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名前: コキュ
種族(性別): ドワーフ (男性)
職業: 忍者
プレイヤ名: had
登録日時: 2010/05/17(Mon) 03:30:17
更新日時: 2010/11/02(Tue) 06:00:23
心: 3
技: 10
体: 7
生命力: 14
精神力: 2
経験点: 2
所持金: 1355 SP
武器 攻撃力 備考
ショートソード 2
その他装備品 備考
共通語魔法、SPマジック等

所持品
松明1個、寝具、保存食1、ロープ20m
ミスリル 3
解説
他人とコミュニケーションとりやすいキャラクターのとっかかりをつくる。
フルネーム、 コキュ・フール (愚かな・寝取られ夫)


マトモにリューン市公用語を話すこともままならない、
恐ろしいほど醜い顔のドワーフ男。
自らの顔をさらすのがイヤで、忍者になったのではないかと宿では噂されている。

濃い土色の肌は、あちこちに体毛と粘液が引っ付いて、ひどく不潔に見える。
目、半分飛び出ていて、見られる人には食らいつかんばかり、との印象を与える。
斜めにゆがんだ口、しまり無く緩み、黄色い牙と紫の舌が常に覗いている。
過去につぶされたのかオークさながらの鼻から、ぶずぅぶずぅと不快な呼吸音が聞こえてくる。

なぜこのような男が冒険者になれたのか?
冒険者は、彼が本能的に覚った、唯一彼自身が成り上がれる道で、
それになるために常軌を逸した執念を燃やしたからである。

彼の様な人間が冒険者になると言うことは、最下層の最下層から想像を絶する努力と犠牲を払い、
這い上がってきたと言うことである
そして、冒険者を踏み台にして、さらに上へ上へ行こうとしている。

彼の心の中にあるのはた


リューン市の中央を流れる運河、大船小舟が大量の交易品を山積みにして行き来している。
そこで釣りをする男女。

「ク、クロイツ先生?、今日はどうして、釣りに誘ってくれて・・・」

「少し、悩んだのですけれど、メアリに話しておきたいことが、
 いや、聞いて欲しいと言った方が正直かな?」

「お話?ワ、ワタシなんかでよければ、いくらでも!」

「ありがとう、
 もう一月になるか、私の所属する宿に配属になった冒険者で、コキュという男が居ます、
 彼についての話です」

「あのマトモに言葉も話せない、バカっぽい人?」

「・・・ええ、彼が本当に愚鈍か?と思いましてね」

「バカですよ、絶対バカ、あんなキモチワルイ顔して頭が良いなんてことありません!」

「みんなそう言います、彼はハイハイと何でも言うことを聞くし、みんなそれが普通だと思っている。
 
 さて、メアリも知っての通り、冒険者という職業は簡単になれるものではないし、
 なるものでもありません

 普通、唯々諾々と従うために冒険者になる、とはとても思えないのですよ」

「でもクロイツ先生も、冒険者向きじゃないと思いますよ」

「・・・解っています、私自身のことはね

 彼が冒険者になってから、二回ほど一緒に依頼を受けましたが、
 よく言うことを聞く、扱いやすい人間でした

 ただ、食事の時だけ、まるで別人のようにがっついていた、
 しつけられた獣が突然、猛獣になったような気がしました、

 彼の本性は貪欲、なのではないか?と、まず疑問に思いました」

「あの、クロイツ先生?アレがご飯をがっついただけで、
 どうしてアレがバカじゃないかもって話になるのですか?」

「なりませんよ、まだね、

 彼は冒険者として依頼を受けるとき、依頼人に決して値上げを交渉をしたり、
 買い物へ出ても値切ることがありません、」

「ええと、クロイツ先生も値上げ交渉や値切りってしませんよね?」

「メアリ、私が値上げを交渉しない、商品を値切らないというのは、
 ちゃんと意味があってやっているのですよ」

「え?」

「私はそこまでお人好しじゃありませんので、
 依頼人にしろ、商人にしろ、値上げ値下げで懐を痛めることになれば、当然嫌な感情を抱くでしょう、
 逆に、言い値でうなずいておけば、最低でも普通、大抵は好意を持ちます、

