マヨヒガ | |
[作者] 逢海 | [サイズ] 1.2MB |
[DLサイト] 小麦畑 | |
RPGツクール2000製のAVGで、幼い女の子が妖怪屋敷を脱出するゲーム。ほとんどの妖怪には見つかるとすぐさま殺され(食われ)てしまうのだが、それでいて日本の妖怪ならではのとぼけた雰囲気をも感じさせてくれる点はなかなかに良い。各妖怪の性質を利用した謎解きもよく出来ていると言えるだろう。脱出ゲーとしての難易度(つまり、ただ脱出するだけの難易度)は低く、かつ限定的ながらゲーム中でヒントを見ることも出来るのでさほど苦労することはないと思われる。しかしながら、五つあるエンディングをすべて見るのは少々難しいかもしれない。とは言っても、理不尽な難しさというわけではないし、全体的にさほど長いゲームでもないので、気軽に手をつけてみてはどうだろうか。多くの脱出ゲーと同様にかなり追い詰められた状況にありながら、不思議とのんびりとした雰囲気を出すことに成功している点は高く評価したい。(2004/9) |
償いの時計 | |
[作者] 大誤 | [サイズ] 2.9MB |
[DLサイト] 俺の城 | |
RPGツクール2000製のショートAVG。勢い余って意中の女性を殺してしまったストーカー野郎が、時間を巻き戻すことが出来る時計を手に入れて件の状況をやり直すというゲーム。時間の巻き戻し、停止、再生を行うことが出来るが、その時点での自分の行動を自由に操ることは出来ないので、姿の見えない第三者として、椅子などのオブジェクトに手を加えることで状況に変化をもたらすことになる。さほど自由度は高くないが、それでも何通りかのパターンがあり、それぞれやや異なった展開を楽しむことが出来る。結末はかなりあっさりしているので、結末に期待をしてプレイするというよりも、時間を巻き戻して何度も挑戦するという試みに面白さを見出すゲームと言えるだろう。プレイ時間は三十分を超えない程度であるし難易度も高くはないので、変わった趣向のAVGとして、ちょっとしたヒマにプレイしてみる価値のあるゲームだと思う。(2004/9) |
囚人へのぺル・エム・フル | |
[作者] 芹瀬 眞人 | [サイズ] 4.8MB |
[DLサイト] 囚人へのぺル・エム・フル公式サイト コンパク月間受賞作品紹介【1998年8月】 | |
RPGツクールDante98II製の遺跡探索AVG。大ピラミッドの地下に発見された広大な遺跡の探索行に巻き込まれた主人公たちは、迫りくる死の恐怖と戦いながら最深部へと進んでゆく。RPGツクールで作られてはいるが、このゲームはフィールド型の謎解きAVGである。しかし、解く謎は遺跡に秘められた謎ではなく、いかにして同行者たちを死なせずにすむかという点である。特に何も考えずにプレイしても容易にクリア出来るが、その場合、同行者のほとんどは死んでしまうはずだ。同行者たちの生死は主人公の行動により決定されるので、殺したくなければいかに行動すべきかをよく考える必要がある。その謎解き部分が良く出来ており、理にかなった適度な難易度の謎解きを楽しむことが出来るだろう。また、グラフィックや音楽によりエジプトの古代遺跡に相応しい雰囲気作りが充分に出来ていて、引き込まれるようにプレイ出来ると思う。プレイ時間も一時間から二時間程度と短いので、もし失敗してもやり直すのは容易である。 このゲーム、謎解きも面白いが、何といっても同行者たちが死んでゆく様や、その後の盛り上がり方が非常に素晴らしい。逆に、全員を助けようとすると、謎解きの楽しさはあるものの、話の盛り上がりには欠けるのが残念だ。しかしそれは言っても仕方のないことであるし、名作と呼ぶに足る作品であることには間違いないので、興味あらば是非ともプレイしてもらいたいゲームである。なお、このゲームはPC-98用のソフトであるが、D2winというDante98IIのエミュレータソフトを使うことでWindows上でもプレイ出来る。(2003/8) |
勇者御一行様殺人事件 | |
[作者] てつ | [サイズ] 755KB |
[DLサイト] カタテマ | |
RPGツクール製のパズルAVGで、一族を殺されたスライムが、とある屋敷内で勇者一行に復讐をするという内容。いくつかの利用法がある各種アイテムを駆使して進めていく謎解きゲームに近いものになっており、かなり頭を悩ませて適切にアイテムを使用しなければ、真のエンドに辿り着くことは出来ない。謎解きとは名ばかりのコマンド総当りゲームに嫌気がさしている人には、是非ともプレイしてもらいたいゲームだ。(2003/5) |
刑事神南さつき〜MAN IN BLACK | |
[作者] danna | [サイズ] 896KB |
