ボブ　　：ねえ兄貴ぃ。兄貴はよく「作り込め」って言うッスけどぉ、どういうことッスかねえ。
ジョニー：細かい事にも気を配って作れってこった。
ボブ　　：うう〜ん、もっと具体的にお願いするッス。
ジョニー：具体的たってなあ。一概にどうとは言えねえしなあ。
ボブ　　：じゃあいくつかの例でもいいッスよ。
ジョニー：そうだなあ、例えば見た目だな。背景画像だのカード画像にも気を使え。
ボブ　　：ナイスでグレイトな画像を使えってことッスね。
ジョニー：ちげえよ。確かにあまりに手抜きな画像だと泣けてくるが、それよりも背景の重要な部分がPCで隠れちまったりとかしてる方が泣けるな。あとはカード画像の配置だな。微妙にズレてたりするのもかっこわりいもんだし、手抜きに見えちまうよな。カードの配置はプレイのしやすさにも影響するから良く考えねえとダメだ。適当に配置してもらっちゃ困るぜ。あとは移動時に余計なカードが一瞬表示されちまうのとかも泣けるな。
ボブ　　：なるほど。他には何があるッスかね？
ジョニー：う〜む……色々なキーコードに対応してみたりとかまあ細かい部分ってのは他にも色々あるだろ。それこそシナリオによって凝れる部分ってのは様々だからな。
ボブ　　：それじゃ良くわからないッスよ。
ジョニー：質問がわりいんだよ。
ボブ　　：あー、人の所為にするんスかー。兄貴ずるいッスー。
ジョニー：子供かおまえは。とにかく目に見える部分はもちろん、普通なら気にもしないような部分にも手を抜くなってこった。
ボブ　　：そんな細かいとこまで気にしたって仕方ないんじゃないッスか。本編とはあんまり関係ないッスし。
ジョニー：そうだな。シナリオの完成度を高めようって気のあるヤツじゃねえとあまり気にしねえかもしれねえ。だがな、そういう細かい部分がしっかりしてるとプレイヤは安心するもんなんだぜ。誰も好き好んで手抜きなシナリオをプレイしたくはねえからな。
ボブ　　：手抜きと思われないならいいんスか？
ジョニー：そう決めつけるわけにもいかねえけどな、まあ手抜きと感じさせないぐらいに作ってありゃいいんじゃねえか。うまい作り手ってのはバレないように手を抜くもんだしな。
ボブ　　：バレないようにッスか。
ジョニー：だからって手を抜いていいってわけじゃねえぞ。おめえみてえなトーシロは手を抜くことを考えねえで死ぬ気で作り込むぐらいで丁度いいんだよ。
ボブ　　：だからその作り込むってのを具体的に……。
ジョニー：やかましいっ！　それぐらいてめえでわかれっ！！
ボブ　　：うひぃ。