 小さな事ですが、信用されるわけです。
 依頼人ならば、次も指名してくれるかも知れないですし、
 商人ならば、変な物を売りつけるような真似はしないでしょう」

「次の指名はわかりますけど、変な物?」

「例えば同じ20mのロープでも、ちょっとほつれているとか、何年か前の物とか、
 値切ってばかりいるとそう言う商品を掴まされる、と言うことです

 もし、そのロープが切れて崖を落ちて、死んでしまったら?」

「そ、そんな事が・・・」

「ライネケ君みたいにね、何が何でも得をしようとか、握った物を放さずさらに握ろうとする性格は、
 最後の最後に損をするのですよ」

「でも、クロイツ先生が、損得でそう言うことをしているのはちょっとショックかな・・・なんて」

「私もね、医者としては良心にのみ従います、けど、それ以外まで良心に従っていられるほど、
 冒険者の仕事は楽じゃないのですよ、

 話を戻します、
 彼の過去について、色々調べたのですが、というのは人を理解するには、
 どのような環境で育ったかを知るべきですから、
 
 彼は、リューン市の近くの山にあるドワーフの集落で生まれました、
 しばらくして慢性皮膚病にかかり、外見が変化、仲間からひどい仕打ちを受けたようです、
 彼が忍者という技能を体得したのはこの時と考えられます」

「イジメから隠れるため・・・かぁ」

「・・・その後、何を思ったのかリューン市貧民街で数年暮らして、
 足かけ3年の修行の後、晴れて冒険者になりました」

「あの、修行って何をやっていたんですか?
 剣術とか?魔法とか?」

「リューン市公用語と盗賊の知識の習得だったみたいです、
 彼は確かに「学識」と言う意味では「馬鹿」でしょう、

 しかし、冒険者登録の時、審査官に2000spも送っているのですよ」

「2000spも!?
 貧民街の下っ端じゃ、とっても集められない大金じゃない!」

「さて、ここからが本題です、
 先日ね、市の市場でなんとかいうお金持ちの若者が、財布の口を開いたまま落としてしまいました、
 人波に押されて、ぽろりとね、

 転がった100sp金貨、10sp銀貨、1sp銅貨、
 メアリならどうします?」

「ワタシ・・・拾って・・・」

「周りの人はこぞって拾い、懐にねじ込みましたよ、
 たった一人、彼を除いてね

 彼は100sp金貨を2枚、お金持ちの若者に返して立ち去りました」

「なっ」

「ただし、10sp銀貨を5枚ポケットに放りこんでね」

「やっぱり!汚いヤツ!」

「きっと100sp金貨も欲しかったに違いない、と思いましたよ私は、
 なぜ彼はそうしなかったのか、解りますか?
 
 周りの人はみんな拾って、くすねていたのに、ですよ?」

「え・・・?あれ?」

「多分、ですが、彼は自分の外見をよく知っているんです、
 目の前で金を拾って盗んで、後で探すとしたら、特徴のある人間を捜すでしょう

 彼のあの顔をね、

 だから、拾って返す、といい人を演じたんですよ」

「・・・じゃあ、銀貨を盗んだのは」

「そこも彼が賢いところで、皆の目は一番価値の高い100sp金貨に集まっていた、
 落とした若者も含めてね、

 だからあえて、銀貨だけ狙った」

「・・・」

「メアリ、どうですか?彼がまだ、ただの愚鈍な男に見えますか?」

「仮に、クロイツ先生の言うとおりだとしても、その、ええと、
 さっきの2000spをどうやって貯めたんですか?」

「推測ですが、盗んだのだと思いますよ」

「っ!でも2000spも盗めばすぐに足が・・・」

「いや、2000spを一度にではなくて、
 2spを1000回盗んだのだと思います、

 3年は大体1000日、数カ所の店からおつりを2spずつ抜いても、
 ちょっとした計算違い、ですまされるでしょう?」

「じゃ、じゃあ・・・アレは・・・」

「頭の良さ、というのは色々な種類がある、と私は思っています、
 計算が出来たり、たくさんの言葉を話せたり、立派な文章が書けたり、人の心を読みとったり、
 暗号を解いたり、とっさに閃いたり、難しい事を一言で言い表せたり、見えない物を想像で補ったり、

 ね?
 