[DLサイト] でじたり庵 | |
推理物AVG。事件自体はさほど凝ったものではなく、プレイ時間も一時間から二時間程度とかなり小規模な作品であるが、読み物を読むように楽しむ類の作品とは多いに異なり、独特なシステムを採用して、推理する楽しさを提供してくれるゲームになっている。 独特なシステムというのは、KIM「Keep In Mind(念頭に置く)」と名付けられたシステムで、コマンド総当りの受動的なAVGではなく、能動的にプレイしてもらおうというものである。これは、入手した情報やアイテムについてKIMをし、その上で調査を行うと新たなことが判明するというものである。これでは良くわからないだろうが、例えば、あなたは今までにAVGをプレイしていて、ある特定のことについて質問をしたり調査をしたりしたいのに、それを行うコマンドが出てこない、あるいはどのコマンドがそれに対応しているのかさっぱりわからないという不満を感じたことはないだろうか? そういった場合にこのゲームでは、例えば、生前眼鏡をかけていたはずの被害者の眼鏡が見当たらずにそれを探すという場合、調査員等に普通に話しかけても日常会話しか行われないが、『眼鏡をかけていた』という情報をKIMし、その上で話かけると「被害者の眼鏡を見なかったか?」と質問を出来たり、あるいはKIMした状態でそこらを調べると、眼鏡を探すことになるという按配である。ケムコのAVG三部作のどれかをプレイしたことがある人ならイメージを掴みやすいかもしれない。あれのアイテムを様々な場所に使うことによって進めるというシステムを、情報にまで拡張したものだと思えばよかろう。このKIMにより、事件自体の規模や話としての面白さに関係なく、本格派推理ゲームとなっているのではないかと思う。 ただし、このKIMというシステムは面白い試みではあるものの、個人製作の限界か、自由度を高めるというよりもコマンド入力型AVGを彷彿とさせるような「当たり」のコマンドを探すゲームになってしまっている嫌いがある。これはコンピュータゲームである以上は避けられないことなのかもしれないが、行動範囲が狭過ぎて窮屈であることなども理由に挙げられると思われるので、改善の余地があるのではないだろうか。まあ逆に行動範囲が広く、自由度が高すぎるというのも問題になる場合も多いので、この辺りは好みによるというところか。 昔ながらのAVGが好みであるという人や、自分で考えながら進めるという本当の意味での推理ゲームをプレイしたいという人は、是非ともプレイしてみてはどうだろうか。(2002/3) |
とんぼのむれ | |
[作者] サダ | [サイズ] 446KB |
[DLサイト] Vector | |
作者によればゲームではなく環境ソフトなのだそうだが、正直私もどう分類して良いのかわからない作品ではある。プロローグにてブチ切れて母親を刺殺した主人公が、自宅を中心にそこらをほっつき歩き、アイテムを収集したり、通行人を刺殺してこれまたコレクションしたりするというなんとも言い難い内容になっている。複数のエンディングが一応存在するようだが、それらを埋める気になるかどうかは非常に怪しく、十分もプレイしていると飽きてしまうであろうことは間違いない。 このソフトは、ゲームとしての面白味はほとんどないし、環境ソフトとして意味があるのかどうかも非常に怪しい。だが、その衝撃度はかなり高いものである。ただ単にお電波な作品なら他にいくらでもあるであろうし、いわゆるグロい作品とて他にもっと凄いものがいくらでもあるだろう。だが、その独特の内容から受ける強烈な印象はこの作品の方がはるかに上ではなかろうか。面白いとは言い難いし、オススメであるとは到底言えないが、ある種の衝撃を受ける作品ではあるので、興味を持った方はプレイしてみてはどうだろうか。(2002/3) |
時の館 | |
[作者] Pleiades Company | [サイズ] 625KB |
[DLサイト] Pleiades Company | |
