レミュオールの錬金術師 | |
[作者] 犬と猫 | [サイズ] 2.97MB |
[DLサイト] 犬と猫 | |
NScripter製のお店経営SLG。「晴れたり曇ったり」という、海洋都市イシュワルドを舞台にしたシリーズ物の第二弾。錬金術師が借金返済のために自宅兼研究室を店舗にし、商品を仕入れたり錬成(何らかの商品を錬金術により加工し、別の商品を生成する)したりして売りまくるゲーム。ゲームの流れとしては、商品を市場や行商人から仕入れたり、冒険者を雇っていくつかの場所を探索させて入手したり、あるいは知人から貰ったりして、それらを商品棚に配置し、あとは客がやってきて買ってくれるのを待つ、というのを一日単位で延々繰り返す。同じ商品をある程度の個数売ると、自動的に仕入れることが出来るようになったり、別の商品を錬成することが出来るようになる。商品棚の数(一度に店頭に並べられる商品の種類の数)や、倉庫に収めておける商品の数には限りがあるが、工事を依頼することによって拡張することができ、また、売上や各種ボーナスポイントによって自己の能力も上がってゆく。能力があがると、より効率良く錬成を行うことが出来るし、客の入りが良くなったりもするので、高価な商品を多く並べ、上流客相手の店にして稼ぎを増やすことも出来る。しかし、商品数の制限や、商品の整理や錬成を行うには時間がかかるといった制限があるので、店の規模が小さいなら小さいなりに、大きいなら大きいなりに苦労させられることになり、その辺りのバランス取りによってなかなか飽きさせないゲームになっているのではないかと思う。 絵は複数の絵師が描いているとのことで、やや違和感を感じなくもないが、さほど気にはならないレベルであると思う。操作面に関しては、NScripterのせいか、それとも私のマシンの性能のせいかはわからないが、ややもたつく感があるし、いま少し簡略化出来そうな面も多々見受けられる。しかし、操作しにくいというわけではなく、わかりやすいインターフェースになっているので、特に不満を感じることはないだろう。 私はこの手のSLGには疎く、また不得手としているのだが、それでも当初の目的である借金返済はわりと簡単に達成することが出来た。借金を完済すると一応エンディングがあり、そしてその後もまだまだ続けることが出来る。恐らく、このゲームの本番はそこから始まるのだ。特に定められた目標はないが、店の規模を拡大したり、自己の能力を高めたり、探索個所を増やしたり、アイテムコンプリートを目指したりと、満足するか飽きるまで、このゲームは延々と続く。ゲームのジャンルが元々そうなのだと言えばそうなのだが、ごく自然にやり込む気にさせてくれる良作、人によっては名作たる作品と言えるのではなかろうか。とにかく全体的に丁寧に、比較的簡潔に遊びやすく作られているので、この手のSLGが嫌いでないのならば、是非一度手をつけてみてもらいたいゲームである。(2004/8) |
リンクバトラー | |
[作者] Pleiades Company | [サイズ] 743KB |
[DLサイト] Pleiades Company | |
HTMLとJavaScriptを利用して作られたロボット育成&対戦SLG。バーコードバトラーにヒントを得て、リンク(URL)を入力することによりロボットの初期値が決定するということらしいが、URL入力は最初にしかないので、バーコードバトラーのような楽しみ方(実はよく知らないが)は出来ないと思われる。初期構想と最終形の相違なのか、タイトルに反して、このゲームの真価はURL入力部分にはなく、育成や対戦部分こそメインなのだ。特にJacaScriptを駆使して作られたシステム部分は素晴らしく、JavaScriptで作られたSTGを見たときも驚いたが、このゲームでまた驚いてしまった。 ロボット育成とはいっても、戦って経験を積み各能力をあげていくというもので、育成物としての面白さはあまり感じられないように思う。特筆すべきは、その対戦部分にある。タクティカルバトルというのか、マス目上の自機を操作し、敵と一体一で戦うのだが、各能力や選択武器により異なってくる行動時間を良く考え、敵の動きを予想し、力押しではなく頭を使って勝つという、当然のようでいながら実際に作るのは難しいシステムを見事に実現していると言えるだろう。もっとうまく説明出来ると良いのだが、SLGの経験が浅いために良い表現が思いつかないので、興味を持った人は実際に触れてみることをお勧めする。 ちなみに、私がSLGの類が得意でないこともあるのだろうが、このゲームはかなり難しい(特に後半の特殊能力を持った敵には骨が折れた)ので、プレイの際にはそれなりの覚悟をした方が良い。(2002/2) |
モンスターコレクション | |
[作者] じろた | [サイズ] 800KB |
[DLサイト] ほろよい広場 | |
非常にシンプルに作られた育成SLG。ウィニングポスト等の競馬SLG(私は未プレイ)の馬を人に置き換えたようなもの、なのだそうだ。 プレイヤーは神となり、セカンドールと呼ばれるキャラクターを育てて、大会に出して戦わせることになる。ドールには人間、エルフ、ヴァンパイア、悪魔、そしてそれぞれのハーフと、色々な種族がおり、格闘、剣術、魔法の能力で戦うようになっている。格闘限定の大会であるとか、無差別(格闘、剣術、魔法)の大会などがあり、ドールの能力に合った大会に出すことも重要だ。ドールの寿命は三年から長くても五年程度で、遺伝を繰り返しつつ一年サイクルで延々と続けることが出来る。最終目的は特に定められておらず、とりあえずは自分のレベル(神としてのレベル)を上げることと、最大の大会『ラグナロク』で優勝することが目標となるだろう。 このゲーム、見た目は非常に地味である。だが、ゲームの本質は派手な見た目などではないということを再認識させてくれるし、なにより、ちょっとした片手間(例えばチャット中)にプレイ出来るというのが素晴らしい。操作が簡潔であることも優れた点だろう。ただ一つ残念なのは、プログラム的にはまだまだ未熟で、データ異常であるとかオーバーフローで止まるということが多いということである。特に長く続けている場合には致命的なものとなるのだが、それはまあフリーソフト(以前はシェアであったようだが、今はフリー)であるということと、データ量の多さとそれに付随する処理の多さを考えれば、許容範囲であると思う。 育成SLGが得意な人にはシンプル過ぎて物足りないかもしれないが、あまり育成SLGをやったことがない人はやってみてはどうだろうか。(2001/12) |