 恐ろしい外見、不自由な公用語、唯々諾々とした態度、
 それらのものを組み合わせて、他人を油断させ、自分に気安くさせ、ついには無視させる、
 全部意識してやっているのですよ。

 彼は狡猾と言う名の賢さを持っている、
 それ自体はまるで健全ではありませんし、好かれる物でもありません、
 だからといって、これを軽視して良い物でもありません」

「クロイツ先生は、アレが何を企んでいるのか解るんですか?」

「全然、全く、これっぽっちも知りません、

 これもまた推測なのですけれど、悲惨な人生を送ってきた人間がその目的に置く事は、
 その悲惨な人生を補ってあまりある幸福です。

 金貨をじゃらじゃら鳴らし、美味しい物を食べて、酒をぐびぐび飲んで、人を媚びへつらわせる、
 極論すれば、成り上がるという事です。

 ともかく、彼には何かを企む能力がある、と言う事は解っているので、
 私としてはなるべくよい事を企んでもらうように、彼を引っ張っていきたいなと思っています」

「よい事・・・って?」

「聖北教徒として、冒険者として、人間として、友達として、ね、

 まあ、しばらくは大人しくしているから大丈夫ですよ」

「悪い事をしちゃだめ、って、叱ったりしたんですか?」

「いいえ、
 
 彼が銀貨をポケットにねじ込んだ直後に、後ろからポンと、肩を叩いてあげたんですよ、

 その時の彼の顔と言ったらね、クスッ、見物でしたよ、ハハハハ」
経歴
日常の冒険+0
泥沼を突破+2
備考
GMスタンプ2個

笑い声「ギッギッギ・・・」
一人称「あし」
人生の目的「なりあがること」
趣味「かねをつみあげること」
設定上 仲間に指摘されるまでシーフズツールを買えない。
生活必需品をそろえることを怠るなどの、特徴を持つ。
ごみくずでもよく食べる。

言葉は変に訛る。

9月25日 オストロのキャラが固まる影響でコキュも固まる

この男を形成する二つの要素

徹底した利己心
賢い努力家


利己心は誰でも持っているものだし、冒険者の心臓とも言うべき感覚である。
誰もが自分のために命がけで戦っているのだ。

ただ、彼はそれが強すぎる。
だからといってそれだけでは怖いものではない、それだけなら簡単に淘汰されるからだ。

賢い努力家、立派なものである。
どのように努力すれば目的を達せられるのかを計算しつつ、努力を惜しまない。

世のため人のために尽くす人が賢い努力家であれば、きっと世界をより良くするだろう。


問題はこの二つが組み合わさった事である。
彼は自己の利益のためにどんなことでもできる。

表向きは大人しい、目立たない人間を装って、
彼は知っている、力がある立派な人間は前に立ちすぎて死ぬことを。

彼は愛を知らない、仲間を知らない。
彼が愛するのは、仲間といるのは全て自分に都合がよいためである。

忘れる無かれ!
多くの冒険者が漫然と、「冒険者になった」というところ、
彼は非常な努力、必死の積み立ての末、「冒険者に成り上がった」者なのだ。

だからこれほど嫌な人間はいない、恐ろしい人間はいないと思うが、
同時にこれほど尊敬できる人間もいないのだ。

11月2日追記

人と親しみやすいキャラクターとなるために、
成長する必要がある。

当面は恋愛対象を見つけて、
その人のために善人となろうとする、とか、
仲間に認められたいと思って努力する、とか、
急激に変えると不気味なので、なんとかまあそのね。
他人とコミュニケーションとりやすいキャラクターのとっかかりをつくる。

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