HTMLとJavaScriptを利用して作られたトラップ・ミステリーAVG。HTMLゲームにありがちなちゃちさがやや感じられるものの、状況に応じた画像が表示され、MIDPLUGがあれば音楽も鳴る等、一般的なAVGの持つ要素はおおよそ満たしているために、プレイ意欲が減退するほどではない。セーブがパスワード方式であるのは若干面倒に感じられるが、コピー&ペーストをすればよいので、さほど問題にはならないと思われる。 内容としては、怪しげな館を探索し、物語の真相に迫ってゆくというもので、ミステリーハウス&伝奇物というところだろうか。館探索には古いAVGの臭いがするので、古いAVGが好きであった人には面白く感じられることだろう。ただ、これは個人的な好みの問題なのだろうが、マルチエンド方式なのは勘弁して欲しかった。ゲームオーバーの類ならばもちろん構わないのだが、進め方により数種類のエンド(ハッピーエンド、グッドエンド、バッドエンド等)に分かれるというのは、異なるエンドを見るために同じことを何度も繰り返す労力に見合った内容がなければ(少なくとも私にとっては)批判の対象になるものであり、残念ながらこのゲームのマルチエンドは満足のいくものではなかった。例えば『かまいたちの夜』のように、選んだ道筋によってはまったく違う話になるような場合ならいざ知らず、そうでなければ、一つのトゥルーエンドと、あとはせいぜいバッドエンド、他には無数のゲームオーバー、この程度が丁度良いのではなかろうか。とはいえ、それはあくまでも私の好みの問題であって、マルチエンド好きな人にとってはかなり楽しめるであろうし、そうでなくても館探索自体はなかなか楽しめるのではないかと思う。プレイ時間はさほど長くはない(初クリアまで三十分から一時間くらいか?)ので、興味を持ったら気軽にやってみると良い。(2002/2) |
Second Anopheles | |
[作者] 御茶ノ水電子製作所 | [サイズ] 3MB + 4.4MB + 5.2MB |
[DLサイト] 御茶ノ水電子製作所 | |
最強のオンラインAVG。都市伝説である「アノフェレス伝説」の謎に迫るというハードボイルド探偵物であり、一歩一歩謎に迫っていくという探偵物の王道とも言えるストーリー展開はなかなかに興奮させられるものがある。フリーであること、オンラインゲームであることを考えれば傑作と言っても過言ではないかもしれない。三部構成になっているので、第一部だけでも試してみて欲しい。それだけで、このゲームの素晴らしさがわかると思う。 オンラインゲームということで、ブラウザ上で動くわけだが、決してちゃちな作りにはなっていない。これは章が進むごとに進化していくので、第三部になるとかなり洗練された作りになっている。IE5以上限定で、さらにDHML、ShockwaveFlash、Javascript、Cookie等も使用しているので、切っている場合は設定を標準に戻しておくと良いだろう。IEなど起動したくもないというネスケ信奉者の方も、このゲームのためだけで良いので起動してみて欲しい。(2000/??) DL版が出来たようなので、オンラインってのはちょっとねえと思う人でも大丈夫。また、システム部分も第三部と同仕様に修正(フルFlash化)されている。さあ落とせ。(2000/??追記) |
天国へ!! | |
[作者] 浜崎洋人 | [サイズ] 620KB |
[DLサイト] hhamaのホームページ | |
大作お馬鹿AVG。彼女いない歴20年の大学生である主人公は、奇跡とも言うべき初デートのまさにその当日、天空より飛来したチューリップの鉢植えによってその短い生涯を終えた。そして魂となった彼は再び人間として生まれ変わるため(というか、モテモテ人生を歩むため)に戦うのだだだっ! このゲーム、味のある絵ではあるが、ヘタな部類である。絵がヘタなだけで面白くないと決め付けてしまう人は速攻でプレイするのをやめてしまうかもしれない。だがしかし、ゲームの面白さというのは絵の良し悪しでは決まらないのだ。そんな基本的なことを我々に教えてくれ、さらにはモテない男の悲しさ、そして愛の偉大さをも教えてくれる素晴らしいゲームである。(……あの絵だからこそ面白いとも言える。どんな絵かは実際にやってみればすぐにわかる)(1999/??) |
紫藤峠の殺人 Master's Edition | |
[作者] Fine Section | [サイズ] 19MB |
[DLサイト] Fine Section | |
『紫藤峠の殺人』のリメイク版で、シェアウェア(1000円)である。安所MEと同様に、今作もまったくの別物と言ってよいほどになっている。今作の特徴は、主人公に代表される捜査側だけでなく、容疑者側を含めた各人に視点がきりかわることによって、事件を多面的に捉えることが出来るということであろう。それにより、事件をドラマとして楽しむという面に関しては、なかなかに面白いものになっている。しかし、『胎山町の殺人』のように、犯人を追い詰めていくような楽しさは薄れてしまっているように思う。私としては、推理物には犯人を特定する部分であるとか、追い詰めていく過程を楽しみたい気持ちがあるので、そういった面では少々残念である。とはいっても、最後の辺りではやはりそういった興奮を味わえるようになっており、前作までのファンならばそれなりに納得のいく作品に仕上がっていることは間違いないだろう。 前作の『胎山町の殺人』が、あの素晴らしい内容で1200円であったことからすると、今作は少々割高に感じられるかもしれないが、前作があまりにも特別だったのであって、今作も値段分の内容は十分にあるので、興味のある人は安心して購入して欲しい作品である。(2001/12) |
