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駄作屋ボブの憂鬱

4. ミニゲームなら作れそうッス
ボブ  :兄貴ぃ、ちょっとやってみてくださいよー。
ジョニー:しょうがねえな。どれどれ……オイ、最初からいきなりわからねえぞ。まず何をすりゃいいんだ。
ボブ  :まず入場券を買ってくださいッス。2000spッス。
ジョニー:なんでそんなに高いんだ!? ……まあいい。よし、買ったぞ。
ボブ  :そしたらクジ引き場ってとこに行ってくださいッス。
ジョニー:クジ引き一回100sp!? また金取るのかよ!
ボブ  :当たるとデカイッスからねえ。
ジョニー:オイオイ、選ぶ権利もねえのかよ。クジ引き自体ただのランダムじゃねえか。いきなり外れてるしよ。当たる確率はどれくらいなんだ?
ボブ  :百分の一の確率で50000sp当たるッス。
ジョニー:出るのも入るのも無茶苦茶だなオイ。で、それ以外はいくら当たるんだ?
ボブ  :それだけッス。
ジョニー:はあ?
ボブ  :当たりはそれ一つッス。
ジョニー:…………。
ボブ  :ど、どうしたんスか?
ジョニー:……じゃあ他のミニゲームはどうなんだ?
ボブ  :ないッス。
ジョニー:あぁん?
ボブ  :今後どんどん増えていく予定ッスけど、今はまだないス。
ジョニー:今のこの状態でギルドに登録するつもりか?
ボブ  :そうッス。
ジョニー:なあボブ、おめえミニゲームなめてるだろ?
ボブ  :なめてないッスよ!
ジョニー:馬鹿野郎!! 普通のシナリオ中のミニゲームだったらいいんだろうが、単体で出すからにはそれなりに遊べなけりゃ意味ねえだろうが! クソ高い金払って外れてハイお仕舞いじゃどうしようもねえだろうが!!
ボブ  :うひぃ。
ジョニー:おまえはこれをやって面白いのか? 当たるまで延々やり続けたのか!?
ボブ  :数回引いたッスけど当たらないからやめたッス。
ジョニー:当たり前だ。こんなもん当たるまで続けるヤツがどこの世界にいるってんだ!
ボブ  :そ、そういうのが好きな人もいるんじゃないかなーって思ったんスけど……。
ジョニー:いねえよそんなヤツ。大体なんだよ、今後増やしていくっつうのは。早い話が未完成ってことじゃねえか。
ボブ  :今は面白いのが思いつかないからとりあえずこれだけで公開しようと思ったんスよお。
ジョニー:じゃあ今後ずっと思いつかなかったらこのままかよ! 大体な、最初のミニゲームが面白いならともかく、そうでなきゃ今後増やしたとして誰が落とすってんだこのスカタン!
ボブ  :色々増やした後に初めて落とす人だっているじゃないッスか。
ジョニー:じゃあ初期に落としたヤツは実験台か? 人柱か? プレイヤをなめんじゃねえ!
ボブ  :うひぃ。
ジョニー:ミニゲームだってな、単体で出すからにはちゃんと遊べないとダメなんだよ。操作する場面がまったくなくて完全な運任せで何が面白いんだ? あぁコラ。ゲーム性のないミニゲームなんて意味ねえんだよ。
ボブ  :で、でもゲームの種類によってはしょうがないじゃないッスか。
ジョニー:そんなゲームなら作るのやめちまえ。どうしても作りたけりゃ演出に凝って視覚効果で楽しませるとか工夫するのが当然だろうが。だからってごてごて演出して無駄に重くしたら逆効果だけどな。
ボブ  :そんな一気に言われてもわからないッスよ!
ジョニー:わからねえ? だったらミニゲームなんて作るのやめちまえ!
ボブ  :酷いッスよ! だったら何を作ったらいいんスか!
ジョニー:おめえ普通のシナリオ作るって言ってたじゃねえか。どうして作らねえんだ。
ボブ  :まずは簡単なミニゲームがいいかなあって思ったんスよお。
ジョニー:話にならねえ。ミニゲームなら簡単だと思ってるなら大間違いだ。ミニゲームも普通のシナリオもそれぞれに難しい点があるんだ。どっちが簡単とかいう問題じゃねえんだよ。とにかくこのままじゃ全然ダメだ。好み以前の問題だ。
ボブ  :うぐぐぐ……わ、わかったッス。ミニゲームはやめるッス……。
ジョニー:わかったらさっさと新しいシナリオ作れ。

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