ボブ　　：兄貴！　今度は店シナリオを作ってみたッス。これなら俺にも簡単ッス！
ジョニー：ほぅ、店シナリオか。どれどれ……。
ボブ　　：どうっすか。超強力なスキルばっかりスよ。これで皆大喜びッスよ。
ジョニー：馬鹿野郎！！
ボブ　　：うひぃ。
ジョニー：なんだこの威力は。これじゃいくらなんでも強過ぎじゃねえかよ。
ボブ　　：な、何かまずかったッスか？　どんなボスも一撃でウハウハだと思ったんスけど……。
ジョニー：あのなボブ。おめえが考えたクソくだらねえ連作のラスボスをだな、このスキルで一撃で倒されたらどう思うよ？
ボブ　　：う〜ん、ちょっとイヤかもしんないス。
ジョニー：強力なだけのスキルは誰も欲しくねえんだよ。大体強力なだけなら誰でも簡単に作れるんだからよ。
ボブ　　：じゃあどういうのがいいんスか。
ジョニー：威力のバランスが取れてるのがいいに決まってる。平均的な威力の物や、威力は強力だがその分デメリットがあるとかな。後はまあ何か凝ってる物とか、リューンでは足りない部分を補う物だろうな。
ボブ　　：めんどくさいんスねえ。
ジョニー：当たり前だ。何も考えずに適当に作ったもんで喜んでもらおうなんて甘いってんだよ。大体店の作りも適当過ぎる。これならただのリソースシナリオにでもした方がマシだ。
ボブ　　：リューンみたいな店シナリオじゃダメなんスか。
ジョニー：それは別に構わねえさ。店員が出てきて余計な事喋ったりしないだけにシンプルで利用しやすいからな。だがな、それは威力のバランスが取れていて初めて生きてくるのさ。無茶苦茶なバランスでリューンを気取ったって誰も見向きもしねえぜ。
ボブ　　：じゃあバランスに自信がない場合はどうしたらいいんスか！？
ジョニー：そんときゃ店シナリオなんざやめちまいな。おめえの手に負えねえってこった。どうしてもってんなら店独自の雰囲気を出すとか、イベント型の店シナリオにでもするんだな。まあ何にせよバランスが取れていてこその店シナリオだがな。
ボブ　　：む、難しいんスねえ……。店シナリオはやめて普通のシナリオ作るッスよ。
ジョニー：そうかい。まあ好きにしな。