 ゲーム実行中にウィンドウサイズ等を変更することが出来ます。

フォントの変更

 実行環境によって、フォントの違いから表示がズレてしまうことがあります。基本的にWindows環境に合わせてありますので、その他の場合は、dataディレクトリ内にある font.txt でフォントを指定して下さい。起動中には反映されませんので、font.txt を書き換えた場合はJavardryを再起動して下さい。
 フォントは等幅(固定幅)フォントでないと表示が崩れます。論理フォント名(monospaced)か、物理フォント名(MS Gothic, MS Mincho, IPAGothic, IPAMincho, VL Gothic 等)で指定して下さい。Linuxの場合、Java側の設定の問題によりフォントの指定がうまくいかないことがあるようです。一応の対策として、font.txt と同ディレクトリに入れたTrueTypeフォント(拡張子がttfのファイル)を直接指定出来るようにしてあります。その場合には、Font = "ipag.ttf" などと、ファイル名を指定して下さい。
 デフォルトの指定は Font = "monospaced" です。
 font.txt の文字コードは UTF-8 にしておいて下さい。UTF-8以外にしたい場合は起動時の引数で文字コードを指定して下さい。

シナリオデータ

 シナリオは dataディレクトリに入れられた gameData.dat を読み取って実行されます。このデータが古い(起動したJavardry本体に対応したエディタよりも古いバージョンのエディタで作成されたデータの)場合、読み込み時に整合性チェックが行われるため、通常よりも若干(シナリオデータのサイズや環境によってはかなり)読み込み時間が長くなります。古いデータの読み込みに成功した場合には、古いデータは gameData.bak にリネームされ、修正済みのシナリオデータを新しく gameData.dat として書き出します。二回目以降の起動時には整合性チェックがスキップされるため、通常通りの読み込み時間になります。通常からして読み込みが遅いのは仕様です。

表記文字(文章)

 シナリオデータに依存しないほとんどの文字(文章)は、内蔵のデータでは英語(風)の表記になっていますが、dataディレクトリ内に defaultMessage.txt があればそれを読み取り、その内容に応じた表記に変更されます。特にいじっていない状態ならば、最初から日本語の表示がされていると思いますが、それは日本語表記用の defaultMessage.txt が置かれているためです。defaultMessage.txt の変更は起動中には反映されませんので、defaultMessage.txt を書き換えた場合はJavardryを再起動して下さい。なお、defaultMessage_eng.txt は、内蔵の英語(風)表記と同じ内容のデータです。使用する場合は defaultMessage.txt と差し替えて下さい。defaultMessage.txt を削除するだけでも内蔵の英語(風)の表記にはなりますが、あくまでも英語っぽい、英語風の表示というだけなので、ガチで英語版にしたい人は、defaultMessage_eng.txt を自分なりに修正し、defaultMessage.txt と差し替えるのがよいかと思います。
 面倒なので各設定項目の詳しい説明はしませんが、元データを見れば大体わかる……といいですね。defaultMessage.txt を書き換えても、種族名や職業名、アイテム、モンスターの名称などはシナリオデータに依存するので変更されません。ですので、プレイユーザではなく、シナリオデータの作成者が、自身のシナリオに合わせて雰囲気を変えた文章にするなり、全英語表記にするなりといった使い方が良いかと思われます。
 defaultMessage.txt の文字コードは UTF-8 にしておいて下さい。UTF-8以外にしたい場合は起動時の引数で文字コードを指定して下さい。

 いくつか特殊な項目がありますので、以下に説明します。

呪文名の変更

 呪文名はシナリオデータで設定されていますが、dataディレクトリ内にある spell.txt を書き換えることによりプレイユーザが任意の呪文名に変更することが出来ます。起動中には反映されませんので、spell.txt を書き換えた場合はJavardryを再起動して下さい。
 指定方法は、呪文系統を0~3、呪文レベルを0~9、各呪文を0~5の数字で指定し、以下を参考にしてテキトーにやって下さい。呪文名の文字数は半角換算で24文字までです。

SPELL0_0_0 = "呪文名" (一つめの呪文系統の、1レベルの一つめの呪文)
SPELL1_6_3 = "呪文名" (二つめの呪文系統の、7レベルの四つめの呪文)
SPELL3_9_5 = "呪文名" (四つめの呪文系統の、10レベルの六つめの呪文)

 spell.txt の文字コードは UTF-8 にしておいて下さい。UTF-8以外にしたい場合は起動時の引数で文字コードを指定して下さい。

画像・音楽・効果音

プレイデータの保存

 プレイデータは、プレイ中に自動セーブされます。自動セーブのタイミングは以下の通りです。ダンジョン内(キャンプ、階移動、戦闘終了、全滅、冒険の中断時)のセーブに関しては、シナリオの設定によりオフになっている場合があります。

 セーブデータはdataディレクトリ内に save.dat という名前で保存されます。各シナリオデータには、シナリオの識別用文字列を設定するようになっており、セーブデータにも反映されます。そのため、セーブデータは識別用文字列が一致するシナリオ以外では読み込めません。
 なお、セーブデータは10分ごとに save.bak、シナリオの識別用文字列が一致しなかった場合は save0.bak、その他セーブデータの読み込みに失敗した場合は save1.bak というバックアップファイルが作成されますので、必要に応じて save.dat と差し替えて下さい。