胎山町の殺人 | |
[作者] Fine Section | [サイズ] 14MB |
[DLサイト] Fine Section | |
例によって警視庁捜査一課の刑事を主人公としたシリーズの第三弾。今回はシェアウェア(1200円)である。正直、『安所通りの殺人 Master's Edition』に人気があったものだから、大差ない内容のゲーム(それでも十分面白いが)をシェアにしたのだろうとタカをくくっていたのだが、それはとんでもない思い違いであった。絵、演出、音楽、ストーリー、すべてが大幅にスケールアップしており、特にストーリーにおいては、ムービーやら音声やらしか売りがないそこらのヘッポコな市販AVGなど足元にも及ばない程である。確かにシェアウェアとなると手を出しにくいかもしれないが、人気声優のためだけに5000円だの6000円だのするクソくだらないAVGを買うぐらいならばこのゲームを買うべきであろう。 殺人事件物の常として、基本的には色々な場所を歩き回ってコツコツと情報を集めるわけだが、今回は様々な試みがされており、プレイヤは飽きる暇もなくグイグイとストーリーに引き込まれていく。ストーリー的な盛り上がりは当然として、いくつか存在するミニゲームもなかなかに楽しませてくれる(ただしミニゲームの存在については賛否両論あるかもしれない)。前二作の旧版と比べるとやはり難易度が下がっており、推理場面で間違うことはまずないだろう。泣くほど難しいAVG好きな人には物足りないかもしれないが、人を選ばないゲームを目指しているというだけあり、ストーリーを楽しむタイプのAVGとしては成功している作品と言えるだろう。 前作までと同様、エンジン部分はコミックプレイヤを使用しているが、操作部分はかなり工夫されている。あからさまに昔のAVG風だったコマンド欄が改良され、見た目はかなり良くなっている。ただし、これは見た目だけである。特に会話コマンドなどは、実際に実行するまではその場に会話出来る人物がいるかどうかすら判別出来ず、しかも一旦実行してしまうと、その場に誰もいない場合であっても手動で会話用の人物選択欄をキャンセルする必要があるというお粗末ぶりである。恐らくコミックプレイヤの限界故であろうとは思うが、これは明らかに見た目のみを重視してしまったが故の改悪である。ゲームを進めるうちにある程度慣れはするものの、やはり最後までイラつかされたのはこの会話コマンドだ。操作部分さえもっと良い物であればほぼ無敵のAVGだと思えるだけに残念に思う。 ま、どんな作品であっても完璧という事はなく、ましてや主観というフィルタを通して見ればどう評価されるかなどわかりはしない。だが、このゲームが市販ソフトに比肩し得るレベルの作品であることに違いはないし、ストーリー的に少なくとも値段分以上の満足度が得られる作品であることにも違いはない。まずは騙されたと思って『安所通りの殺人 Master's Edition』をプレイし、少しでも気に入ったならば『胎山町の殺人』の購入を考えてみて欲しい。『安所通りの殺人 Master's Edition』を遥かに凌駕する興奮があなたを待っていることだろう。(2000/11) |
安所通りの殺人 Master's Edition | |
[作者] Fine Section | [サイズ] 13MB |
[DLサイト] Fine Section | |
『安所通りの殺人』のリメイク版。シナリオはかなり修正されており、ほとんど別物と言っても良いかもしれない。また、グラフィックも大幅に描き直されているし、演出面もかなり良くなっている。しかし、一体何が一番変わっているかというと、ファイルサイズである。13MというのはDLして遊ぶには少々大きすぎるように思う。大量のフルカラー画像があるとやはりこれぐらいのサイズになってしまうのだろう。 旧版と比べ、難易度は低くなっているようだ。最後の犯人当てで間違うことはまずないだろう。特につまる部分もないので気楽にやってみてはどうか。(2000/??) |
紫藤峠の殺人 | |
[作者] 山崎博 | [サイズ] 1.9MB |
[DLサイト] Fine Section | |
『安所通りの殺人』に続く、推理物AVG第二弾。主人公は同じく捜査一課の刑事。紫藤峠で発見された二人の男性の死体から物語は始まる。『安所通りの殺人』に比べて最後の犯人当てが少しキツイ感じがするので、自分で推理しつつ(推理ゲームだから当たり前か?)プレイしないといけないようだ。ただ、最後のあたりの展開が少し唐突に思えるのが気になった。内容的には前作の方が面白かったかもしれない。遺留品探しのシーンには少々笑かしてもらった。(2000/??) |
安所通りの殺人 | |
[作者] 山崎博 | [サイズ] 1.7MB |
[DLサイト] Fine Section | |
警視庁捜査一課の刑事が主人公の推理物AVG。安所通りで発見された女子大生の死体から物語は始まる。画面構成はいかにも基本的なコマンド選択式AVGといったところである。CGは少し癖のある絵柄なので馴染めない人もいるかもしれない(そんなに大袈裟なものではないが)。基本的にはコマンド総当たりでクリア出来るが、何個所かバッドエンドかハッピーエンドかを決める重要な選択があるようだ。ただ何となくプレイしていると最後の犯人当てで戸惑うことになるので注意されたし。(2000/??) |
精神破壊 完結編 | |
[作者] じろた | [サイズ] 5.4MB |
[DLサイト] ほろよい広場 | |
最初に断っておくが、これはシェアウェア(2000円)である。完結編とはなっているものの、前作よりも600年ほど前の話で、AVG+恋愛シミュレーションになっている。15禁ソフトで、Hシーンも用意されている。 ニューの開発者である科学者が主人公で、地下にある研究所が舞台となる。そこでの六日間を過ごすことで、前作では解けなかった謎が解けていく。そのメインの話を進行させつつ、研究所内の女性との恋愛シミュレーションが楽しめるため、一度クリアした後も何度か楽しむことが出来る。しかし、私は恋愛シミュレーションにはあまり興味がなく、また、一度のプレイに三時間ほどかかるということもあって一度しかプレイしていない。前作の内容でフリーであったことから考えると、値段の2000円のうち、恋愛部分で1500円分ほどを占めていると思われるので、私には少々高い買い物だった。 一度エンディングを迎えると、精神破壊の特別編をプレイすることが出来る。これは、精神破壊に出てきたある人物の視点から、前作を見直すことが出来るというもので、これをプレイすることで、前作と完結編をクリアしてもまだ残っていた謎が解けることになる。また、このシナリオこそが精神破壊の真のエンディングとも言える内容になっているので、前作を気に入った人はプレイすべきであろう。 前作も完結編も、非常に質が高い。私は恋愛シミュレーションにあまり興味がないために少々高めに感じたが、そうでない人にとっては2000円という値段もさして高くはないだろう。大して中身のない市販ゲームなどよりよっぽど良い出来であるので、余裕があれば是非試してみることをお勧めする。(2000/??) 1000円になってた。値下げしたんかちくしょう。(2001/4) |
精神破壊 | |
[作者] じろた | [サイズ] 5.7MB |
[DLサイト] ほろよい広場 | |
オーソドックスなタイプのAVG。未来世界(一度崩壊した後に再建された世界で、現代と見かけは大差のない世界となっている)にて起こる怪事件を扱っている。禁断のSF殺人ホラー的恐怖物語だそうで、過激な(所謂グロい)絵に耐えられない人は止めた方がよい。CGはなかなかイケているがどこか同人風である。コマンド選択が少したるく感じることもあるが、主人公の性格が変(エルフのAVGの主人公が、馬鹿みたいなギャグを飛ばさない冷血漢になった感じ。……ホントか?)なので妙に楽しくプレイ出来る。最後の手前まではかなり盛り上がるが、最後はあまりに唐突で少々面食らうだろう。(1999/??) |
ファミコン探偵倶楽部opt.1 〜聖なる夜に〜 | |
[作者] ケヴィン | [サイズ] 1.7MB |
[DLサイト] 鬼ヶ島 | |
名作AVGである「ファミコン探偵倶楽部」の二次創作となるオーソドックスなAVG。元の作品ではあまり活躍しなかった橘あゆみを主人公とし、クリスマスパーティーでの旧友の死について捜査することになる。CGの絵柄はもちろん元の作品とは違うが、別に奇妙な絵柄ではないのであまり気にならないだろう。非常に短い話で、ファミコン探偵倶楽部というよりは名探偵コナンを思い浮かべてしまった。元の作品をプレイした人はやってみてはどうだろうか。 私はあまり二次創作作品を好まないのだが、それはあくまで「萌え」とか抜かしている類の二次創作を嫌っているのであって、こういった二次創作までも嫌っているわけではないのだと、これをプレイして初めて気がついた。(1999/??) |